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 ねのかみ 京の都とふたりの姫騎士 (前編)Windows / Android伝奇京都・隠れ里C15/09/29


※ FLOWERS冬篇のお勧め度は、主にキャラゲームとして扱った場合であり、シナリオゲームとして見るならお勧め度はC+。
※ 知識が体系づけられていない中途半端な雑学に注力し、仮初めの高尚さを求めた作品は、
  息抜きに適した良質なギャグ作品や暖かみに満ちた日常系作品より、お薦め度は低くなる。
※ 虫食いだらけの過度の情報分散型は、感情移入を阻害する為、低評価とする。ただしグランドルートがあり、そこで綺麗に着地出来ていれば別。
※ “葛藤が無ければ百合ではない”という葛藤原理主義者には、「FLOWERS」、「つい・ゆり」、「百合霊さん」だけを薦める。
※ 「その花」は、ドラマCD乱発以前の功績を積極的に評価する事にした為、一段上方修正。


・星彩のレゾナンス 考察サイト 

・カタハネ エンディング訳 第三稿(2018/10/16)
・ソルフェージュ 百合ゲームにおける自己投影
・FLOWERS 考察 (秋まで)

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・その花シリーズ 諫言と作画比較

・白衣性愛情依存症 簡易考察

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・百合作品媒体小論

・定義問題 / 差別問題




作品名媒体ジャンル舞台お薦め度起草日
 りりくる Rainbow Stage!!! (体験版)Windowsラブコメ学園D+16/05/01
 姉が為に鐘は鳴るWindowsマインドファック病院D+15/10/14
 COLOR OF WHITEWindows日常家・店D14/12/09
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  1. 2020/12/31(木) 00:01:01|
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FLOWERS 冬篇 感想/レビュー 草稿

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本稿は、夏篇同様にレビュー精度が低いので注意。それなりに丁寧にプレイしたものの、まるで気力が湧いてこない。

◆序文:
(注意点、心得)


スクリプト演出の向上によって、主人公に対し、春篇よりも感情移入がし易いようになっている。

その理由は、恐怖や嫌悪感を、視聴者の感覚に対して
より直接的に訴えることによって、主人公の感じたものを共有させる事が出来るからである。

推理パートの問題数はさらに少なくなり、八つだけとなった。
その内の一つは共通要素二つをイラストから選択するものとなっている。
また、捨て選択肢がいくつかある為に難易度は下がり、総当たりは不必要となった。
いくつかある問題点については、簡単ではあるが「」項にて扱う。

Chapter4の後半に至るまでは、秋篇同様の優れた構成だったが、それ以降は概ね先祖返りしてしまった。
ADVゲームにおいてはシナリオがメインであり、日常系でもなければその部分の欠点は無視出来ない。
その為秋篇以外は、日常系を楽しむような心持ちでプレイする方が良いだろう。(夏篇は幾分淡白だがそれなりの出来ではある)
ただし、秋篇は本編のラスト以降(ドラマCD含む)についてはロマンを重視した結果と考えられ、
現実主義的な捉え方をしてはならない。冬篇本編におけるこの二人の扱いに関しては、
個人的には悪夢でしかない。この点についても「」項にて詳述。

最後までプレイした今だからこそ言えることだが、
シナリオにおける事件部分やミステリィ部分に関しては、某“正解率1%”作品と同じ問題を抱えている。
つまり読者自身の能力と意欲が高い程、より多くのダメージを受けるようになっている。
仮に、Intelligence × Motivation = Damage とするなら、被害が少ない者程、意欲や知性の乏しさを証明する事になる。
I = D/M とすると、知的であるにも関わらず被害が少ない場合、意欲が乏しかったということが示される。
M = D/I とすると、意欲的であるにも関わらず被害が少ない場合、知性が乏しかったということが示される。

このような有り様であるからには、深く傷ついた者達の魂をここで鼓舞する必要があるだろう。
己の力で謎を解き明かそうとした者よ、困難を恐れずに突き進んだ勇敢なる者よ、
最初から勝ち目の無い戦だったとしても、最後まで諦めずに戦い抜いた者達に対して言いたい。
たとえ形として残ることは無くとも その強さは 諸君の心に刻まれた 消えること無き勲章の一つである

さて、単なる後出し情報が推論の要を握っていたのだから、
誰一人として正確にシナリオ上の真相に辿り着けた者はいないだろう。
仮にそんな者がいるとすれば、それは単なる嘘吐きか神のどちらかである。
無限にある事象の中から、無理に都合の良いものを選び出すことの是非は、
リュック・ベッソンの『ジャンヌ・ダルク』後半で剣を手にする所が茶化して演出されている通りだ。
これはジャンヌが単に聖者というだけではなく、狂気も併せ持っていた事を示すものとして扱われている。
(映画で説明するのが概ね本作の流儀である為、あえてこの分かりにくい説明を採用した)

正直なところ、“幸せになって良かった”ではなく、“幸せになれて良かったね”という心持ちだ。
秋篇を終えた時は、スタジアムまで行って応援していたチームが優勝したくらいの一体感があった。
夏と冬は、テレビ越しに少し好きなチームが優勝を祝っているのを横目で眺めているくらいの感覚だろうか。
これは筆者自身の好みの問題というより、事件部分やミステリィ部分の理不尽さで
プレイヤーを作品世界から追い出してしまっているということ。

冬篇をプレイすると、一部のキャラが貶められた気になる箇所も少なくはない。
タネ明かしに至る道筋が粗い。中途半端にスマートさを優先して言葉を尽くさなかったことで、
真摯に作品に向き合った者達に対しての義理を欠いている。
いずれ画集で説明を行うらしいが、筆者個人としては譲葉とネリーの二人に関しては
秋篇で完結している為、たとえ公式であってもそちらも同人扱いすることになるだろう。

説明過多になるのは問題だが、舌足らずになるよりは良い。最も良いのは、
シナリオの理解に不可欠な情報を、物語の中で、相応しい時に、然るべき場所で、
適切な仕方において、必要十分な分量で配することである。

しかしながら、四作で合計八十時間前後にも及ぶ長大な作品において、
それを成し遂げるには絶技が求められる為、妥協が生じるのは仕方無い。

これまでにもだいぶ厳しいことを言ってきたが、秋篇をプレイして以降
本シリーズを心より応援しているのはこれからも変わらない。

以下、ネタバレは「脚本」、「他」、「後記」にて。

記述にミスがあるかも知れないが、プレイし直す気力は失せている為、今後修正するかは未定。
意欲の低下は著しく、満足にレビュー出来てはいないだろうがこれで十分とする。



◇:攻略


 プレイ時間目安:約二十五時間

 http://seiya-saiga.com/game/innocentgrey/flowers4.html

 この度もお世話になりました。



簡易表:


冬編は単独ではなく、主に春篇の帰結として総合して判断。秋冬は夏篇の後日談的要素もあるが、その点はここには含めない。
今までにプレイしたADV作品の中で最も判定し難い。今作は、もはや何にどれだけ着目して判断すべきか筆者にも分からない。
真相に至る部分を重視した場合、六段くらい脚本評価は下がってしまうかもしれない。

以下で取り扱うことは無いが、今作はバッドエンドの中にも一つだけ面白いものがあった。

脚本 (what to tell 何を描くか)
グランド
立花
物語A-B
構成B-B-

(※一.物語とは、世界の変革、個人の心境変化、それらの変化量。描出すべき事象の過不足の無さ)
(※二.構成とは、物語を描く為の適切な場面の配置、伏線、起伏、溜め、ミスリード、小道具の使用等)


演出 (how to show どう描くか)
グランド立花
脚本的A-B
作画的A+B
音響的B+B
スクリプトA+B+

(※一.脚本的演出とは、見せ場を指す。出会い、別れ、愛情、信頼、危機、対決、和解、真実の劇的発露)
(※二.作画的演出とは、印象的な絵。構図、背景、表情、所作、衣装、色、光、象徴、対比、レンズ効果等)
(※三.音響的演出とは、音楽と効果音の使い方。挿入歌は含むが、演技とシステムボイスは含めない)
(※四.スクリプトとは、画面効果を指す。アイキャッチ、ワイプ、暗転、立ち位置や表情の変化等も含む)




◆脚本:
(シナリオ、構成、テキスト、表現)


シナリオ全般について。

“マユリは助けを求めている”とはなんだったのか。事情を言えば済む話だろう。

散々危険だと煽っておいて、老婆に幸福な夢を見せる為だというのは無理がある。
春篇での双子の狂言も大概だったが、それに輪を掛けたのが今作である。

バスキア一族や淡島神学校、新キャラや新情報が矢継ぎ早に出過ぎだ。
読み手を突き放し過ぎて作品世界から追い出しにかかっている。
推測可能な程度の伏線も張らず、冬篇の後半のみに情報を集中させ過ぎている。
夏篇でのクライマックスで、新規のバレエ用語を乱発していた癖が再発している。

