百合ゲームレビュー -Works of "L" favorites-

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聖ミカエル女子学園 開校

聖ミカエル女子学園 開校:

 http://mikajyo.pink/

 青文字三部作 詳細レビュー(まずはここを参照)

 以下の文では苦言を呈するようで心苦しいが、
 これはシリーズに対して心より心配している為。「その花」を貶めるつもりは毛頭無い。

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 (以下の文章を書いたのは、下の画像がアップされる以前の事)

 このキャラデ(上の画像)は正直どうなんだろう? 一般的な同人レベルといって差し支えない。

 青文字シリーズの惨憺(さんたん)たる前例がある以上、
 シナリオと演出が突出した出来栄えでない限り、人の心を掴む事は出来ないだろう。
 このままでは、手抜きに気が付き始めたファンが戻る事はない。

 また仮に新規のファンを獲得したとしても、右肩下がりな内容では定着してくれる事はない。

 もちろん、今回も作品の出来不出来は、実際にプレイしてみないと分からない。

 百合作品だけで三つのラインを持つことになるが、
 現状、ディレクターにクオリティコントロールの能力が欠如していて、
 構成を練り、粗を潰し、品質を高めることが出来ていない。

 赤文字シリーズにおける、ぺこ氏の絵が際立っていて声優にも全く問題は無いが、
 他は三文芝居に低品質な音楽と背景で、著しくアンバランスだ。

 一般に百合作品はあまり売れないから、妥協も必要になることが極めて多いが、
 昨今の「その花」は、シナリオやテキストに情熱が感じられないのが何よりも残念。
 スクリプト演出やシステム面を軽視する事も目立ってきた。(※一)

 また近年のドラマCDの乱発を始めとする、粗製乱造の兆しを見逃してはならない。

 様子見と決め込むか、一作だけでも手を出してみるか、判断が分かれる所だ。

 「その花」の品質は、百合ゲームの世界におけるある種の指標と言える。(※二)
 百合作品の顧客層は、作り込んでも違いが分からないからと、
 制作側が手を抜く事が一般的になってもらっては困る。

 大袈裟ではあるかもしれないが、
 その日が来た時、百合というジャンルは死を迎える事になる。

 八年間の長きに渡って、百合ゲームを作り続けてきた事には、
 ファンならば誰もが感謝している。どうか初心を忘れないで頂きたい。



 ※注釈一:
  スクリプトに関しては、画面の切り替えや、全体を映す為に用いられるティルトアップ等を、
  システムは「あなたに誓う愛」での同人仕様を考慮したもの。
  システムだけ同人時代に退行していて他の素材は流用している為、槍玉に挙げる事となった。
       
 ※注釈二:
  リ○ウムトライアングル等を念頭に置いた記述。


作画比較


2000_pcwall.jpg
 (以下の文章もまた、上の画像がアップされる以前のもの)

 まずは、以下の二つを見て頂きたい。

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 今回、ぺこ氏の絵はいつも以上に力の入った仕上がりだと思うので、
 比較するのは酷だが、その分を差し引いて考えるように願う。

 新キャラはまず眼の瞳孔と、虹彩に相当する部分がデフォルメして癒着している。
 言い換えれば、二つに分かれた虹彩部分と呼ぶか、
 あるいは一つの虹彩部分と一つの大きくて薄い瞳孔と呼ぶべき物となっている。

 つまり、小さくてハッキリとした瞳孔が描かれていない。ハイライトも角度によらずほぼ正円。

 当然デフォルメ具合は絵描き次第だが、例えば笛氏も今はハッキリ描き分けている。

 新キャラは上まつ毛が横方向のみで、重なりがあまり表現出来ていない。
 付言するが、目尻のそれはここでは無関係。

 上に挙げた、個人的に違和感の覚える箇所を、ぺこ氏は全てクリアしている。
 同じく私感ではあるが、ぺこ氏の描く眼は宝石、新キャラのそれはビー玉に見える。

 耳の描き込みもぺこ氏は程良いデフォルメ具合で、いくつかの部分に分けている。
 耳輪(耳の外側のライン)が、璃紗は美しい有機的な五角形に近い形状だが、新キャラは単なる楕円状に近い。

 耳輪内の線の描き込みは、新キャラは一本だけ、
 璃紗のは四本~六本(切れ目をカウントするかどうか)。

 さらに続けて、耳における影付けの濃淡の諧調数は、新キャラは三つ。璃紗は七つ。

 こうした細かい数字の正しさは描いた(塗った)本人にしか分からないが、
 素人目に見ても、ぺこ氏の絵は細部にまでバランス良く手が行き届いている。

 青文字の時もそうだったが、耳について、会田氏は三作目におけるタイトル画面ではデフォルメが過剰で簡素、
 一作目二作目のタイトル画面及び個別CGでは、リアル路線過ぎて、極端に走っていた。
 今回は個別CGではない為、本編ではどうなるか、とりあえず判断は保留という事になる。

 次に唇について。

 美夜は唇の下に僅かに影付けが見られ立体感が生じ、
 下唇はほんのりと桜色がかった肌色が大変美しい。璃紗の下唇にも僅かにこの塗りが見える。
 これは表情にもよる為、ぺこ氏の絵であっても描かれないことはある。

 唇のハイライトは両者共に見られるが、オレンジ系の髪の娘にはそれが無い。

 最後に、以下で主に会田氏の絵柄についての所見を述べる。

 この短期間の間に別の絵柄をそれなりに修めた会田氏には、プロ意識を感じる。
 青文字においては、パーツ毎のデフォルメ具合と描き込みにバラつきがあったものの、
 個人的に骨格や筋肉に違和感を覚えた箇所は無かった。

 現段階では服の下までは見えないので、新作ではそのバラつき具合が払拭されているかどうかを注視したい。
 広角パースについては先の詳細レビューにて記載。

 一つの絵柄を追及し続けた姿を見たかったという気持ちもある。
 青文字も継続する以上、二つの絵柄をほとんど完全に描き分けられるのか、
 互いに干渉することになるのかは、今後明らかになるだろう。

 青文字における会田氏の体の描き方は、アダルトアニメに見られる様な官能美がある。特に三作目に顕著。
 この点が上述した期待だが、「その花」を名乗らず別ラインで出せば良かったという気持ちは強い。
 言うまでもなく、氏の絵は青文字三部作では常に向上が見られる。

