2018年以降に、発売・サービス開始の主な作品は以下の通りです。
百合的に薄いと思われるものや未知数のものも含めました。
情報が入り次第、追記していく予定です。
一部の作品は関連商品についても記載します。
季節は以下の通り。
冬 1~ 3月
春 4~ 6月
夏 7~ 9月
秋 10~12月
・2016年 百合ゲーム 一覧
・2017年 百合ゲーム 一覧
2018 発売:
1/25 Vita
カタハネ ―An' call Belle―
1/27 Windows
屋上の百合霊さん~フルコーラス~
1月 Windows
Our Feelings
2/9 本
よるのないくに2~日々花盛り~
個人的期待度:
S
よるのないくに 新作
『よるのないくに』シリーズには、百合の未来がかかっています。(少なくとも私が希む)
まだ何の情報もありませんが、出ると信じています。2の続編を期待。
それといずれ画集も出して頂きたい。価格は一万円くらいで、イラストを完全に網羅して。
本シリーズが、多くの人々に対し百合的に良い影響を与えたその功績は多大であり、
売上という点においても、日本を代表する百合ゲーム作品であると言えます。(前者においては特に二作目が)
ちなみに私は初めて「よるくに2」をプレイした際は、百合的にあまりにも満たされ、言い方が良くはありませんが、廃人になってしまうかと思ったほどです。
シナリオも疾走感があって、始めから終りまで退屈するという事が全くありませんでした。
中ボスの寒いギャグ的な感じはさておき、それ以外において作品の持つ雰囲気の全てが私にとって心地の良いものでした。
2の百合を念頭に置いたシステムは素晴らしかったです。ゲーム性を改善した上で、
2の優れた物語性のまま多くのプレイヤーが納得出来る結末を用意すれば、ほとんど完璧な作品に仕上がるはずです。
芸術性や、ある種のロマンを追求したとするなら、2の結末でも良いかもしれません。
ですが、主人公の性格、挿入歌の演出やそれまでの構成などを考慮すると、
エンディングにも理想を求めてもう少しハッピーエンド寄りの方が良かったです。少なくとも個人的には。
主に2で見せたように、百合に理想を求めた『よるのないくに』にこそ、真に百合の未来を切り開く力があります。
A
ヴァルキリーインパルス
一応ゲームだとは思いますが、メディアミックスを前提としている企画らしいです。
パイロットブックの刊行から逆算すると、発売は十年後くらいになりそうですが、実際はどうなんでしょう?
今までの情報から、アニメで言えばストライクウィッチーズに比肩するポテンシャルを感じます。
ミリタリー要素に関してはそれほど濃くはないそうですが。
A-
オメガラビリンス ライフ
プロデューサーが「バレガ」の広報、シナリオ原案・監修は続投、ライターは一人追加。
イラストレーターは変更ですが、百合界隈でも知られている方々ですので期待感があります。
この作品の為にニンテンドースイッチを購入する事にしました。
ティザーPVのコメント欄にて欧米の方が言っていましたが
『バレットガールズ ファンタジア』と同じく、アジア版を英語対応で発売して欲しいとのことです。
NSなら普通に流通させられると思いますが、万が一の時はそうして頂きたいですね。
前二作において、ローグライクとして既にゲーム性は完成していたので、
学園でのスローライフという別の要素を追加したのは素晴らしいと思います。
しかも、そこで可愛い女の子どうしの絡みが見られるというなら期待するしかありません。
バレットガールズ 新作
2020年にニンテンドースイッチで発売と予想。
競泳水着の実装を何卒よろしくお願いします。あとセーラー服(紺)も是非。スク水+セーラーとかも良いですよね?