まだ画集での説明が残っているとはいえ、矛盾を孕んだツギハギだらけの設定ならば意味は無い。

言い方は良くないが、これまでの一年を振り返るとダリアはサイコパスとしか思えない。

構成について。

“彼”という語に傍点を付け、テキスト上で強調することによって伏線と成していた。
こういった事は小さいけれど実に大切な仕事だ。

石蕗さんが立花を思って蘇芳を責めるというくだりが、
烏森先生が秋津栞さんを思ってネリーを陥れたことへの前振りとなっている。

一つ目の推理パート一問目の問いに対して、
立花への想いを抱いた石蕗さんや、蘇芳の父と義母の関係などが前振りとして作用しているのも良い。

マユリとの再会シーンについてだが、割と唐突であった為、特に感情を突き動かされることも無かった。

脚本について。

譲葉が一年生の時に行った、捏造された手紙の筆跡鑑定。
これを十分に可能としたのは、単なる技術によるものではなく、
ネリーへの想いが顕れた(あらわれた)ものだと考えると、個人的に美味しい。
(譲葉にとって、ネリーが書いたのなら、ただの文字ですら愛しく思えるのかも知れない)

トリュフチョコのくだりで、苦みの後に甘さが広がるのを、
立花との関係に喩えていたのは、春篇に対するフォローになっている。
立花の脅迫や沙沙貴姉妹の狂言について、十分に名誉は回復されている。
筆者個人としては、春篇でのこの三人が好きではなかったが、今ではとても魅力を感じている。

博識でない千鳥の存在が、一般的な読者の受け皿になっている。
彼女が疑問を口にすることで、知識をひけらかす事無く、
自然な形で蘇芳やえりかが答えることが出来る。そして、読者に必要な情報が与えられる事になる。

えりかが実は蘇芳を愛しているとのことだったが、それは友人として人間としてであって、
恋人に抱く想いとは別モノと考えられる為、筆者はそれほど気にはならなかった。
千鳥とえりかに対して特に感情移入していて、その上あまり
寛容ではない者の場合、怒りを覚えることもあるだろう。

人物設定の掘り下げが見られたのは良かった。



◇演技:


えりかの物真似をする林檎。そっくり過ぎて筆者は軽く呼吸困難に陥ってしまった。
あれは林檎先生と呼びたい。イントネーションも完璧なまでに再現している。



◆演出:
(スクリプト、画面作り)


夢の中を演出するのに、モノクロとノイズを使用。

瞬きのバリエーションが増えた。ウインクして口も動かしたりなど。
徐々に焦点を合わせるのも冬篇からか。右往左往したりも含め、
どれも適切な範囲内でなされていた為、非常に好印象だった。

義母関係以外では、サンドリヨンの演劇の際における変身が目を引いた。



◇作画:
(キャラクターデザイン、原画、塗り)


やはり表情が良い。どのあたりがどう良いか言葉を尽くしたいが、
もはや考えるだけの気力が無い。以下の三項も同じく。



◆音楽:


グランドフィナーレの三重唱は本シリーズの集大成と言える。



◇効果音:


新規のものがいくつか増えていた。



◆背景:


高品質で特に言うことは無し。



◇システム:


前作との違いはおそらく無い。






ミステリィパートの粗を簡単に挙げておく。見落としがあるかも知れないが、
精査するだけの気力が湧かない。読者諸賢が自ら考察することを願う。

二つ目の推理パートについて。

姿無き告発者の言を信じる教師陣は、魔女裁判でもしているつもりだろうか。
ただし、この点に関してダリアだけは差出人が譲葉だと知っていそうなのが確認出来る。
いずれにせよ、これを蘇芳が追及しないのはどう考えてもおかしい。
命が狙われる訳でもないのに、まるで証人保護プログラムだ。

これに関しての一問目は、蓋然性が十分に高い為問題無し。
近くでないと顔がおよそ視認出来ない事、遠くからでないと色を錯覚しない事、
これらが同時に両立し得ないが為に矛盾へと導かれ成立する。

(時間的に前後させれば崩すことは出来るが、その可能性は低い。
近くで顔を認識した後で、離れた所で学院指定のコートを着れば、両立可能ではある。
しかしコートを着るのは教室がほとんどだろうし、外に出てから着るにしても
寒さから時間を空けることは可能性としては低い)

三問目。“送り手が私と彼女だけしか知り得ない情報を混ぜている”とあったが、
マユリがタルパについて知らないかどうかは定かではない。また実際ダリアもそれを知っていた。

トナカイのくだりだが、これは一般的に知られていない知識が要求される為、
春篇夏篇と同様に原則を無視している。

二つ目の推理と三つ目の推理パートの中間であるChapter5について。

二度目の侵入の初回は譲葉とネリーに阻まれ未遂。

二度目のダリアの部屋への侵入(未遂ではなく)について。 

監視の目は二人だけとは限らない、二人が別行動する可能性を考慮する必要がある。
えりかの作戦はシンプル過ぎてて通用しないとは思われるが、譲葉とネリーは手を抜いていた。
二人が本気で敵対したと考えていたえりかと蘇芳は、二人を信じ切れていなかったと言える。
最初から最後まで信じ切っていた林檎と苺の存在によってフォローされてはいるものの、
えりかと蘇芳は強引なシナリオの犠牲になったと言える。筆者は譲葉とネリーに対して最も
感情移入していた為、蘇芳とえりかに対して不信感が若干芽生えてしまった。(ダリアに関しては言うまでも無く)

三度目の、ダリアの部屋への侵入について。
一度侵入されている以上、重要なものを置いておくわけがない。
こちらも手を抜いていたと言われればそれまでだが。
(Chapter4推理パート2にて、手紙のことでダリアは侵入された事実を知った)

三つ目の推理パートだが、“シオン”からユダヤ教は簡単に連想され得るし、
六芒星もあるのだから常識として扱い得る。故にこれも特に問題ではない。
詩篇の内容については常識外だろうけれど、消去法で解答することは可能。


譲葉とネリーについて。

秋篇で学院を出た後の譲葉とネリーは、生活を始めるにあたり、たしかドラマCDにて
“少し人には言えない方法”を使ったという譲葉の独白があった。個人的にはそれで十分だった。
駆け落ちは確かに地に足は付いていなかったが、ロマンがあった。

万が一この、“人には言えない方法”を詳しく語り出してしまえば、
現実に引き戻され白ける、冷水を掛けられて酔いが醒めるだけだ。
また駆け落ちの前後において、学院との何らかの取り引きがあったと語るのも同じこと。
(画集で後に説明を行うのは別に構わないが、個人的には冬篇はパラレルワールドとして捉える予定)

かの「いばらの森」を超越し、現実を超えたところに秋篇の価値があった。

春にただの狂言で他人を振り回した双子の事件と違い、譲葉とネリーには覚悟があった。(筆者個人の主観)
前者については現実主義的な描写(説明)を採用すべきだが、後者では冬以降も理想を取るべきだった。

ただし、譲葉とネリーを冬篇でシナリオ上の駒として扱ったのが最大の問題であって、
現実に引き戻された以上は、現実的な説明を与えるべきだと考える。

以下は不満な点について。

・譲葉とネリーを、えりかや蘇芳が信じ切れていなかった点
 ※ これが個人的には最も残念
・譲葉とネリーが、検査を受ける程だったえりかを放置した点
 ※ 結局は保険医に診させてから医者に引き渡すのだから、見守る必要は無いけれど
・譲葉とネリーが、理由があったとはいえ使役されている点
 ※ 逆に弱みを握り返すくらいしてやればいい(それを直接描いてしまうのは決して美しくないが)
・譲葉とネリーの事情が明かされなかった点
・譲葉が春篇で殴られた理由が明かされなかった点

繰り返し述べるが、譲葉とネリーの物語にある種の理想を見出していた場合、
冬篇のシナリオは看過出来ないものがある。

某所で勘違いしている者を見かけた故、念の為に注意しておく。譲葉が
えりかの蘇芳へ抱いている想いについて語った際の事だが、
譲葉はえりかの部屋に実際に侵入してノートを読んだわけではない。
優れた洞察力から心を見抜いただけだ。ノートとは単なる比喩に過ぎない。



◇結語:


シナリオ(主にミステリィや真相のタネ明かし部分)に関してかなり期待外れな所はあったものの、
相変わらずキャラは魅力的で、絵も音楽も高品質。

あまり嬉しくはない扱いだったが、譲葉とネリーの姿を見て声を聞く事が出来たのは良かった。



☆後記:


ネリーの髪飾りを付けた譲葉は美少女度が上がっていますね。
シュシュの色もネリーを思わせます。譲葉の声優さんが声の調子はあまり良くないそうですが、
本作は冬ですので風邪気味だと思えば個人的には気になりません。
クールなネリーも素敵でした。声優さん作のミニドラマでは、笑い上戸なところがネリーらしくてとても可愛かったです。
他の方もそうだとは思いますが、
キャストコメントを聴いても、お二方は本当に自分達の演じた役が好きなんだろうなと伝わってくるようです。

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  1. 2017/10/15(日) 01:29:12|
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ことのはアムリラート 感想/レビュー

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◆序文:
(注意点、心得)