 氏の新規キャラに対してどうにも違和感を覚えたのは、
 この短期間の間に自分の中に無い借り物の絵柄で、
 新ブランドのイメージに合せたからだと筆者には思える。

 上にも挙げた通り、これによって体のデフォルメ具合が大きくなると思うが、
 顔に合せてどうバランスを取ってくるかに注目したい。

 現段階では同人作品か何かの様に見えるが、青文字三部作での向上し続けた前例が、
 氏の今後の成長について前向きな期待を抱かせてくれる。



モニター環境について:


 色や階調は使用するモニターやグラフィックスカード等にも依存するが、
 NECの2690WUXi2とNVIDIA GTS250を使用。
 各電源は絶縁されている、キャリブレーションは初期設定のまま。



記事の推敲について:


 以下に、本論評の推敲課程を書き記しておく。
 11/04に掲示板にて記事URLが貼られ、人が流入した為、新たに作画比較を行った。

  第一稿:制作に対する諫言 10/31
  第二稿:ジャンルに対する忠言 11/01
  第三稿:作画比較 11/5
  第四稿:会田氏の絵について 11/6

 これを以って決定稿とする。




追記:2015/03/19


 以下で、現状の作画を確認した。

 その花びらにくちづけを にゅーじぇねっ!






[タグ] 新作関連
  1. 2014/10/31(金) 05:36:24|
  2. コラム他
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Tannoy Autograph mini

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小さくともタンノイ、奏でる音楽は本物よりも心地良いと言われている。

エンクロージャーはバーチ積層材、表面の突き板は三大銘木の一つであるチークを使用。

箱鳴りを積極的に利用した楽器系スピーカー。ショートホーン採用で、吹奏・金管楽器もお手の物。

得意ジャンルは小編成のクラシック、女性ヴォーカル。ヴァイオリンを奏でれば、右に出るものはいない。
(少なくとも私がこれまでに使用したスピーカーの中で)

同軸スピーカーならではの音像定位の良さがある。

僅か10cmのユニットの為、中低域の辺りから音圧の減衰が始まる。
ユニットに多少の背圧が掛かっても、バスレポートは塞いだ方が良い。
無理に低域を引き伸ばしたとて、一般的なバスレフでは中域を荒らすだけだ。

マグネットはネオジウム、耐入力は意外にも高く、連続で50Wピークで200W。

内部線材はVan den Hulのシルバーケーブル。艶やかで心地良い高域を奏でてくれる。

ペーパーコーンのカラリとした明るさは、アコースティックギターを聴くのにも向いている。
小型故、胴鳴りの再現はだいぶ無理があったけれど。

正道からは外れるが、サブウーファーを使用すれば、オーケストラにも対応する事が出来る。

ラックスマンの純A級プリメインアンプとの相性は最高だった。
そのアンプ、L-550AⅡには陽光の日差しを感じる暖かさがあり、タンノイの持つ気品に柔和さを加えた。

石のアンプを使うなら、必ず純A級を使いたい所。しかし球アンプで味わう方が向いているだろう。

英国の職人が一つ一つ丹念に手掛けた、高級家具と同等の仕上がり。
少々下世話な話ではあるけれど、所有欲を満たしてくれた。

オーディオの喜びを真に教えてくれたのは、このスピーカーだった。

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[タグ] オーディオ
  1. 2014/10/31(金) 04:48:18|
  2. オーディオ
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ATC SCM19

DSCF0312.jpg

これは私の愛するスピーカー、SCM19。
職人気質で気難しい所があるが、付き合い甲斐のある相棒だ。

圧倒的な物量を投入した強力なユニット、箱鳴りを抑えた、
質実剛健な密閉型モニター系スピーカー。
優雅さは微塵も無いが、これも英国製(Assembled in the U.K)。

得意ジャンルはロック、ジャズ、ボーカル全般。アンプによっては、オーケストラも鳴らせる。

優れたアンプを見極める試金石でもある。

オーディオ環境は以下の通り。

パッシヴチャンネルディバイダーを使用し、四台のモノラルBTLアンプで駆動。
ルームチューニングは、松を使用した音響パネル凛と、アルダー集成材を併用。
クリーン電源にはレギュレーターを使用、各電源は絶縁されている。

再生環境はDLNAネットワークオーディオ。
DMRはDMSと有線LANで接続、DMRはPWD Bridge、
DMSはTS-119、DMCはiPod touch。ネットワークオーディオについてもいずれ書きたい。

本題に戻ろう。

ウーファーは口径150mmポリエステル織りコーン。
9kgの大型マグネットに75mmのショートボイスコイル。
このコイルは75mmソフトドームと直結のメカニカル2WAY。

このショートボイスコイルと、密閉構造の故、低音の反応は見た目以上に速い。
最高レベルのアンプを充てがう事によってのみ、このマグネットを御する事が出来る。

間違っても低出力の球アンプを合せてはならない、
充分な瞬時電流供給能力を持った、石のアンプのみが相応しい。しかしD級アンプは論外。

マグネットの素材は安価なフェライトが使用されているが、
9kgの物量は、十分な磁束密度を提供してくれる。その上、減磁がアルニコに比べて少ない。

これらのマグネットは“スーパーリニア”と名付けられていて、
同系のユニット単品で輸入しても一台辺り15万円前後する。

ウーファーの素材は高分子系な為、低域に弾力があり、
高密度な音の塊を感じ取れる。グラマラスかつソリッドな低域。

スーパーリニアによる低歪みは、荒れ狂うロックサウンドのただ中において、
自分がその台風の目に居る錯覚を引き起こす。

三次高調波歪みは低域70Hzで-50dB程であり、0.3%程度に値する。

(追記12/30):これは以下に詳論されている。
http://exaudio.net/web/wp-content/uploads/2013/11/super_linear.pdf

次に、この中域ユニットは高域ユニットと同じ素材の為、高域に自然に繋がる。
上述のマグネットによる低歪みと、ドーム型の音の拡がり。
女性ヴォーカルと言えばATCと言われる所以が、このミッドドームにある。