「オメラビ」と同じく、NSに移行して新キャラでというのもありですが、個人的にはキャラは継続を希望します。
次回作では麻衣部長と月代の絡みがもっと見たいです。麻衣部長のお姉さまな魅力が際立ちますし、
敬愛という点で姉妹的な面も出てきます。作品やカップリングにもよりますが、やはり百合と言えば姉妹要素は欠かせません。
シングル尋問、逆尋問、ダブル尋問に加え、百合尋問を実装……そんな日が来るのを夢見ています。
今までの尋問ではキャラはプレイヤーを見ているので、
百合尋問では女の子が女の子とキャッキャウフフするさまが見られたらいいなと。
月代「潤んだ瞳の麻衣部長に、おねだりされた~い♪」
という今作でのセリフを伏線というか前振りとして、次回作ではなにとぞ百合尋問を!(さすがに名称は変えて)
ファレンちゃんが優理奈ちゃんに尋問のコツを教えてもらう、というのも見てみたいです。
姫ちゃんがメリーナをモフモフしたりしっぽを噛んでみたりというのも。
サリアがしたみたいに、月代が麻衣部長の胸に飛び込むところも見たい。
あの幸せそうな声とハイテンションな月代をもっと見ていたい。
普段の少しつんけんしてる月代も可愛いですが、麻衣部長が絡んだ時は格別です。
月代の寂しがり屋なところに気付いて癒してあげられるのは麻衣部長しかいません。
麻衣部長なら心と体の両方で月代を満たしてあげられると思います。
B+
クダンノフォークロア
“都市伝説”を扱った内容だそうです。一定水準の論理的整合性が取れているのかどうかがポイントです。
肩の力を抜いて気楽にプレイするか、それとも真剣に作品に向き合うべきか、今はまだ判りません。
追記:2018/12/23
主人公の性格が、個人的に凄く感情移入しやすそうな感じで期待感が上昇。
CRYSTAR 新作
次回作の構想自体はあるそうです。
今度は恋愛的なニュアンスが感じ取れるカップリングがある事を期待しています。
eye★phon 新作
『つい・ゆり』の別カップルのようです。百合と沙希のお話ですね。
バッドエンドに注ぐエネルギーを、グッドエンドに回して頂きたいところです。
キャラや絵は魅力的ですので、個人的にはシナリオをもっと攻めたものにして欲しいと思っています。
前作では割と守りに入っていた感じで、想定され得るシナリオ上の難所を避けていたフシがあります。
同じ環境下で育った実姉妹での恋愛は難しい題材だと思われますので、あれはあれで良いですが、
それを作品のコンセプトにしていた以上は、正面から描き切って欲しかったという思いがあります。
無論その場合は、シナリオにおいて大きく賛否が分かれることになっただろうと考えられますが、
歴史に埋もれることなく輝き続けるには、リスクを冒して勝負に出る必要があると考えます。
そして、今回は姉妹ではありませんが、そういった試練に挑み打ち勝つことが出来ると信じています。
いつかのメモラージョ
今作は前作よりも物語に注力した感じになりそうです。
前作エンディングの一つから枝分かれして続く感じでしょうか。
過去も描かれるようですので、ルカの色々な面が見られそうです。
柚実やカナーコがどうシナリオに絡んでくるのか、更なる続報を待ちたい所。
ですがプレイする楽しみが減ってしまうので、あえて新情報に目は通さないことにします。
きみはねCouples ~彼女と彼女の恋する2ヶ月ちょっと
五回もの延期の末、ようやく発売日が決定されました。
ちなみに私は去年の八月頃に予約済みです。
公式サイトにおける力の入れようを見て期待度が少し上がりました。
B
BLUE REFLECTION 新作
更紗をメインヒロインにしてヒナちゃんと恋人同士にさせたい。
それだけが、本作における私の唯一の願いです。
それさえ実現出来れば、「よるくに1」と同等の存在感を持った百合ゲーム作品になれるはずなのですが。
相変わらずモテまくりのヒナちゃんを見てヤキモキする更紗……
ヒナちゃんとしほりとのくんずほぐれつを目撃してヤンデレ化する更紗……
夢が広がりますね。(まぁ後者は別に無くてもいいですが)
一作目は更紗の想いの強さが何よりも印象に残っています。
ねのかみ 続編
続報待ちです。いくつもの作品の制作を同時に進行しているようですので、
クオリティコントロールに少々疑問符が付きます。
ですが、ライターはバイタリティに溢れた方だと思うので、心配は無用でしょう。