まず始めに、本作において言及すべき大きな欠点は存在しない。

言語の扱いには苦労したと思われる。しかし限りある労力がそちらに割かれ、
シナリオ構成的には若干弱いものとなっているように、個人的には感じられた。

具体的に言うなら、後半の展開において、若干の引き延ばしからの打ち切り感がある。

しかし、シナリオ重視の作品に日常を足したのではなく、
日常系をベースにシナリオを足したものであるように思われる為、
その括りであれば間違いなく良作の部類に含まれる。(異世界での日常は、割と非日常ではあるが)

仮に本作のタイトルが、
『異世界に迷い込んだあたしは年下天使(JC)の虜になってなすがままな件について』
のような安っぽいネーミングだったら、人はシナリオにそれほど期待せず、
逆に期待感を上回る場合が多かったことだろう。

ちなみに、筆者は別に本作を茶化すつもりはなく、単に
過剰にシナリオ部分に期待するべき作風ではないと言おうとしただけである。
異世界モノというジャンルと価格設定を考慮すれば、十分なクオリティだと考える。

本作のコンセプトに話を移そう。

英語等がある程度解り、基本の文型と多少専門的な用語、前置詞の扱い方などが頭にあるなら良いが、
そうでない場合、ユリアーモ(エスペラント)の勉強はストレスに感じるかもしれない。
後者の場合、文字と数詞と名詞までは良いとして、それ以降は
学ぶ気力すら生まれないのではないかと思う。

とは言え、これを飛ばす事は出来る為、勉強したくない場合はやらなくても済む。

しかしながら、これが感情移入を促す装置である為、
物語を楽しみたければ、積極的に勉強するべきだと考える。

ユリアーモの勉強に対する筆者お薦めの取り組み方に関しては、「他」項で扱う。

本作は、ヒロインの可愛さが何よりの美点。

以下、「脚本」、「演技」、「後記」にてネタバレあり。
特に個人的な感想は「後記」にて。



◇:攻略


プレイ時間目安:約十二時間


以下を参照のこと。
http://seiya-saiga.com/game/sukerasparo/kotonoha.html

この度もお世話になりました。



簡易表:


脚本 (what to tell 何を描くか)
物語C
構成C

(※一.物語とは、世界の変革、個人の心境変化、それらの変化量。描出すべき事象の過不足の無さ)
(※二.構成とは、物語を描く為の適切な場面の配置、伏線、起伏、溜め、ミスリード、小道具の使用等)


演出的な意図はほぼ見られなかったが、スクリプトの労はかなり払われていた。

演出 (how to show どう描くか)
脚本的B
作画的B
音響的B-
スクリプトA+

(※一.脚本的演出とは、見せ場を指す。出会い、別れ、愛情、信頼、危機、対決、和解、真実の劇的発露)
(※二.作画的演出とは、印象的な絵。構図、背景、表情、所作、衣装、色、光、象徴、対比、レンズ効果等)
(※三.音響的演出とは、音楽と効果音の使い方。挿入歌は含むが、演技とシステムボイスは含めない)
(※四.スクリプトとは、画面効果を指す。アイキャッチ、ワイプ、暗転、立ち位置や表情の変化等も含む)




◆脚本:
(シナリオ、構成、テキスト、表現)


ヒロインには天然な所があるとはいえ、最初から好感度が高く、
そこから関係を一度壊したりしない為、変化の幅が大きくないように思われる。
しかし、そのお陰でギスギスしたりしないのは良い。多少ヒビが入ることはあっても、修復は早い。

中盤からはヒロインの元を離れての勉強が増え、
勉強のストレスが溜まるが、これは構成において不可欠な溜めを作る為の良性のストレスであり、
真面目に勉強することで、主人公に対する感情移入も促してくれるだろう。

ありがちなネタではあるが、ヒロインに“恋人”がいると聞かされて、
その後に主人公があまり引きずらないのは、個人的には少々感情移入が損なわれた。
未プレイの方を誤解させてしまうかもしれない為、念の為に書いておくが、“恋人”とは実は主人公を指している。

とは言え、多くのシーンでは十分に感情移入が成された。
助けられてばかりで申し訳なさを感じたり、
ヒロインが別の人と親しくしているのを見て主人公が嫉妬したりする度、
筆者も同じ様な気持ちになり、物語世界に入っていくことが出来た。

社会保障が伏線というのは珍しい。現在では税金による負担が
半分から四分の一に減ったということで、ヴィズィタントへの風当たりの強さを表している。
(ヴィズィタントとは、訪問者、異なる世界から飛ばされてきた者を指す)
ヒロインのクラスメイト達が、悪い意味で保守的であり、それがイジメにつながっていた。

イジメと言っても、ヒロインは病んだり憎んだりしておらず、描写も重くない。
その為、イジメという行為の持つ陰湿さよりも、
ヒロインの繊細さや健気さという魅力が描かれていた。

主人公も、ヒロインを守ろうとして相手に詰め寄るが、決して腕力に訴えたりはしなかった。
ヒロインに身体的な意味で危険が迫っている訳ではない為、
作中でも言われている様に理性で解決するのは正しい。

また、加害者側も決して悪人ではなく、不幸な行き違いがその理由であって、
最後にはきちんと和解して友人関係に戻っている。


選択肢について。

トゥルーエンドに至る選択肢を選んだ場合、
唇どうしでのキスが見られないのが、個人的には残念だった。

描写不足に関して。

偶然とはいえレイがどうやって凛を呼んだのかについてや、
導入部分の流れにおいて現実味が欠けるという指摘に関しては、
異世界モノというジャンルを鑑みれば、槍玉に上げる程のものではないと考える。

結末について。

奇跡が半ば偶然によってもたらされていたように思える為、
それほどカタルシスを得ることは出来なかった。

人物について。

主人公が異世界に飛ばされた時、割と危機的状況である中でも、
身だしなみを気にする女の子らしさが良かった。 (現実だったら少し迷惑だが)

ヒロインがお姫様のようだからとて、自らを卑下する事が多く、
割とヘタレている事も少なくはなく、個人的にはもう少しだけしっかりして欲しかった。
もしかすると、ヒロインは主人公の方だった……という解釈も出来なくはなさそう。
しかし、人数的に不利な中でもいじめ現場に割って入ったのは勇気があるし、十分に主人公していたと思う。

プレイした人なら誰でも思っているだろう為、言う必要も無いが、やはりヒロインは特に可愛い。

他。

場面毎にタイトルが振ってあるのは好印象。
“I can fly”は、某看護作品における先輩リスペクトだろうか。
ニワトリのくだりではカタハネのココが思い出された。




◇演技:


日本語を読み上げて主人公が泣きだすシーン。
特に物語上盛り上がる箇所でもないのに、演技が真に迫っていた為、
聴いているだけでこちらまで泣きそうになった程だった。

ヒロインは、海外生活の長かった方が声を当てているそうで、カタコトの日本語が実に可愛いらしい。



◆演出:
(スクリプト、画面作り)


玉ボケが、丸と角張っているものを併用していたが、意図は正直良く判らなかった。
演出は感じるものであって、必ずしも理解するものではないが、
一つの画面に絞りの異なるレンズを感じさせるのは、個人的には少々違和感。

被写界深度の異なる位置の二人に対して、顔にのみフォーカスを当てるのは、
フォーカス合成を用いた写真を思わせた。これが支持される演出であるのかは判らない。

いずれにせよ、個人の好みの問題と言える。



◇作画:
(キャラクターデザイン、原画、塗り)


指の関節があやしいのが数枚、複数のキャラが一枚に描かれている場合に
設定身長上の比率が崩れているのが数枚あった。
一人で仕上げまで担当している事から、時間に余裕が無かったのだと思われる。

服の反射光と、髪の塗りが個人的には割と好み。

髪におけるハーフトーンの諧調が、一般的なイラスト水準よりも一つか二つ多い。
これによって情報量が増えて綺麗に見える。(増やし過ぎると実写になってしまう)

ルカの服はもちろんのこと、小さいリボンで髪を飾るのも可愛い。
フリルは細かいと仕上げるのが大変だったと思われる。
これに対する妥協の無さに賛辞を贈りたい。



◆音楽:


ピアノ曲がメインで十一曲、歌を合わせて十三曲。
再プレイ時に何か思う所があれば、追記するかも知れない。

レイ通いを振り返ってのシーン、音楽が日常系のままなのが残念。
しかしパッチで修正されているかも知れない。



◇効果音:


若干控え目だった。食事の際に食器の音がしなかったような。
高音が耳障りだと判断した可能性もある。

再プレイしたら他にも多少意識してみる予定。



◆背景:


個別CG以外でも、被写界深度エフェクトを用いていたのは良かった。

枚数は少な目。個人的には、リビングだけでなくルカの部屋も見たかった。
何枚か線がジャギっていたのが気になった。



◇システム:


個別音量調整を始め、必要な機能は大体揃っている。

アイキャッチが気持ちの切り替えを促してくれる。
時間の経過をコマ数少な目のアニメーションで示すのも良かった。
吹き出しでの回想も、良いアクセントを加えてくれた。

テキストのフォントサイズは大きめで視認性は十分。

テキストボックスは大きく、絵とトレードオフだが、濃淡調整があるので特に問題ではない。
強いて言うなら、ボックスより下のスペースと、ボックス上部の設定ボタン分まで
詰めた方が、絵を見せる点では良かっただろう。