唇の動きが見え、吐息を感じる事も出来る。

ツィーターは25mmのソフトドーム、
ネオジウム磁気回路、大型ヒートシンク、アルミ精密ウェーブガイド。

わずかなマグネットで、充分な磁束密度を提供してくれる高価なネオジウム磁石。
その弱点である熱に対する弱さ、つまり耐入力の小ささを、大型ヒートシンクで補っている。


以前別のスピーカーと組み合わせ、ウーファーだけを使用して、
チャンデバで300Hzから減衰させた時は本当に驚いた。
というのもバスドラムがビリつかないで再生出来た為。まるでビックリ箱か何かの様に、
低音の塊が飛び出して来た時は思わず歓喜に震えた。

それ以来何とかして3WAY化しようとしているのだが、
残念ながらまとまった予算が用意出来ず、二の足を踏んでいる。

今にして思えば、SCM40にしておけばとも思うが、あちらはウーファーのマグネットが
スーパーリニアではないのと、重量と予算を考えてこちらにしたのであった。

予算に余裕があり、オーディオに情熱がある方にはSCM40を薦める。
最後に、歪み率が測定されたページを上げておこう。

http://elac.ro/ATC_scm11_main.html
atc_scm11_rev-stereoandvideo cover 2

http://elac.ro/ATC_scm7_main.html
atc_scm7_rev-stereoandvideo cover 2

SCM7の歪み率はSCM11に比べると少々大きく、男性ボーカルの帯域が痛い。

低い音圧の方が歪みが多く見える箇所があるが、
これは音圧を上げても歪みが増加しないという事を示している。

最も問題となる三次高調波歪みだけに着目すれば、さらに結果は良好となるだろう。
(そこまでの測定はなされていないが)


後継機New SCM19について


New SCM19は、そのラウンドフォルムからして、内部定在波が抑えられているはずだ。
加えて、回折効果も低減されていると思われる。
また、網目状のサランネットは、音の拡散に貢献している事だろう。

高域ユニット自体に注目すると、自社開発である新型に軍配が上がる。
ランクが明らかに一つ上であり、その為、ツィーターの担当範囲が若干広いのだろう。
ウーファーの負担を減らす事が出来、全体の品位を向上させている。

しかし、旧型の持つ無骨なサブマウントバッフルは、
不要な変調を減らし、よりモニタースピーカーの本質を体現するものであると考える。




[タグ] オーディオ
  1. 2014/10/30(木) 21:49:20|
  2. オーディオ
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クラス全員マヂでゆり?! ~私達のレズおっぱいは貴女のモノ・女子全員潮吹き計画~ 感想/レビュー

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※このスクリーンショットのモザイクは、筆者が施したものであり、
実際の製品ではそのまま見られることに留意されたし。


◆序文:
(注意点、心得)


“すべては、おっぱいの為に!”

この引用文が、本作の作風を端的に表している。
とは言えおっぱいフェチを唸らせる様な、描き分けの妙は感じられない。

物語性は少ない、いわゆる日常系作品であり、キャラの魅力が全てと言える。
頭を空っぽにしてプレイ出来る為、良い息抜きになる。

道具を使う事と、男性を対象としての妄想(文章のみ)があるので、
その点には注意が必要。“謎の液体”機能は使わなければ問題無し。
ディルドの使用がある為、百合好きは特にその点を考慮する必要がある。

ディルドを使わないのは六人。内訳は杏子、柚子、芽流、真美、萌香、凛子。
柚子と萌香は電気アンマを使用。真美は刀を男性のそれに見立てることが一回。
ハーレムルートでは、なまこがそれの役割で同じく一回。

乱文がいくらか見られる
こと、行為中の台詞が少ないこと
作画が割とおかしい
こと、テキストの統一感に欠けること
百合関連以外だと、この四つが欠点と言える。主人公の声が無い
ことも含むべきか。

しかし、この作品の持つ面白さ、プレイヤーを楽しませようという心意気は、随所から伺える。

コメディ系百合作品としては、道具にさえ注意すれば、間違い無く良作の部類である。

また、凛子ルートの百合度は最も高く、タイトル画面を見るだけでも察する事が出来るだろう。

個人的感想は主に「後記」にて記述。ネタバレはこの「後記」にのみ含まれる。



◇:攻略


プレイ時間目安:六十時間


選択肢について:

 基本的には表示された十一人の中から選択する形で、二人の教師はその例外。

  一 : 晴香、美夕 (例外的選択肢一)
  二 : 萌香、美夕、真沙美 (例外的選択肢二)
  三 : 真沙美以外
  四 : 凛子以外
  五 : アリナ以外
  六 : 真美以外 + 琴美
  七 : 萌香以外
  八 : 綾音以外
  九 : 芽流以外
  十 : 柚子以外
  十一: 琴美、晴香、真沙美 (例外的選択肢三)
  十二: 杏子以外
  十三: 美夕以外
  十四: 晴香以外

この表は美夕を連続で六回選び続け、続けて萌香を五回選び続けた場合の選択肢だが、
他を選ぶと若干異なる。(一と二においては美夕、十一においては、琴美を選択した)
とは言え、基本方針は以下の通りとなる。

一、二、十一、以外の選択肢で、六回選ぶとそのキャラのエンドに確定する。
六回選んだ後は、選択肢から消える。

琴美及び蓋子は、まず選択肢に現れた際に琴美を選択すること。
それ以降は選択肢において登場するようになる、という仕組み。
好感度が最大まで上がらない上、この二人は一組扱いでエンドを迎える。

具体的に言えば、琴美→蓋子→琴美で選択可能な機会は三回のみ、
この好感度を仮に三とするなら、他のキャラは二以下に留めなければならない。
また例外的選択肢三において、琴美を選択する
ことも不可欠。

ハーレムルートは以下の様になる。

 一・二:自由
 三・四:アリナ
 五・六:美夕
 七・八:真美
 九・十:晴香
 十一:自由
 十二・十三:真沙美
 十四:自由

(ちなみに、筆者は“自由”の箇所を以下の順番で選択した)

 一・二:美夕
 十一:晴香
 十四:
美夕



簡易表:


脚本 (what to tell 何を描くか)

同級生
先生
物語
D- ~ DD-
構成
D- ~ DD-

(※一.物語とは、世界の変革、個人の心境変化、それらの変化量。描出すべき事象の過不足の無さ)
(※二.構成とは、物語を描く為の適切な場面の配置、伏線、溜め、起伏、ミスリード、小道具の使用等)

演出 (how to show どう描くか)