※ 以下では「ゆリマスター」のみを扱います
B-
夢現Re:Master ※ 期待度を下方修正しました。A- → B- (9/28)
手元に届いたら、とりあえずは肩の力を抜いて作品の雰囲気を楽しんでみたいと思います。
様子見しようかと思います。物語重視の作品で、整合性にこだわらないものを私は楽しめません。
追記:9/28 ※ 以下において、下方修正の理由を述べます
筆者は普段ほとんどツイッターに目を通さないのですが、新作が発表されてからは数回
ディレクターのツイートを読んでいました。正直言って、読んだ事を少し後悔しています。
前書き:
親であれば、基本的には誰だって自分の子供を可愛いと思うのは当然でしょう。
そして作り手にとって作品は子供のようなものとされています。
ですから、自分の作品の欠点を見ないようにするのは仕方の無いことかも知れません。
読者諸賢はどうか、慈悲の心で見守ってあげて下さい。
序文:
さて、作品に触れる際には、居住まいを正して意識を集中し
その作品が鑑賞者に与える取り分を可能な限り正しく多く獲得しようというのが、
作品と作り手に対する敬意というものです。
コンサート会場で、ケータイの着信音を響かせ、くしゃみや咳払いをし、お喋りに花を咲かせる者がいたとしましょう。
片手間に音楽を聞いておきながら、素晴らしい演奏でした、と褒められたところで何の意味があるでしょうか。
一方で、少々間の抜けた、しかし明るい調子の店舗BGMが流れてきたとして、
その曲の技術的側面に熱心に着目することはあまり無いでしょう。
こうした音楽に敬意を抱くことはありませんが、親しみを感じることは出来ます。
あまり正しい喩えではないかも知れませんが、物語性重視のADVは前者で、日常部分を重視したADVは後者です。
娯楽に過ぎないモノに対して言い過ぎかも知れませんが、
畢竟(ひっきょう)、物語とは神聖なものであると筆者は考えています。
本文:
https://twitter.com/miyazar/status/1045183218100535296
https://twitter.com/miyazar/status/1045183374854303744
みやざー@ゆリマスター @miyazar ゲームって基本的に、どこの部分でも良いから遊んだ人に「面白いわー」って思って貰える要素が、 出した値段分以上あれば、その他は目を瞑って貰えるよね。ね? (整合性とか。完璧である必要はない。勿論完璧なほうが良いには決まっているけど) 22:27 - 2018年9月26日
みやざー@ゆリマスター @miyazar 大事なのは整合性なのか、面白いなのか、は明白ですよねって意味で。 22:28 - 2018年9月26日
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拙稿『百合作品媒体小論』における結論の一部に以下があります。(ゲームとはここでは紙芝居以外を指します)
“ゲームにおける脚本の不備は軽傷で済むが、ADVにおけるそれは致命傷へと至る。
ADVにおけるゲーム性の不備はかすり傷で済むが、ゲームにおけるそれは致命傷へと至る。”
この言葉は、ADVゲームかつ物語重視の作品においては、可能な限り整合性を求めるべき、という意味でも用いています。
日常系などで言えば、ワンシーンが適切な長さであるか、最低限の情景描写・心理描写も為されているか、
換言すればストレスコントロールが出来ているか、という意味で用いています。
作品をあまり比較したくはないので、作品名を出すのは憚られ(はばかられ)ますが
解りやすく評価基準を示す為、あえて挙げていくことにします。
筆者が『アイドルデスゲームTV』のお薦め度を比較的高くしているのは、
ゲーム部分に不備はありましたが、百合を重視したADV部分を積極的に評価しているからです。
この作品は、ゲーム性主体のゲームとしてではなく、ADV作品としてはかなり優秀な部類に入ります。
こうした情報分散型のADVにおいて、見事に着地しているという点で「アイデス」は素晴らしかったです。
一方で、日常系作品として、『りりくる Rainbow Stage!!!』のお薦め度を低くしているのは、
最低限度のストレスコントロールが出来ていないと、個人的に判断したからです。