バックログはゲーム終了で消える。
プレイしてから終了せずにロードすると、そこまでのログが残る。
改行箇所と空白行があまり考慮されておらず、少々読み難い。

下スクロールが出来ないのは少々問題。
オートプレイ時、上スクロールでオート解除出来ない。

ユリアーモ(エスペラント)の設問に関して。

数詞に関してはサービス問題で、ほとんど誰でも楽勝と思われる水準。
名詞に関しては、個人差もあるとは思われるが、少し目を通せば大体正解出来るはず。
他に関しては非常に難易度が高い。チラ見で習得して全問正解するのはおよそ不可能。
これらの正解不正解が、ルートに影響を与えないとしたのは良い判断。
 
ユリアーモ(エスペラント)以外の、ルートに影響を与える選択肢に関して。

選択肢を選ぶにあたり、根拠となるものがほぼ無い為、割と無意味。
ただし、多くのADVゲームがそうである為、気にする程でもない。
ディレクターが「ソルフェージュ」の方である為、この点にも少々期待していたが。

ボディタッチクイズの時、ルカが「ひゃんっ! ///」とか
可愛い声を上げるんじゃないかとヨコシマな考えを抱いた者がいれば、怒らないから前に出なさい。
そういうけしからん妄想をした人は、筆者と友達。(握手)



◆他:


ユリアーモの問題に取り組む際のお薦めの方法。

まず、ケータイでプリント内容の写真を撮っておく。
次に、一度は自分の力で挑戦してみる。不正解の場合は、
その都度ロードして写真で確認して答える。こうして二度答える事で、復習も促される。

ルート分岐に影響は無い為、問題に正解する必要はないが、
正解しなくてもいいと投げやりになっては、単なる傍観者となり、
主人公と気持ちを一つにすることが出来なくなってしまう為、やはり可能な限り正解を目指すべきだろう。

しかしながら、絶対に正解してみせる!と意気込んでいると、
物語を楽しむことが疎かになる為、ほどほどに集中する必要がある。



◇結語:


個人的には、シナリオ面において若干盛り上がりに欠ける内容ではあったが、
作品に込められた優しさが、どこまでも心を暖かくしてくれた。

この作品をプレイ出来て良かった。Dankon.

やはりルカは可愛い。



★後記:


もう勉強はイヤだ~、と思い始めたタイミングで、
ルカが褒めてくれたり優しくしてくれるので、その度に癒されて
またユリアーモの勉強を頑張ろうって気になれました。

凛にドッキリで赤潮を見せてみたい……冗談です。(レイさんのような若干サディスティックな笑顔)

ひたすらにルカが可愛かったです。
“ぎゅーっ”とか“どーん”とか、無邪気な天使過ぎて精神的に鼻血が出ました。

ドラマCDという媒体が好きではない自分ですが、本作では心底楽しめました。
ルカに良いようにされてしまう凛の反応も可愛かったです。

凛が、ケータイを熱冷ましに使った(使おうとした?)のネタは笑えました。
自分がベンチを温めているのではなく、ベンチが自分を温めている?
などと、クスリと来るネタがいくつかあって面白かったです。

正直言って、レイさんとの勉強は学校を思わせて退屈でした。
でもあんな過去があったのには驚きました。彼女にも救いが訪れることを願っています。

元の世界に戻れたということもあり、きっと凛も異世界に呼ばれて
ルカに巡り合わせてくれたことに対して、レイさんにこれまで以上に感謝しているでしょう。

はぁ……ルカが可愛い。フリフリな服も可愛い。アホ毛も可愛い。
ジャガ、イーモ、サト、イーモ、ナガ、イーモ……
芋という言葉を口にしているだけなのに可愛い。
ジト目も可愛い、ほっかむりでも可愛い、
百合っぽい下着雑誌で赤面しちゃうのも可愛い。

作中でも言っていた通り、凛の語学力向上はルカに対する愛情の顕われ(あらわれ)ですね。

凛の世界に来たルカはこれからどうなるんでしょう?
きっとルカを友達や家族に紹介したら、すぐに人気者になって
凛が妬いちゃうんでしょうね。

でもそんな凛に気付いて、ルカが特別な料理を振る舞ったりして。
凛がしたみたいに、ルカも隠れて食材を買いに行って、
捨てられたかと思った凛が不安になったり。

ルカが凛の友達の所に行って、凛の誕生日プレゼントを相談したり、
それを見て誤解した凛がまたヤキモキしたり。

なんて妄想が捗ります。

二人のこれからを考えるだけで楽しくなってきます。

どうぞお幸せに!

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  1. 2017/09/06(水) 23:06:01|
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ねのかみ 京の都とふたりの姫騎士 後編 感想/レビュー

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前作におけるレビューの序文で、個別CGは六枚と書いたが詳細は後の方に書いた為、ここにも付しておく。
ギャラリー(CG鑑賞)では六枚であるが、差分扱いで個別CGがもう一枚ある為、実際は七枚存在している。

今後のアップデートが予定されている為、埋まらないCGやおまけシナリオは
プレイ後に公式ブログやディレクターのツイッターを確認しておく事を勧める。



◆序文:
(注意点、心得)


多くの点で前作を上回っている。もはや同人というレベルではない。非常に密度の高い作品。


背景の仕上げも向上した。
とは言え元が写真である為、雑草や木々が細か過ぎて割とうるささは残っている。
この手法を継続する予定なら、加工した後に映えるような場所を、取材で探し出すのも良いだろう。

人によっては、ボイスに予算を回すことを望む者もいるかも知れない。
筆者としては、重要なシーンさえ押さえておけば、その予算を絵に回すことを勧めたい。


用語辞典もワンクリックで行けるように改善。(前作では二回クリックする必要があった)

個別CGの枚数も、二十八枚と前作の四倍にまで増した。(ギャラリーにはラストカットは含まれていない)
ちなみにその内、SDが十枚、背景のみで二枚を含む為、単純に枚数だけでは語れない。

前作のレビューにて筆者は、老婆が白兵で戦うのは絵にならないと書いたが、
考えを改めようと思う。塗りと線の情報量が増えていて、実に迫力ある仕上げとなっていた。

少々過剰ではあったが、挿入歌が本作の数多ある名シーンを彩っていた。

以下、ネタバレは「脚本」、「作画」項のみ。



◇攻略:


プレイ時間目安:七時間 (おまけシナリオの一つを含む)

選択肢が一度あり、異なる視点から物語を追うことが出来る。



簡易表:


未完の為、脚本関連は後に見直す予定。以下の脚本項は前編と併せて判断。

脚本 (what to tell 何を描くか)
物語
B+
構成
B+

(※一.物語とは、世界の変革、個人の心境変化、それらの変化量。描出すべき事象の過不足の無さ)
(※二.構成とは、物語を描く為の適切な場面の配置、伏線起伏、溜め、ミスリード、小道具の使用等)


挿入歌の使用回数において、過剰さが目立った。同じもの二回以上使えば、効果は半減してしまう。
この点と、深刻な場面で日常系の曲を使用したことを合わせ、少々減点とした。

スクリプトのミスは二回程あったが、被害は軽微であり、特には考慮しなかった。
(テキスト上に、“☆シェイク”という演出指定が残っていて、スクリプトが付せられていなかった)

演出 (how to show どう描くか)
脚本的
A
作画的
B+
音響的
A
スクリプト
A-

(※一.脚本的演出とは、見せ場を指す。出会い、別れ、愛情、信頼、危機、対決、和解、真実の劇的発露)
(※二.作画的演出とは、印象的な絵。構図、背景、表情、所作、衣装、色、光、象徴、対比、レンズ効果等)
(※三.音響的演出とは、音楽と効果音の使い方。挿入歌は含むが、演技とシステムボイスは含めない)
(※四.スクリプトとは、画面効果を指す。アイキャッチ、ワイプ、暗転、立ち位置や表情の変化等も含む)




◆脚本:
(シナリオ、構成、テキスト、表現)


シナリオは洗練されている。見せ場も多く、構成も丁寧。

まずは構成について。

前編の発売から日が空いたが、後編の始まりを勢い良く切る事で、
少々冷めていた気持ちを覚まさせてくれた。

前編の導入が入念に為されていた事と、前編自体が後編への大きな溜めとなっていて、
そこからの飛躍にも成功している。更に続編へ向けてスケールの広がりも見せてくれた。

決戦の前に、最後の日常としてプール遊びに行ったのも良い。
回想の長さも適切。

次に脚本について。

マニキュア除去剤を投げつける所は、正直意図が良く解らなかった。
御劔の敗因の一つにしたいのは判るが、説明が不足しているように思えた。
女性らしさを捨てたことの象徴としたいのは解るが、それ以外に関しては疑問符が浮かんだ。

ルカや御劔の真実が明らかとなっていく場面は、特に意識を釘付けにさせられた。

キャラ設定に関して。

キャラに関して、少々後出しに見える箇所もあったものの、設定自体は最初からあったのだろう。
伏線があったかどうか、いつか前編からプレイし直して確認したい。

その他。

ふりがなが小さ過ぎて、判読しづらい。
ボイスが少ない分、視認性を上げる必要があると思われる。

誤字脱字は三回程度で、前作より増えたがそれでもまだ少ない方。




◇演技:


少な過ぎて、特に言うことは無い。

完全版のような物をいつか出す予定があるなら、是非とも御劔の声を追加して頂きたい。



◆演出:
(スクリプト、画面作り)


背景が改善した事で、物語世界に浸り易くなった。

戦闘時のエフェクトも、質と量の両方で向上が見られた。
特に初戦では続編のスタートを切るに当たり、十二分に配慮が行き届いていたと言える。



◇作画:
(キャラクターデザイン、原画、
塗り)


うずめの手紙のシーン。髪の流れが実に綺麗。泣きながらも最後に笑うのが実にうずめらしい。

漣と東雲の戦い、動きの感じられる漣の体の流れが良いと思う。
手前にある神剣は、被写界深度エフェクトを足すのもありだったろう。

白狗のデザインは元々可愛らしいものではあったが、
今作ではおよそ誰もが納得のいくものになったと思える。


鬼のデザインが最も陳腐で作品の品位をいくらか落としている為、ここは特に変更する必要があるだろう。



◆音楽:


挿入歌がこの上無く場面を盛り上げてくれている。

演出的なことを言えば、一曲の時間の長さに合わせて、挿入箇所を調整すると尚良いだろう。
無論、更にそれを進めてムービーの様に仕上げるのが一番ではあるが。



◇効果音:


再プレイ後に追記するかも知れない。



◆背景:


“末広大神”と書かれた暖簾(のれん)が目に痛い。
個人的には、彩度だけでも落としておくべきだと思う。

また、これは前作でも見られたが、全体的に傾いている箇所がある。
特別な意図が無い限りは、水平出しを心掛けた方が良い。

「序文」で述べた通り、前作に比して大いに質は向上している。



◇システム:


用語辞典までのクリック回数の最適化が成されていた。
また前作同様、辞典内にネタを仕込んでくる等、遊び心も兼ねている。

視点の切り替え時にも配慮が行き届いていた。



◆他:


サントラを始め特典が豊富、その上価格も抑えている。



◇結語:


爺さんと婆さん、唄之の過去も見たい。
憎しみに囚われていたとは言え、友の為にと命を賭して戦ったその姿には感銘を受けた。


前作以上に作品に魂が込められていたように思う。
本作は多くの人の心を動かすものとなっただろう。

今後も本シリーズから目を離す事が出来ない。

飽くなき向上心が、本作の更なる飛躍を約束している。

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  1. 2017/01/10(火) 23:52:28|
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FLOWERS 秋篇 感想/レビュー

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毎度恒例のミステリィに関しては、ここから
ミスリードで若干入り組んだシナリオを解きほぐすことにもなった。
シナリオの理解が感情移入を促す為、これには一読の価値があるだろう。


◆序文:
(注意点、心得)


これまでの欠点は目に見えて減り、美点は更に輝きを増している。

推理パートにおける質問の総数は、春篇から順に減っている。 (十三 → 十二 → 十)
確信を持って解答する事が不可能な問いは、シリーズのどれにもあったが、
今作ではそれが最も少ない。 (おそらくは六つ)

夏篇からはシナリオに別段の不備が見当たらなかった為、
本作に対する期待は、初めて春篇に触れた時と同じく高まっていた。

故に、急がず丁寧に物語を追う事にした。
なぜなら、十分に時間を掛けて物語を味わう事で、感情移入が促されるからである。

そして、本作は筆者の予想を遥かに上回るものであった。

本作はシリーズにおいて、最も優れているといって差し支えない。
また、春篇chapter5での雪辱も果たした。
この秋篇によって、シリーズ全体の価値は著しく高まったと考える。

これまでに本シリーズから心が離れてしまった方が僅かにいるかも知れないが、
この秋篇を機に、もう一度作品と向き合う事を勧めたい。

以下、「脚本」、「演技」、「作画」、「他」、「後記」にネタバレあり。



◇:攻略


プレイ時間目安:約二十五時間


前作同様、以下のサイトが見易くてお薦め。

http://seiya-saiga.com/game/innocentgrey/flowers3.html


トゥルーエンドを迎えた後に、分岐点を参考にさせて頂きました。この場にてお礼申し上げます。



簡易表:


今作では、メインルート以外でも構成が多少練り直されていた。
条件は詳しくは判らないが、二週目以降に林檎のモノローグがいくつか追加される。

(その条件はおそらく、トゥルーエンドを見る、百合ゲージ量が完全ではない、
プロローグを見ない。これらの内の一つ、あるいは複数)

脚本 (what to tell 何を描くか)
ネリネ
林檎
双子
物語A
B-
C-
構成AB-C

(※一.物語とは、世界の変革、個人の心境変化、それらの変化量。描出すべき事象の過不足の無さ)
(※二.構成とは、物語を描く為の適切な場面の配置、伏線、起伏、溜め、ミスリード、小道具の使用等)


演出 (how to show どう描くか)
ネリネ林檎双子
脚本的A+B-C
作画的A+B+B
音響的ABB
スクリプトA-BB

(※一.脚本的演出とは、見せ場を指す。出会い、別れ、愛情、信頼、危機、対決、和解、真実の劇的発露)
(※二.作画的演出とは、印象的な絵。構図、背景、表情、所作、衣装、色、光、象徴、対比、レンズ効果等)
(※三.音響的演出とは、音楽と効果音の使い方。挿入歌は含むが、演技とシステムボイスは含めない)
(※四.スクリプトとは、画面効果を指す。アイキャッチ、ワイプ、暗転、立ち位置や表情の変化等も含む)




◆脚本:
(シナリオ、構成、テキスト、表現)


まず、
春篇のレビューで行った、苺への手厳しい評をここで撤回する。

今作における善意の狂言や境遇が明らかとなった事によって、苺の名誉は回復された。
個人的にも、やはり彼女は妹想いの良い子だと思う。

今作で苺の取った行動の為に、春篇の評価は本来の位置まで戻る事だろう。
(下部の「他」項にて、ミステリィと併せて詳細を記述)


次に、構成について。

ファーストシーンでは、後に明らかとなる印象的な場面を先に見せておき、
読み手に疑問や関心を抱かせ、知りたいという欲求を掻き立てさせている。

構成としては、継ぎ足しに見えなくもない箇所も見られるが、
カメラや鍵開けといった小道具、動物の世話、料理やバレエ等は春篇・夏篇から活かされていた。

また、苺と譲葉が結ばれない理由については、林檎が譲葉へ抱く想いとは異なり、
譲葉の格好良さに惹かれている事が対比となっている。(林檎は譲葉の女の子らしさに気付いていた)
春篇で苺が、初恋の相手は父親
だと言うくだりを、実に上手く利用している。

双子ルートでは、林檎が独白で以下を述べた。
これによって、林檎の譲葉への想いは、苺と対等でいる為のものだったと軌道修正される。

わたしも好きに為らなければならない。
それなら
比べられる事はない。

先に挙げた“継ぎ足し”とは、主にネリネの心に抱えていたもの、幼少期の二人の関係等である。
この辺りは前作までに匂わせた箇所は皆無だった。

主人公とヒロインの関係は概ね出来上がった状態から始まる為、
読み手が共有出来ない過去の描写が力を持つ事になる。

更に、シナリオの都合上から明かす訳にはいかないが、
読み手に対し情報が秘匿されているのも、自己投影という観点からはマイナスだ。

(この点は、拙稿「
百合作品媒体小論」を参照)

具体的に挙げれば、“真実の女神”とは何か、匂坂マユリはどうなったのか。
これらが本作の主人公たる譲葉は知っているにも関わらず、読み手には明かされない。
また、ミステリィにおいても推理が終わった後で、主人公の知っていた情報について言及される。

本作のミステリィに関しては、「他」項を参照のこと。

本シリーズのミステリィが稚拙である事の証明は、
拙稿「FLOWERS 拙劣なミステリィについて」で行った。
ここでは、ミステリィの原則について俯瞰し、
主人公と読み手における、情報の共有についても語ったのであった。

しかしながら、時間を掛けて諸々の変化を丁寧に描いていた事と、
独白における優れたテキストが、主人公との一体感をそれなりに得させてくれた。

主人公とヒロインの二人の関係について、十全に描かれればそれで充分であり、
ミステリィにおける不備、上述したシナリオ上の制約に関しては甘受して然るべきだろう。

ヒロイン側の心境変化に関しては、春篇・夏篇に比して
少々控え目になっているが、それは独白でいくらか補われていた。


二人の共通点、『オズの魔法使い』における銀の靴が好きだというくだりがあった。
また紅葉狩りの時には、“靴のかかとを三回鳴らす”のを途中まで見せておき、聖堂での告白時も含め、
ラストシーンで実を結ぶまでに段階を踏んでいたのが良かった。

続けて、前振りについて。

(前振りと伏線の違いは、疑問や違和感を読み手に抱かさせるかどうかにある。
前者は小さな伏線、後者は大きな伏線と言い換えても良いだろう)