同級生
先生
脚本的
D-C-D-
作画的
C
C
音響的
B-
B-
スクリプト
B-
B-

(※一.脚本的演出とは、見せ場を指す。出会い、別れ、愛情、信頼、危機、対決、和解、真実の劇的発露)
(※二.作画的演出とは、印象的な絵。構図、背景、表情、所作、衣装、色、光、象徴、対比、レンズ効果等)
(※三.音響的演出とは、音楽と効果音の使い方。挿入歌は含むが、演技とシステムボイスは含めない)
(※四.スクリプトとは、画面効果を指す。アイキャッチ、ワイプ、暗転、立ち位置や表情の変化等も含む)



◆脚本:
(シナリオ、構成、テキスト、表現)


まず、構成とシーンについて。

全ルートの総プレイ時間は六十時間ほど。
共通部分は全体の約二割五分、残りの七割五分を、ヒロイン十三人で分ける形。

物語性はあまり無い、主人公とヒロインの直接的な関係が全て。
多少伏線を張っていた箇所も見られたが、ミスリード等はほとんど見当たらない。
“おっぱいハーレム”を作る事が主人公の大望。

ワンシーンが短く、文章自体も切り詰めている為、非常に読みやすくリズム感が良い。

立ち絵の表情を前提とし、それを文章で説明しない事がある。
その為に文章量が減り、情報の密度が大きくなる。
上述の読みやすさと相まって、ストレスコントロールは完璧だ。

しかし行為に入ると一転、主人公の妄想的な独白(内面描写)が多く、
文章が間延びし、尺を稼いでいる印象を受ける。台詞量に関しては「演技」の項にて後述。

主人公のこうした妄想に辟易する者もいるかも知れないが、
個人的には、愛すべき性格だと考えている。

次にギャグについて。

ギャグは秀逸なものが多い。これは実際にプレイして貰うのが早い。
というのも、これらの一部は効果音やスクリプト演出とも関わっている為。
百回くらいは笑わせられたように思う。特に真美ルートは面白ネタ満載。

“「今日からぼくが○○ちゃんのおっぱいの先生だからね!」”とか、
“おっぱいマイスター”がどうとか、とかくおっぱいに関するネタは尽きない。
“「ボクは自分のおっぱいでも興奮できる程のおっぱい上級者だけど」”というのも良い。

擬人化的に、物に対して罰を与えようとするのには特に笑わせられた。
例えば、“「防犯カメラは仕事してた?撮れてなかったら分解するからね!」”
他にはタオルに対して、“「今日は罰として柔軟剤は無しだからね!」”など。

シナリオの結び方としては、本編最後に疑似結婚式を行い、
後日談として、主人公とヒロインが肌を重ねる。

最後に、テキストについて。

誤字脱字はおよそ二百回以上と、分量に比してもかなり多い。
(正確にカウントしてはいないが、一ルート当たり二十回程度)

ひらがなの助詞だけでなく、漢字変換の間違い等もあり、
一読したのみだと、何を言っているのか分からない事が二十回くらいあった。
二重否定(ないがない→ある)、使役(…に~させる)の使い方がおかしい箇所も。

名前のミスも、綾音ルートで三回、芽流ルートで二回、
柚子ルート・晴香ルート・杏子ルートで一回ずつ。

綾音ルート:<綾音ちゃん → 真沙美ちゃん>で二回、<綾音ちゃん → 綾音>で一回。
芽流ルート:<美夕ちゃん → 芽流ちゃん>で一回、<杏子ちゃん → 杏子>で一回。
柚子ルート:<柚子ちゃん → 芽流ちゃん>
晴香ルート:<晴香ちゃん → 晶ちゃん>
杏子ルート:<杏子ちゃん → 晶ちゃん>で、この三つはそれぞれ一回ずつ。

誤解を招くかもしれないので、念の為付け加える。
“ルート”と書いたが、選択肢を選んだ場合のイベントをルートと呼称した。

真美ルートで一回、同じ文章が二度表示された。

本当に些細な事ではあるけれど、時に句読点が文頭に来るのはマナー違反。

男性に対する性的な妄想が含まれる為、その点は注意が必要。
これは概ね序盤のみである為、そこを超えてしまえば問題は無い。合計にして十回前後。

ただし主人公と一部のヒロインが結ばれた後に、
道具を使う箇所がある為、高揚した気分に水を差す。

道具の名称に関して、“ティルド”ではなく“ディルド”(dildo)。
もっとも百合に関しては、こうした道具は使わないのが一番良い。
個人的にだが、電気アンマは許容範囲内。

“おっぱいフォーラム”の各おっぱい閲覧時に、
それら全てにコメントしているのは、良い意味で変態的情熱を感じる。



◇演技:


主人公の声が欲しかった所だが、予算の都合上難しかったのだろう。

裏を返せばテンポが良く、変態的な(良い意味で)台詞を聞かなくて済むと言えなくもない。

一人二役の方が五人いたが、演技をしっかりと変えてある為、
その内の四人は、言われなければ同じ方だとは全く気付かない程だった。

理事長だけは少々オバサン声ではあったし、二役の一方でも少々無理をしている感じがある。
ただしこの方は、バイク(スクーター)上での発声時に、大きく声を出している。
これは音響演出を正しく理解した良い仕事である。

数人だけだが、達した時の声が通常の喘ぎ声とあまり変わらず、
多少ではあるが絶頂感に欠ける。

「脚本」の項に挙げた通り、こうしたお楽しみ中の台詞が少なく、
妄想を膨らませてばかりいる為、台詞の繋がりが見えなくなる。
これらは前述した誤字脱字と併せて、予算の少なさを如実に示している。

可愛らしい声は多いが、特に芽流のささやき声には頭がトロけそうになった。



◆演出:
(スクリプト、画面作り)


スクリプトとしては、パン(カメラ視点の横移動)、顔や胸、
局部の拡大表示(ズームではない)等が見られた。

ショックを受けた表現として、色の反転。動揺した際に、立ち絵キャラを小刻みに揺らす。

手を繋ぐ、背後に立つ、頭を撫でる等の際に、立ち位置を細かく調整している。

場面が変わる際に用いられるのは、暗転が多い。
ディゾルブ(溶け合う様に画面転換)は比較的少ない。

回想シーンが無いのは、逆に珍しい。これもシナリオ重視の作品とは異なる点と言える。

文字表示と音声の同期は、大変良いもので、
告白などの重要な台詞を、先に読んでしまう心配が無い。
臨場感の点で、これの効果は大きい。

場面が変わる際に、SDキャラの映った画面を適切に挿入する。
これによって快く気持ちの切り替えを促してくれる。
同時に、次のシーンの相手役を前面に立たせる事で、この効果をさらに高めている。