そして、『よるのないくに2 ~新月の花嫁~』と『バレットガール ズファンタジア』のお薦め度を高くしているのは、
ゲーム性の不備が致命傷にまで至ってはいないと個人的に判断し、百合を重視したシステム(主に「よるくに2」)、
百合的に見どころの多いシナリオやシーンを積極的に評価しているからです。
(追記;11/01 『CRYSTAR -クライスタ-』のゲーム性の不備は、重傷ではありますが、作品の命に別条はありません)
また一方で、『ガンガンピクシーズ』は操作性を始めとするシステムが、ゲーム性主体のゲームとして
致命傷に至っていると個人的に判断した為、お薦め度を大きく下げることになりました。
本題に戻りましょう。『白衣性愛情依存症』は、日常系作品ではなく、ゲーム性主体のゲームでもありません。
『白衣性愛情依存症』は、ADVゲームかつ物語重視の作品です。(少なくとも個人的には)
『白衣性愛情依存症 簡易考察』で考察したように、筆者の個人的な見方であったかも知れませんが、
人物の行動原理となる根幹の部分で破綻していては、最低限の整合性すら満たしているとは言えません。
さて、こうした点を踏まえた上で、上記のツイートが見られた為、「ゆリマスター」の期待度を下方修正しました。
また、FLOWERSのスギナ氏を交えたインタビューの際(https://www.gamer.ne.jp/news/201504240001/)
にも、彼は以下のような発言をしていました。
一般に、同業者批判はタブーとされている為、あえてこうした言い方をしたのだとは思いますが、
この時は筆者の胸の奥に微かな猜疑心が芽生えるのを感じました。
みやざー氏: 前作に関しても主人公が文学少女で知識があるので、この子だったらちゃんと解ける という部分があったと思うんですよ。だから作りとしては間違ってはいないと思っていたんですけど、 ユーザーさんは蘇芳ちゃんの視点では無いですからね。
スギナミキ氏: そのあたりで作り手側とユーザーさんの認識のズレが出てしまっていたので、 今回は修正したというところですね。百合ミステリィを謳えるぐらいにはなっていると思います。
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以前、『FLOWERS 拙劣なミステリーについて』において、ミステリーの原則を引用して挙げました。
こうした基本的な点を抑えることが出来ていなかった為、プレイ当初より筆者は違和感を感じていました。
またミステリーに限らず、基本的に物語というものは主人公に最も感情移入するように作られるものです。
視聴者やプレイヤーを無視して勝手に問題を解決するのであれば、物語として描く意味がありません。
『ソルフェージュ La finale』のまりルートで、物語として重要な場面であるにも関わらず、
かぐらが独走して問題解決に至るシーンがありました。それをディレクションし切れなかった時から進歩していないという事です。
“ルール3――作者はあくまでフェアであること。指紋とか赤いスカーフとかの
物的証拠から登場人物の性格や互いの気持ちまで、
手掛かりはすべて書き込んでおかなければならない。
読者は主役の分身で、主役の知識イコール読者の知識なのだ。
探偵が「殺したのはお前だ。お前は左利きだから」と犯人を指摘する以上は、
左利きでなければできない殺し方で、しかも名指しされた人物だけが
左利きであることを前もってどこかに(もちろん、それとなく)
書いておかなければならない。気の弱い女教師が実は残忍なスパイだった
という結末にしたければ、この先生が元女優だったとか、
時には残忍なこともやれるのだとかいうことがわかる場面を、入れておくべきである。”
上記の引用文は、論理的厳密性に基づくものではなく、
ここでの“イコール”は≒であり、=でないのは言うまでもない。
結語:
以上の理由によって、『夢現Re:Master』の期待度を下げる事にしました。
物語重視のADV作品で、物語(の整合性)を重視されずに済ませようというのは無理があります。
他の部分に目を向けるのであれば、わざわざ紙芝居などに固執する必要はありません。
[タグ未指定]
- 2018/12/23(日) 00:17:51|
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