シェイプシフターの真相を探る為、譲葉はニカイアの会の年鑑をネリーに見せた。
これは基本的に、会長しか見る事が許されていない物である。

後に見るネリーの日記への前振りになっている上、
自分しか見てはいけない物を見せておくことで、
日記を勝手に見た事への罪悪感が減じるようになっている。

(日記を見た理由は至極真っ当なものであり、相手の為になるのなら、
相手に嫌われたり、他者に軽蔑される事を厭わない者こそ真実の友であり、美徳の徴である)


加えて、春篇で譲葉が殴打された事件において、
蘇芳達が譲葉の部屋を探った事に対し、譲葉はこれを許している。(ネリーの日記を探す為に集まった際、部屋の前にて)
これも上に同じく、考えと行動が一致している。

シェイプシフター事件前半部・紅葉狩りでの捻挫について、ルーガルーでのそれへの前振りになっていた。

また、何にでも変化出来るというオズについての下りは、シェイプシフターが前振りとなっていると言える。
ハロウィンにおける双子が、同じ衣装を着ていた。この時、譲葉は二人から異なる印象を受けた事を語り、
“見る者によって様々に変わる姿。”というオズに通ずるものがある。(比例関係は異なるが)

件のドレスを作り変えようとする寮長のくだりも、ウェンディゴでのズダ袋への前振りとなっている。
農場において、ダリアと話した恩寵の下りも、同じくウェンディゴにおける餌やりへの前振りであり、
シーツのリサイクルという点でもズダ袋に掛かっている。こうして有機的に各要素が結び付いているのは優れている。

ウェンディゴ事件にて、方喰寮長が動物に餌と薬を決まった時間に届けていたのは、
熱帯魚の世話を決まった時間に行う事にも繋がっていると言えよう。

好きな言葉について、譲葉と蘇芳が話した事があった。
ここで語られた、“愛していない人間と旅に出てはならない”という言葉がある。
これは、本作の結末への極めて重要な前振り
となっている。

テキストについて。

料理やバレエに関して、およそ一般的な知識から乖離しており、
度々何を言っているのか判らないことがあった。

しかし料理に関しては、それがどのようなものであるかが、それとなく自然な形で説明されている事が多かった。
バレエに関しては割と素通りな感じではあったが、夏篇とは異なり、
コンセプトではない為、解説する必要は無いと考えられる。

これらは、主人公である譲葉の人となりを演出している。
(彼女は根っこの部分では女の子だということ)

料理部に所属している事と、それが譲葉の本質から来ている事、
これによって、食事の描写に対するこだわりも活きてくる。
この点では、夏篇や他メーカーの某伝奇シリーズにおける二作目よりも優れていると言える。

以下の言葉から、今の譲葉は、<本来の女の子な自分>だけでなく、
<父親に理想を見出しそれを体現する今の自分>との調和が取れているように思える。
前者の部分は基本的に、人前では見せようとはしていないが。

女性らしさと中性的なセンスが混じり合う秋服が佳い。

“シニカルな笑み”を作ったという表現が多用されていたのが印象的だった。
同じ表現を多用するのは、記号的で短編作向きの手法だが、(短時間で印象づける為)
今回は人物の核心に迫っている故、優れたものであると言える。
こうした時の譲葉は、基本的に父親の仮面を被っているのが理解されるだろう。

7/24 追記:
もう一度最初からプレイし直したが、そうでない時でも用いられている事が多かった。
完全に素になっていたのは、一人称が“私”になる時と、
子供の頃を思い出してネリーをネリネちゃんと呼んだ時くらいだろうか。


本シリーズ特有の引用について。

各chapterの合間に挿入される文学等の引用を用いて、人物の気持ちを代弁している。
今作では、そういった精神的なモチーフを、『オズの魔法使い』一作品に限定した事で、
継ぎ接ぎ感は無くなり、それに伴って陳腐さも消えた。

また、この
『オズの魔法使い』は、主人公とヒロインの間における思い出の作品であり、
引用がごく自然に感じられる。こうした点でも秋篇は傑出している。

表現について。

どうにも今朝はペシミストな感覚を引き摺っているなと鏡へと笑いかけた。

ペシミスト → ペシミスティック (名詞 → 形容詞)

誤字は一回か二回だけで、極めて少ない。おそらくは、入力したスクリプターのミスだろう。

これ以上“当てられ”ては適わないと、友人たちの部屋を後にしたのである。

適わない → 敵わない

設定について。

ネリーのバースデーケーキにおいて、蝋燭の本数が少ない。
春篇におけるマユリの発言から、一年生が十四才と十五才で二年生が十五と十六。
誕生日を迎えたネリーは十六。絵では十四本だけになっている。



◇演技:


見せ場となるシーンにおける、繊細な心の揺れ動きが良く演出されていた。

周囲に誰もいないと思っている状況で、
譲葉がくしゃみをした時があった。
それがあまりに小さく可憐であった為、思わず胸に迫るものがあった。愛らしいにも程がある。

譲葉が林檎のどこが好きかをえりかに訊かれた際、少し考える所があった。
この時の林檎の不安そうで少し傷付いたような声音は、控え目で当を得ており、その心の痛みが伝わってきた。
無論、直ぐに譲葉の言葉で林檎は笑顔に変わり、筆者も安心させられた。

劇場で苺が真情を吐露した際や、譲葉がネリーと対話した場面等、
重要なシーンにおける演技は特に際立っていた。

苺の入れ替わりの際の演技は、
春篇のそれと同じく微妙なさじ加減の演じ分けが見られた。



◆演出:
(スクリプト、画面作り)


絵に合わせて、各人物の音声を左右のチャンネルに分ける事があり、視点を意識していた。

白目を剥きながらシェイクする(画面を振る)のは、エクソシストを思わせた。

図書室で立花の口パクが、一文字ずつ枚数が割かれていたのは良かった。
程良いアクセントになっていたと言える。

瞳を揺らす事や瞬きも夏篇同様、程々に用いられていた。

これらが優れていると言えるのは、過剰になるほどに多用しなかったという点にある。
何故なら、ADVゲームにおいては、静と動の対比が良くない方に働く事があるからである。

つまり、文字を読む為の視線が、上に向かう事になって集中出来なくなるという事。
(本作には無関係だが、口パクや瞬きをし続けるのは、その最たるものである)

アイキャッチについてだが、悲劇的なシーンを挟む際は、
曲調も合わせて悲しげなものにした方が、気持ちの切り替えを促してくれるだろう。



◇作画:
(キャラクターデザイン、原画、塗り)


基本的には春篇のレビューで述べた通り。

今作では、譲葉が立ち絵と比べて、少し幼く見えるカットが多かったのが特徴的。

立ち絵や表情が新規に追加されていた。
それとニカイアの会の会員を描いたのは、今作が初めてだろうか。

今作では、瞳に星型のアイキャッチを入れていた箇所も見られた。
(秋の風物詩を訊かれ読書と答えた譲葉がいて、それを見た蘇芳の瞳にて)

最も魅力を感じたのは二重唱のカット。
髪を下ろした譲葉はネリーと同じく、気品と柔和さを兼ね備えた女神のように見える。

譲葉が意を決してネリーに告白し、キスを迫り拒絶された時の表情は印象的だった。(ネリーが拒絶していたのは、主に自分自身だが)
恋心から生じた傷心だという事が、絵だけで解る程に際立っていた。

えりかが譲葉に編み物を教えている際、千鳥のやきもきしている表情と
所在なさげに自分の指先を絡めているのも良かった。

立花のアレだが、他作品から察するに絵描きの趣味なのだろうか。
美しさは、生を肯定するものであるから、そこに対比させるように痛みや病や死を同居させて、
両者を引き立たせている……のかも知れない。

これは蘇芳視点のエピローグでは、特にギャグとして機能していた。



◆音楽:


スローテンポな曲によって、秋のゆったりとした感覚が演出されていたと思う。
リュートの乾いた音が秋には良く合う。



◇効果音:


画面外でしていた双子の会話等が、小音量でBGM的に流れていた箇所もあった。

これまでにレビューした通り、充分に効果音が付せられていた。



◆背景:


秋の象徴とされている鱗雲など、季節感が十分に描かれていた。

ラストカットの演出的な点は、「後記」にて。



◇システム:


バックログに移行すると音声が終了する仕様は、特に改善されてはいない。

蘇芳の声量は、調整ミスではなく、彼女の個性を演出しているのだと考えられる。
故に聞き取り難い時は、プレイヤーは個別に音量を調整するよりは、全体の音量を上げて
比例関係を崩さないようにする方が、作品を尊重することになるだろう。

テキストボックスにも昼夜(明暗)がある。これは今作からだろうか。時間があれば確認したい。






推理パートについて。

今作は不可解な点が少なかった為、全体を俯瞰するだけではなく、
可能な限り詳細に検討する事にした。


それでは、始めよう。

まずchapter2では、三角関係の者が蘇芳達のクラスにいるという話は聞いていたが、
それが石蕗嬢であるとは示唆されない為、解答不能だった。

しかし水槽を早い段階で見せておいたのは効果的。奇術師の様な狡猾さと言える。
そういう事か!と、思わず膝を叩いてしまった。


chapter4における、泥や土とコーヒーの染みは、区別は付き難いだろうけれど、
粘度の違いから跡の形状が異なり、識別し得ると考えられる。


方喰寮長の裁縫好きな所は、
前振りとして機能していた。
また、譲葉の気質と突き合わさせるという、ごく自然な形で用いられていた。
更に、ネリーへのプレゼントの為に、編み物を始めた事も同様。
寮長が、件のドレスを使って別の物に作り変えようとしていたのも、ズダ袋の前振りとなっていた。