この時、“ちびキャラトーク”なるものが挟まれる事もあり、
主人公がいない所で、ヒロイン達が会話している姿が見られる。
場合によっては、この時の話の内容で、それまでの行動を総括してくれる。

後日談の一部において、日付けが本編最後のままになっている事があった。



◇作画:
(キャラクターデザイン、原画
、塗り)


絵柄は最高に可愛らしい、特に優しげな瞳が良い。

衣装の数と髪型のバリエーションが多い。

制服、ジャージ、テニスウェア、スク水、ブルマ、パジャマ、浴衣、エプロン、裸エプロンなど。

髪は通常、アップ(スク水用)、アップ(浴衣用)と、
三種類も用意されている上、髪飾り等もそれぞれ違っている。

デフォルメされたSDキャラも大変可愛い。

テキストで平べったさが強調されている胸も、絵の上ではCカップ以上ありそうな感じに描かれている。
個人的に貧乳属性は無い為、むしろこれは助かった。

指の描き方が繊細なのは好印象。

多少残念な点としては、個別CG(立ち絵以外)において、
キャラの視点がプレイヤーに向いているカットが複数あった。
つまり、ヒロインが画面内の主人公をさしおいて、画面外のプレイヤーを視ているという
こと

肘間接周辺の形に違和感がある箇所がいくつかある。
伸ばしている時には、曲線がなだらか過ぎたり、
折り曲げている時には直角になっていたりする事が見られた。
その上、影付けが不十分で、上述と合せて軟体動物を思わせる事もあった。

解剖的に言うと、内側上顆と外側上顆が消失しているという
こと

同様にして、手首の繋がりに関しても不自然に太かったり、直線的過ぎる所があった。

これらは仮にデフォルメだとしても、少々過剰と思われる。


斜めからのカットにおける顔は、平面的に描かれている事があり、
立体感に欠けるものも数ヶ所あった。横顔もかなり違和感のあるものが数枚。
この時、横髪の分かれ目に、見えるはずの耳が省略されている事もあった。

個別CGにおいて、前腕部が短いのが二つあった。
それと、画面奥の手が、手前のより大きいのも一つ。
髪に隠れた目の透過具合がおかしい所も、上のCGに含まれる。

眼を閉じた時に違和感を覚えるキャラも数人いて、
大体少しつり目のキャラの場合に不自然さが感じられた。
この時、ハイライトの入れ方が不自然で、それがさながら小さな白い目に見える。

立ち絵での変顔が二種類あり、どちらも率直にいって薄気味悪い。
それを解かっていてか、ほとんど使われる事は無かった。

後日談の大人バージョンは、全員分を見たかった所。

厳しく見ると、十五枚ほどバランスが崩れていたり、影付けが不自然だったりと、
修正すべき箇所はかなり多い。デフォルメの域を逸している。

基礎的な面での画力の低さや経験の少なさは隠し切れないが、
全体として見れば可愛らしい絵柄な為、個人的には満足している。

特に、ウインクしながらペロッと小さく舌を出した杏子は、女神そのもの。



◆音楽:


曲数は少ない、曲名がついているのは八曲のみ。これはBGMの一覧より。

それに加えてクラシック曲のアレンジが一つ。
“おっぱいフォーラム”閲覧時における低音主体の曲も一つ。
選択肢の際に流れる曲が一つ。

合計で十一曲だけという事になる。
主題歌が無いのは残念な所、低予算(と思われる)の宿命か。

やはり大体どの作品もそうだが、ピアノ曲が一番洗練されている。
クラシック曲はチェンバロ二重奏で、中々に聴き応えがある。



◇効果音:


かなり丁寧に効果音が当てられていた。
足音も二通りある等、気の利いている箇所は多い。

水音(下を弄る時やキスの音)も数パターンあり、臨場感を増している。

台詞外の嬌声は、一人当たり五、六通りかそれ以上でかなり豊富。
長々しい内面描写による台詞の少なさを、見事に補っている。

ハーレムルートでの嬌声BGMには工夫が足らない様に思われる。
台詞においては、達した時に各キャラの声を一応重ねる事はあった。
効果音としては一人ずつの喘ぎ声だった為、多数を相手にした気になれない。

また単純に合成して重ねるだけでなく、位相をずらして声の位置を細かく分けるか、
左右チャンネルの一方のみを使用して左右に、両方を使って中央に音声を定位させれば、
よりハーレムとしての臨場感が得られただろう。



◆背景:


建物内の方が緻密、床に反射した光に暖かみを感じる。
外の風景は地味な印象だが、柚子の経営する店は立派な佇まい。

外の風景や店の厨房は作風に合っていない感がある。
これはおそらく色彩が現実に近い風合いで、華やかさに欠ける為。

海岸の構図は、いわゆるS字構図でとても美しい。

美術に特筆すべき点は無し。いや、一つだけあった。
それは主人公の部屋のバスルームにある、スケベイスだ。
主人公の変態性(良い意味で)が、良く表れている。



◇システム:


セーブ画面に行く為に、システムタブを経由するのは若干面倒。
ちなみに、“おっぱいフォーラム”にはワンクリックで行ける。

透化調整が無く、若干ではあるが背景に文字が溶け込む。
しかし、シナリオやテキストを重視した作品ではない為、それほど問題ではない。

SKIP(スキップ)とNEXT(ネクスト)の使い道が曖昧、
NEXTは既読も飛ばす、SKIPはデフォルトだと既読は飛ばさない。
NEXTは一度押してしまうと選択肢まで止まらない為、使わない方が良いだろう。

アニメーション機能は一般的な水準で今一つ。影が動かない(変化しない)のが特に残念な点。
さらに悪い事に、モザイク範囲が大きくなる等のデメリットも生じる。
また処理を軽くする為か、この時に画質が明らかに落ちる。

主人公の一人称代名詞の選択機能は、デフォルトの“ボク”、“あたし”、“ウチ”の三通り。
個人的には“わたし”があると尚良かった。



◆他:


 アリナのロシア語翻訳は以下の通り。

 ダー Да はい
 ニェット Нет いいえ
 ハラショー х о р о ш о すばらしい
 ドーブラエウートラ  Доброе утро おはよう
 ダスヴィダーニャ До свидания さようなら
 スパスィーバ  спасибо ありがとう


 晶のエルエスエスは以下の通り。

 Р = エル Рыцари 騎士団
 С = エス Святого 聖なる
 С = エス
 Сиськи おっぱい

 後置修飾で、“聖なるおっぱい騎士団”と読む。


 プレイにおける注意点、百合的な観点から。

晴香後日談でディルド挿入
美夕後日談で双頭ディルドを使用
柚子後日談で電気アンマ使用
アリナディルドを晶に咥えさせる(挿入はしない)
綾音後日談でディルド挿入
萌香電気アンマ使用
真沙美後日談で双頭ディルドを使用
真美刀をそれに見立てて舐める
蓋子&琴美後日談でディルド挿入
ハーレムなまこが胸の谷間に挟まる

 ハーレムルート以外において、杏子、芽流、凛子は道具無し。



◇結語:


どこまでも明るい作風、良い意味で変態的な突き抜けた主人公、
特徴的で魅力的なヒロイン、丁寧で細かいスクリプト演出。

百合好きにとっては道具が最大の欠点ではあるが、
概ね短時間である為、精神的被害は抑えられている。

それ以外に関して言えば、ひたすらに楽しい作品。
ともかく、この作品を世に出された事に感謝したい。

本作のパッケージの内側に見られる遊び心もまた、この作品を象徴している。

すべては、おっぱいの為に!



★後記:


以下には極めて私的な感想と、ネタバレ多数なのでご注意を。

一つだけ不平を言うが、ハーレムルートの最後のカットについて。
この作品のラストを飾る最も大事な絵の構図において、主人公とヒロイン全員がプレイヤー目線。
これの為にお薦め度は二段階落とす事になった。百合を謳うなら、もう少し頑張って頂きたい。


さて、個人的な感想というか、言わば餞別(せんべつ)になるのかなこれは。

晴香ちゃんオシャレ可愛い。晶ちゃんは浮気しちゃ駄目だ。
これからも二人で良い写真を撮ってくれ。

美夕ちゃん無垢でむっつり可愛い。
晶ちゃんにすっかり調教されたけど、これからも二人で楽しんで頂きたい。

柚子ちゃんマジでブラック可愛い。
この先も晶ちゃんと新メニュー開発に勤しんでくれ。

杏子ちゃん女神可愛い、正にこの作品を象徴するおっぱい。
その聖乳で晶ちゃんとの愛を育んで欲しい。

芽流ちゃん飼い主可愛い、今後はペットの役割は交代しながら
晶ちゃんと心行くまで楽しんでくれ。

真美ちゃん中二可愛い、混沌と戦い続けた日々の事をたまには思い出して、
晶ちゃんと大学生活を謳歌する様に願う。

萌香ちゃんの誘い受け風攻めも良い、晶ちゃんは萌香ちゃんの全身を逆取材すべき。
二人にはこれからも世界中を飛び回って取材して貰いたい。

アリナちゃんシンパチーチナ!(可愛いの意) ロシアで晶ちゃんと一緒に、
おっぱいによる、おっぱいの為の、おっぱい的な政治を是非実現して欲しい。

綾音ちゃんのネコ耳ヘアーも破壊力がある。
社会勉強を続けて、そのまま晶ちゃんとゴールインしてくれ。

真沙美ちゃん、劇中アニメの中でも晶ちゃんとラブラブなんて、
これからは現実でもラノベ内でも晶ちゃんと一緒だ。

凛子ちゃん、これからは姉妹として晶ちゃんとお幸せに。
服装検査は、お互いにこれからは毎日して貰いたい。

琴美先生×蓋子先生はありだけど、晶ちゃんの処女を奪うのはやり過ぎかも?
“琴美お姉さま”って言う蓋子先生には何とも言えない艶っぽさがあった。


晶ちゃんとクラスメイト十一人で合計十二人と言うのは、
円卓の騎士に由来しているのだろうか。

聖なるおっぱい騎士団の全容も是非知りたいところ。
晶ちゃんのいずれ書くという“おっぱい兵法”なる物も、読んでみたい。

そして最後に、主人公である晶ちゃんについて。
なんというハイスペックぶり、ナイス変態、小さめなネコミミヘアーも可愛い。
防犯意識の高さは尊敬に値する、防犯カメラの正しい使い方を心掛けている。
鍵のピッキングテクニックもレベル高過ぎ。
サーバーの管理から察するITスキル、防振双眼鏡(しかも小型!)を有し、
後輩ちゃんの発育を見守ったり、バードウォッチングをしたりする。
アリナちゃんの正体を見破るのも抜け目が無い。
ジャージハンターの際はセンサーを把握しているし、
合鍵を作り理事長室を私物化する等、転校したばかりとは思えない手際良さ。
心の中に飼っている雌ライオンが、時には“ガオォー”と咆哮し、
時にはお腹を見せて服従してしまったりと、一進一退の攻防を見せてくれた。
蓋子先生のPCのパスワード、“AKIRACHANNOOMANKO”にはキレていい所。
ハンバーガーを自作するなど、料理も上手いし、
お嫁さん達の良いお嫁さんになれる。是非みんなと幸せになって欲しい。

DSCF0549.jpg DSCF0561.jpg DSCF0555.jpg
 WS000029fgvhjk.jpg
晶「にゃあああーーー!」




  1. 2014/10/29(水) 00:36:36|
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星彩のレゾナンス 同人誌 本編の改変推察

S0050593.jpg

追記:2015 11/15

2015 7/18に追記した分を削除、レゾナンスについてのツイートであったのか、判断が分かれた為。
それと、本稿下部に新たに書き込みを抜粋した。


2014 10/13

本作の同人誌とは、シナリオを差し替えられたとされている円まどか氏が、
一度納品したものを小説の形に直して出版したというもの。

まず、シナリオ改変の原因について遠因も含めて推察。

最初に述べておくと、私の立ち位置(支持)はディレクター寄りではあるが、
彼と何らかの軋轢があったと思われる社長(広報も担当)に対しても、
本作を世に送り出したという点では感謝している。

ライター側の半ば一方的な主張が以下に挙げられている。
http://plaza.rakuten.co.jp/gokujou/diary/201308220000/

この時メインライター及びディレクターには緘口令が敷かれていて、
一切の反論を行う権利が剥奪されていた。
(正確に言えば、守秘義務契約を一筆書かされたという事)

しかし直接的言及を避けながらも、自身の潔白を訴えるディレクター。
以下はぽんちぇん氏のツイッターより。


“真実とは他人の介在によって、いかな方向でも簡単に捻じ曲げることが出来る。”
https://twitter.com/phonchen/status/370480737968848896

“関係ないけど、元Yatagarasuメンバーが某人について行くことはあり得ないからwww
仕事で関わったらあかんわ、碌な事が無い。”

“色々と片付けないといけない仕事が満載なんだけど、なかなか進まなくてモヤモヤする。
(ΦωΦ)また面倒な噂を耳にしたけど、もういい加減面倒だ。
まぁ、ウチが話すと困る人が幾人かいるだろうし、黙っておこう。”

“どうでもいいけど、誰かから、勝手に云々と聞いたのだけど、打合せで決めて満場一致だっで行った。
という記憶はウチだけの記憶なんだろうか? まぁ、もう古い話しということで、いいけどさ。”

“考えると損ばかりしている気もするが、お陰様で人の繋がりに救われてる
(ΦωΦ)仕事的に公言出来ない事が多すぎるのはアレだけど。ゲーム業界ではよくある事やね。”

“もうやめたいから、やめて欲しいと言ったから、皆、やめざるをえなくやめたのに、
裏切り者扱いされる今日このごろ。まぁ、別に怒ってはいないけどね。
ちなみに今はPCのゲームには、ほぼ関わっておりませんので、あしからず。”

“内輪もめにしたい人がいるみたい。まぁ、気持ちはわかるけど~。(ΦωΦ)さて、仕事、仕事っと。”

“今もいろんな人との繋がりで、ゲーム制作に携わる仕事にありつけて、感謝しておりますよー。 (ノΦωΦ)ノ昨日から仕事に詰まってモヤモヤ中。あー、さっさと終わらさないと……”


以上、ここまでが氏のツイッターからの抜粋である。(現在では大半が削除済み)

それと、体験版の時点でアーケードモードが全キャラプレイ可能であったらしいという事。
これは自分が決定した事ではなく、またそれが行われるにあたり、事前の連絡が無かったという。

これまでに明らかとされている事は、簡単に言えば、
円まどか氏の書いた共通ルートが流通(出資者)に棄却され、
新たにメインライターが書き直す事となった。

円氏は初稿納品時に“私のテキストは素材に使っていただいて構いません”と
自ら述べた事も、上記のURLにて確認出来る。
円氏の仕事の細かい事情は、重ねて言うが上記のURLを各自確認する様に。

仮にディレクターに落ち度があるとすれば、
エンドクレジットで円まどか氏の役職を“シナリオ”ではなく“シナリオ原案”とすべきであった事。
この表示に関してもディレクターに権限が与えられていたなら、という条件付きではある。

ここからは推測の域を出ない箇所もある為、ご容赦頂きたい。
改変に至った遠因としては、円氏のライターとしての実情がその理由と思われる。

ここの「脚本」と「演出」項を参照の事。
・その花びらにくちづけを 「天使のあこがれ」「天使たちの春恋」「天使たちの約束」 詳細レビュー

結論から言えば、大量に修正するくらいならいっその事、
新しく起こした方が手っ取り早い、と考えられたのではないかと思う。
そうは言っても、差し替えた内容の方も大概ではあるが。

本作の前に円まどか氏の携わった作品として、
『白衣性恋愛症候群』がある事を既にご存知の方が多いと思う。
この作品自体、私的にも高く評価していてそれはレビューした通り。

以下、「白恋」と略記。

白恋において“シナリオ原案”と、“シナリオ”という文字の尻尾に二文字付いている事に注目。
まずこれだけでも修正がそれなりにあったという事が見て取れる。

具体的に白恋のシナリオにどういった方々が携わっていたのかは、以下の「他」項にて詳述。
・白衣性恋愛症候群 RE:Therapy 感想 (詳細レビュー)

ライターを製作から外さなかったのは、白恋で売れた名前が売り上げに繋がると考えたのだろう。

では、シナリオを全面的に担当したという以下の二つを見てみよう。
『その花びらにくちづけを』と本作の同人誌、
表現に辟易させる箇所がそれなりに見られ、構成も残念な所が共通している。

以下、「その花」と略記。

本作同人では、真琴編のみ詳細に検討した為、以下は全て真琴編の記述となる。

恋愛関係の構成に関して言えば、
たった二回の戦闘内で関係が進展し、直後にキスまで済ませている。
この戦いの間、主人公側における飲食の描写二回、
その内一回は教師と相談の様なものが入っていた程度。
正に一足飛びで、細やかな心理描写など期待するべくも無い。

一方で、白恋の時には、一段ずつ確かに踏み締めていたのが良かった。
これは主に白恋ディレクターの監修によるものだと、その資料集からも伺える。

但し、この円氏の同人誌は、後日談の描写に余裕があるのは良い所。
(これは私の個人的な感想で、必ずしもエピローグの長さは良作に必須ではない)

本題に戻ろう。

続けて、シークエンス(一連のシーン)について。

親の死を語った後で、直ぐにそういった行為を始める。
(レゾナンス・同人真琴編、105ページ) (その花・青文字シリーズ三作目後半)

次に、お決まりの単語。

“好き”“可愛い”の乱発、合計にして
その花では短編三作で百回以上、本作の同人一冊で五十回以上。

“真っ赤”というのも同人一冊で二十回以上。“ハニー”は三十回以上。

それと表現の荒い箇所をいくつか、どれも主人公の心理描写。

“私が夜の眷族じゃないってバレたら、もしかしたら向山先輩に
八つ裂きにされるかもしれないから、取り敢えず、今は黙っておく。”
(真琴編22ページ)

“……あんたはヤンキー漫画のヤンキーですか。”
(真琴編74ページ)

“どうしよう、こいつ、ここで病院送りにしたい……!”
(真琴編120ページ)