ちなみに、以下で述べた内容は、推理の際には直接言及されない為、
場面を思い出すのに苦労するかも知れない。主人公が読み手に対し、
どれだけ明確に根拠を示すかによって、難易度が左右される事になる。

以前に八重垣君たちの部屋で起こったある出来事と、
私が臥せっていた間に学院内で起きたあることが関係している。

上記の引用において、前者が指しているのは、
chapter3で千鳥がえりかに、自分の髪も梳いてくれるようにお願いした際にコーヒーを溢した事。

譲葉 「……コーヒーで染めてしまったシーツは方喰寮長の元へ持っていくこと。
    そうすれば、後日、新しいシーツと交換してくれるよ」

“私が臥せっていた間に学院内で起きたあること”とは、chapter4において
捻挫し風邪を引いていた譲葉に対し、ネリーが述べたニカイアの会の報告を指す。

ネリネ 「1年生の子が農場に来ていたキツネ? タヌキかしら、
     それを餌付けしてたって報告があったくらいかしら」


特に問題なのは
、chapter5における狂言について。

まず、ネリーが聖堂にいなかったという証明は、
熱帯魚の世話と寮長の見回り、それに相部屋の萩原さんの証言を合わせ、
十分に蓋然的であり、結果としては問題無い。(蓋然性 ⇒ ある程度確実である様)


問題であるのは、ここからだ。

ネリーの日記を読んだ時には、部屋を出た証拠として斥けられた姿見が、
イズニクに集まる前の推理においては、<林檎が襲われた時間にネリーが寄宿舎に居た>
という根拠として用いられていた。

この時、姿見が水槽である事は示唆されていない為、矛盾している。
それが語られるのは推理パートの後、ニカイアの会の会合中であった。
また、水槽を姿見とする事がおよそ不可能であるのは、本項の中部にて後述する。

えりか 「犯行は確かに記されてなかったが、反面深夜外出したことは
     文言から確かとなった。どちらかというとマイナスだよ」

問, 襲われた時間、寄宿舎に居たという根拠は?

答, 日記帳に姿見を見ていたと書かれていた。


また、以下の情報が与えられたのは
、chapter2においてであり、
これをchapter5での推理に用いたのは、時間が空き過ぎているように個人的には思えた。

・熱帯魚に睡眠が必要な事
・その生活サイクルに合わせ、決まった時間に電灯を消す事
・熱帯魚の世話が方喰寮長の仕事である事
・見回りの時間は夜十一時半からである事



ルーガルーの検分について。(沙沙貴姉妹の部屋にて)

譲葉の行った検証が、不十分と思われる箇所を挙げる。
(実際には、林檎は聖堂に向かえなかったのではあるが)

ぬかるみの中、挫いた足を庇いながら帰途に付いたと推理したのだから、
泥が制服や靴下にも付着していると考えられる。
(ただし、直ぐに洗濯したと考えればおよそ問題ではない)

同様にして、泥の痕跡や臭いが林檎に残っていると考えられる。
これは風呂に入ったのだとすれば良いが、捻挫で炎症を起こしているから、それは考えられない。
(泥はタオル等で拭き取って、ある程度時間が経って薄れたと考えれば可)

つまり、上述したような点を推理しなかったが為に、臨場感が薄れたと言える。



続けよう。

主人公が読み手に対してミスリードをして、それっきりというのは問題だ。
確定情報として擦り込まれ、推論を行う為の前提として定着し切っている。

逃げようとした林檎の足跡と一緒に付いてしまった
“己の足跡の形跡を消した”のだ。

譲葉 「用意周到な相手さ。まさか、足跡を消すことで
    幽霊が相手だ、とでも考えたのかね」

おかしな点はないか、時系列から、林檎の靴に付いた泥。
聖堂前で消されていた靴跡などをネリーへと聞かせた。


下は、林檎の無事を確認した後。 (捻挫はしているが)

私はふらふらと、林檎のよすがを求めるように下駄箱へと足を向けた。
そして、林檎の可愛らしい小さな靴は、左右ともに泥がべったりと付いていた。

ぬかるみの中、足を引きずり戻ってきたことを連想させるように、
靴底は泥が付着し、表面にも痛々しく泥がはねている。

この時に譲葉は冷静さを失っていた事から、見落としたのだろうけれど、
泥の付着の仕方に違和感を覚えた事について言及されなかった。
この違和感について譲葉が語るのは、推理パートを終えた後であった。

故に、
プレイヤーと情報を共有する事が出来ず、
蘇芳とえりかを前に行う推理において、解答する事が不可能となったのである。


時系列

 一, ルーガルー事件 (聖堂での逢引き)

 二, 沙沙貴姉妹の部屋にて
 三,  下駄箱の確認
 四, 現場検証一 (聖堂)
 五, 現場検証二 (聖堂、ネリーと共に)
 六, ネリーと食事
 七, ウェンディゴの再検分前 (道中、ネリーと共に)
 八,  イズニクでの会合(一回目)にて罪を被るネリー
 九, ネリーの日記
 十,
 推理パート (校舎前)
 十一,  
イズニクでの会合 (二回目)
 十二,  推理パート (えりかと蘇芳を前に)
 十三,  答え合わせ
(えりかと蘇芳を前に)


整理しておこう。

時系列三から、時系列十二の推理パートを迎えるまでの間に、
林檎の靴に付着した泥について違和感を覚えた事、
そしてまた靴(泥)のどこに違和感を覚えたかが言及されなかった為、
解答が不可能となったのであった。(後者を読み手に示唆するかは、正答率の目標次第)

そして、それについて言及されるのは、プレイヤーが解けない問題に回答し終えた後。
つまり、時系列
十二における推理パートの後(時系列十三)であった。

時系列九から時系列十にかけ、姿見が水槽であった事は示唆されない。
また、水槽の形状も縦長に視えなくもないが、反射面だけを見れば若干横長に視える上、
上半身の一部しか映らないような大きさである。(よほど距離を取れば別だが、姿見とするには無理がある)

譲葉 「上半身を映す程度の鏡じゃ姿見とはいわない」


二,  沙沙貴姉妹の部屋にて

逃げようとした林檎の足跡と一緒に付いてしまった
“己の足跡の形跡を消した”のだ。

以下、五・六と併せて、読み手に対して良くないミスリードを繰り返した。

三,  下駄箱の確認

私はふらふらと、林檎のよすがを求めるように下駄箱へと足を向けた。
そして、林檎の可愛らしい小さな靴は、左右ともに泥がべったりと付いていた。

ぬかるみの中、足を引きずり戻ってきたことを連想させるように、
靴底は泥が付着し、表面にも痛々しく泥がはねている。

後述の十三において初めて、譲葉が違和感を覚えていたという事実を読み手は知る。

五, 現場検証二 (聖堂、ネリーと共に)


怪我人が出ている、と繋げる。
そして、その犯人は現場に足跡を残していなかったとも。

ネリネ 「足跡が……?」

譲葉 「用意周到な相手さ。まさか、足跡を消すことで
    幽霊が相手だと、とでも考えたのかね」

シニカルな笑みを口の端に作るも、

ネリネ 「……そう。譲葉の足跡だけが」

眉間に皺を寄せ、熟考する癖である
耳に触れているのを見、嬉しさを感じた。

これによって、ネリーが犯人の目星を付けていたという事が伺われる。
以下、六・七も同様である。この点は優れたものだと言える。

六, ネリーと食事

譲葉 「すまないね。鐘楼のルーガルー事件のあらまし
    を聞かせてしまって。神聖な食事中に無粋だった」

聖堂で待ち合せている林檎へと会いに行くまでの道程。

何十分も待ちぼうけをし、林檎の部屋へと向かった私。
そこで彼女が聖堂前で襲われたことを知った。

逃げる際に酷く足を挫いたことも。

おかしな点はないか、時系列から、林檎の靴に付いた泥。
聖堂前で消されていた靴跡などをネリーへと聞かせた。

――考えをまとめる際、人へ話した方が把握しやすい為、
ついやってしまう私の癖だ。

まぁ、相手がネリーだからこそ話せる内容だが。

ネリネ 「足跡……」

と、そう呟き目を細め耳に触れる。 深く熟考する時の癖だ。

譲葉 「ルーガルーの正体は分かったかい?」

問いかけに今まで眠っていたかのような微睡んだ目で
私を見遣ると、目を瞬かせ意識をしゃっきりさせ、

ネリネ 「ごめんなさい。少し気になることがあって……」

と言った。


七, ウェンディゴの再検分前における道中

ネリネ 「沙沙貴林檎さんの怪我、酷いの?」

譲葉 「……そうだな。ただの捻挫というよりは酷く痛めている。
    しばらくは教室でなく自室で自習するそうだよ」

ネリネ 「そう……」

右足を痛めたのよね? と続ける。

譲葉 「足首の捻挫だな。 僕の弟が以前サッカーの試合で
    同じ箇所を痛めただろう。具合でいえば同程度かな」

ネリネ 「そう……」

ネリーは目を細め耳に触れていた。熟考する時の癖。
歩いている際は流石にやめてほしい悪癖となる。

譲葉 「つまずいて怪我をするぞ」

そうね、と同意するも親友は熟考するのを止めなかったのだ……。

十三, 答え合わせ (えりかと蘇芳を前に)

譲葉 「足跡を消す必要がないと解かった後、幾つかの齟齬を
    拾うことが出来た。 林檎はそもそも聖堂に行っていなかったんだ」

蘇芳 「聞かせて頂いた靴箱にあった林檎さんの靴からの着想ですね」

葉 「御名答。 事件当夜、僕は林檎の靴を視た。 左右どちらも
    べったりと泥が付いていたよ、だがおかしくはないか?」

既に理解している二人へと問い、“右足”を怪我していた、と続ける。

葉 「足を引きずって帰った。 泥が付く部分は必然的に偏る」

葉 「なのに、左右どちらの靴底にも均一に泥がべったりと付いていた」

えりか 「……アリバイ工作が裏目に出たって訳か」

葉 「恐らく事件の流れはこうだ。 林檎が足を挫いたこれは本当だ。
    擁護教諭が診察をして診断を下している」



葉 「騒ぎになっていないところをみると自室で――」

林檎のベッドは一番上だったから、梯子の途中で足を踏み外して
挫いてしまったのではないかと続ける。

えりか 「そこで
沙沙貴姉が一計を案じたって訳だ

葉 「ああ、距離を取られている妹を案じて、怪我を逆手に取り
    周囲の同情を買うために自作自演をすることにしたのさ」

蘇芳 「待ち合わせよりも早く聖堂に行ったことにして、
    そこでルーガルーに襲われたことにした……」

えりか 「足跡がなかったのは当たり前だ。
     そもそも行ってすらないんだからな」

葉 「待ち合わせの時間に来ない事に僕が心配して部屋に来ることも
     織り込み済みだったのだろう。そこで――」

襲われたと言って負傷した右足を見せてきた。

えりか 「後は、八代先輩が話してくれた流れって訳ですか。
     妹の為に事件の絵図を描いた」


事実を整理しよう。

譲葉と聖堂で待ち合わせた林檎は、向かう前に不注意から捻挫してしまう。
(おそらくは、ベッドの梯子から足を踏み外し)
皆に距離を置かれた林檎を想い、苺は狂言を思い付く。
林檎の靴に泥を付け、証拠を捏造し、林檎と共に口裏を合わせる。

(譲葉にこれを伝えなかったのは、作品の都合上という点を除けば、
<敵を欺くにはまず味方から>であるのは定石であるし、
譲葉に比べて、林檎の方が過酷な立場にある事から納得出来るだろう)

ネリネは、自分から振ってしまったとはいえ、
譲葉と林檎が付き合い出した事に心を揺さぶられていた。
この二人の関係を認める事をネリネは公言しなかった。
林檎が横恋慕し、譲葉がネリネを振ったように見えた為、
譲葉と林檎に対し、周囲からの風当たりが強くなったのであった。
そして、それはニカイアの会の会員の態度に後押しされたものでもあった。
何故なら、譲葉とネリネの関係を、会員達は入学当初より知っており、
この二人が付き合っている、あるいはいずれ付き合うものだと思っていたからである。

幼少時からの関係や、信仰を半ば強制してしまった事も併せ、
罪の意識に苛まれていたネリネは、自身をルーガルー事件の犯人という事にし
名乗りを上げ、沙沙貴姉妹を庇う事にしたのであった。

(双子が狂言を行った事で、空気は和らいでいたが、
ニカイアの会で犯人探しを行う事は決まっていた。
譲葉が双子を庇おうとしているのをネリネは知らない上、
名乗った後において譲葉に対し“救われたような笑顔”を見せた事から、
自己犠牲というよりは、懺悔の意味合いを感じ取れる)

聖堂の検証と、ウェンディゴの再検分前における道中での会話から、
犯行は狂言であったとの目星をネリネは付けた。その根拠は、“足跡”であった。
学園指定の
靴による足跡では、証拠としては不十分であり、消す必要は無かった。
(これが語られるのは、最後の推理パートを終えた後である)

足跡を消す必要が無い事から、可能的な事象の一つとして
<そもそも、その場にいなかった>という事をネリネは考えた。
また、<両方の靴に均一に泥が付着していた>という事実は、
事件は狂言であるとの疑念をネリネに抱かせるには十分だった。
そして、以前春に苺が失踪の狂言を行った事もまた、その思いを強めさせた。
(劇中ではネリネの行った推理は描かれない。また、
以前の狂言について、ネリネが知っていたかどうかは、確認の余地がある)

(“
左右どちらの靴底にも<均一に>泥がべったりと付いていた”という情報は、
読み手には時系列十三にて明らかとなる。譲葉がネリネにこれを詳細に伝えていたかは、明らかではない)

ネリネの意も汲んだ譲葉は、当初の予定通りウェンディゴ事件を利用し、
犯行は餌付けされた動物の仕業という事で決着を付けようとする。
しかしダリアが食い下がった為、譲葉は次の手札を切る。
方喰寮長の名を出す事としたのであった。(寮長の同意は既に得ている)
餌付けの事実は知られる事となるが、善意から生じたものであり、
罪とまでは言えず、寮長の株を落とす事は無いだろうとの判断であった。
また、方喰寮長はウェンディゴ事件の発端となった事を心苦しく思っており、
名前を出す事を快く了承したのであった。


(更に遡ると、野生のタヌキを寮生が保護した事が挙げられる。
寮の規則では動物を飼う事は禁止されており、それを森へと帰す事になったが、
方喰寮長は動物の怪我が治るまではと、餌と薬を与え続ける事にした)

(ニカイアの会にて、ルーガルー事件の犯人探しを行う事が決定されたのは、
譲葉の語った事件の子細に対し、珍しくダリアが食い下がった事からも明らかなように、
“一歩間違えれば骨が折れているほど”のものであったことと、“動物が人型に見えた”事が理由と思われる。
シェイプシフター事件では捻挫の程度がルーガルーほど重いものでなく、ウェンディゴ事件で被害者はいない)

 (念の為に確認しておくと、譲葉がニカイアの会で語った事は事実とは異なる。以下の三行は、ほぼ譲葉の作り話。
林檎は方喰寮長の餌付けを知っていて、怪我の理由を養護教諭に話すと
それを知られてしまう為、とっさに怪異の名を挙げた。またそれは自身の立場を回復する為でもあった。
林檎の嘘がバレると、林檎が再び白い目で見られてしまうと考え、ネリーは二人を庇う事にした)


ミステリィは春篇から順当に良くなってきている上、
質問の数が減った事で、総当たりはし易くなっている。
しかし努力が水泡に帰するのであれば、熱心な者ほど損をしてしまうだろう。



◇結語:


作画と音楽の質に対し、シナリオが追い付いた。
ミステリィの隙を無くせば、他の追随を許す事は無いでしょう。

このシリーズに触れる事が出来て良かった。冬編にも望みが持てます。



☆後記:


以下は、特に主観に満ちた記述になるので注意。

小御門ネリネ・八代譲葉の抱えていたものが徐々に明かされ、
自身を振り返り相手と向き合い、衝突し、理解し合って、二人の関係はあるべき形へと再構築された。

譲葉が見せた、
同性愛を否定する神への憤り。
食事の前に祈りを捧げる事と、本編ラストでネリネへの愛を神に誓う事。

一見すると相反しているように見えるが、前者は人工の神と呼ぶべき存在であり、
後者は自然的な神と呼ぶべき存在であって、譲葉の中でも矛盾はしていないのだろう。

もう二人に居場所は必要無く、互いに相手が自らの居場所なのだということ。
仮初めの信仰を捨て、自由になり、二人手を取り合い道なき道を往く。
だが恐れるものは何も無い。繋いだ手が離れることはもう無いのだから。

譲葉は父親から聞かされていた、どんな場所にあっても幸福かどうかは自分次第、
という事の意味を真に理解したのだと思う。


さて、本作で最高のシーンは、やはりラストです。エンディング曲を迎えた後、正に
九回裏、ツーアウト満塁三点差、逆転サヨナラ満塁ホームランでした。

譲葉の気持ちと重なり、視界がぼやけて熱くなりテキストが読めなかったです。

彼女が冬の清冽さを好む事も暗喩になっていたと言えます。
向かう先に足跡の無い雪道は、険しい未来と真っ白なキャンパスを思わせました。


譲葉の一人ヘアショーは最高に可愛らしかった。
それと、ネリーにも“ユズユズ”って呼んでもらって欲しいところです。

頬を染めた女の子な譲葉と、それを慈しみ愛でるネリー。
そんなやりとりが多くなっていくと思うと、計らずも頬が緩んでしまいます。


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