この辺りが特に目に付く所。

最後に、シナリオ以外での本編との違いについても比較、つまりは人物の描写周り。

同人である為、当然ではあるが是非を問うつもりはない。

この辺りの擦り合わせに、シナリオ自体の差異(設定)が加わったが為に、
差し替えに打って出たのだと考えられる。

初めに主人公、やたらとテンションが高い、感嘆符(!)の多用にそれが見られる。
我ながら執拗が過ぎるとは思うが、全登場人物の台詞内外を合せて
回数を数えたところ、五百回以上あった。

相手を攻略対象と捉える軽薄さ。
心理描写内で“~だよね。”というフレンドリーさを感じさせる一方で、
時にヒロインまでをも“あんた”と呼ぶ突き放した様な口調。
白恋で言えば、その主人公とベテランの先輩を足して割った感じか。
主人公が命懸けで会いに来た、失踪した母親の事を簡単に引き合いに出す。
(厳密に言えば、物語冒頭の段階では、そこまでの覚悟は無いが)

母親を出す例を一つだけ取り上げてみる。
“ああ、ヤバイ……最初の目的を見失って、
どんどん真琴にハマっていきそうな自分が怖いよ、お母さん”
(真琴編33ページ)

軽薄さを感じさせる心理描写、似た様な箇所は四回くらい。
“ふと見ると、遠山先輩の口の端から赤いモノが滴っている。
もしかして今の音って歯軋りの音!?こわっ!!”
(真琴編87ページ)

神住の言葉遣いが荒い(真琴編75・86ページ)
理事長組のやりとりがコント風で、誓いが茶化されている。(真琴編4ページ)
穢れの消え方が異なる。(真琴編20ページ)
“あんた”と相手を呼ぶ。(真琴編19・29・74・80・102・120ページ)

これ以外にもまだあったと思われるが、これで充分とする。


追記:2015 11/15

こういった事情に詳しそうな書き込みを抜粋しておく。
一方はメーカー寄りで、もう一方は外注ライター寄り

http://asitagamienai.blog118.fc2.com/blog-entry-1896.html

35:名無しさん:2013/08/25(日) 14:38:17 ID:VgBBme2E
ライターのブログから
・販社がNG
 →需要を読まず書きたいものだけが書かれてた
・代表が公式小説の提案を断った
 →販社NGの理由解ってないだろという忠告
・次の会社で心配するなと言われた
 →他人の内情に首突っ込むなという忠告

Dのツイートから
・1年無収入、給与の未払い保証
 →メーカーに金がなかった
・裏切り者扱い、他人の介在
 →ライターやファンは仲間だが同じ釜の飯を食う存在ではない

販社からNG出されたら直す必要があるわ
契約が一度締結してたら再依頼かけないとならんが、金はない
ライターが善意で無償を申し出てもメーカーは脱税行為になるからできない
だから社内で処理するしかなかったんだろ

顔突き付け合わせて協議するなんて簡単だよ
件のDが抵抗するなら簡易裁判所使えばいいだけのこと
それもせず公式アクションを一切避けてるのは何故?
答えは簡単
非公式でどんなに吠えたってファンは時間経てば沈静化するし
解散した八咫の面子に直接の害は及ばないからな
後に残るのはライターが自分で貼った邪推というレッテルだけ


38:名無しさん:2013/08/25(日) 20:57:06 ID:-
>ライターが善意で無償を申し出てもメーカーは脱税行為になるからできない
ん?

39:名無しさん:2013/08/25(日) 21:39:00 ID:WUXLsxgo
>38
成果を無償で渡すわけだから贈与になる
贈与された物が収益に直結してれば立派な脱税

馬鹿馬鹿しいし、頭おかしくみえるだろ?
だけど組織ってのはそういうもんだ

たとえライターの言ってることが100%事実でも
証拠を示さず主観を交えて公表してしまった時点でダメ
他者が起用を考える時、マイナス要素として加算される
何かあったら推測で物事を吹聴されるリスクあり、ってな


http://kahouha2jigen.blog.fc2.com/blog-entry-1671.html


94:名無しさん@ニュース2ch  投稿日:2013/08/23(金) 22:22:53

なんでライター叩いてる奴がいるのかわからんが、
とりあえず流れをまとめるとこうか

1.外注ライターが、クライアントから貰ったプロットに沿って
 共通ルートと担当キャラの個別ルートを書いた

2.このとき、「私のテキストは素材にして構わない」と発言

3.後に共通ルートがクライアント都合により変更になり、担当キャラルートシナリオもやり直し
 当たり前だがこのときは連絡があった

4.やり直しの納品後は連絡なし、発売までこの外注ライターには作品の状況わからず

5.発売後、テキスト及びシナリオが改変、というよりもものすごい勢いで改悪されていることが発覚
 にも関わらず、シナリオ担当の名前は外注ライターのまま

6.社長は改変について、「知らなかった」と発言、外注ライターに謝罪
 社内ライターは知っていたか不明

7.外注ライター的には「気に入らなかったならプロットで没にするなりクビにしてくれよ」
 「そんなに大幅に変えるなら連絡しろよ」
 「原型残らないくらい変えたなら、私の名前出すなよ」


一番の問題は6だろ
社内のチェック体制がもうボロッボロやん


2は一般の会社なら問題になるとは思えんがエロゲ業界だからなあ
契約書とまではいかないが、覚書くらいは交わしておいたほうがいいんだろうね







  1. 2014/10/13(月) 08:28:42|
  2. 星彩のレゾナンス
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プロフィール

月桂樹

Author:月桂樹
◆サイト移転のお知らせ◆

http://www.yurigame.net/


大変お手数をお掛けしますが
ブックマークの変更など
よろしくお願い致します。




よるのないくに2:
楽しむコツ
・一周目は障害物を無視
・〃好きな武器を使用
・アップデートを適用
・サイドストーリーを
DLCで購入

ヴァルキリードライヴ:
楽しむコツ
デフォルトのペアで
クリアランクSSを取り、
初回からオーダールート
に入ること。
対象ステージはDrive
01~04、12~16
詳細は攻略サイトへ

星彩のレゾナンス:
楽しむコツ
初回に奈岐ルートに入り
プレイ意欲を確立する。
下級生ルートは流し読みで。
ゲームパッド使用推奨。
アクションはガードで
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