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FLOWERS ニワトコの君について 草稿

前書き:


“ニワトコの君”が誰を意味するかにおいて、情報が著しく錯綜している為、
一つの独立した記事として書き上げる事とする。

蘇芳かマユリのどちらかと考えて、まず間違いないだろう。
第三者の場合については考察の外に置く。

春篇における蘇芳の発言と、春篇パンフレット。
春篇における譲葉の発言と、秋篇パンフレット。

これらにおける、ユダツリーとニワトコの樹、ユダツリーの君とニワトコの君という要素が絡み合い、
文章におけるミスリードの可能性が併さった為、解釈が困難となったのであった。



ニワトコの君:


“ニワトコの君”というのは、秋篇パンフレットにおいて譲葉が用いた名称である。

これを春篇のパンフレットと本編を併せる事で、二通りの解釈が考え得る。


春篇パンフレットをまず下部に引用しておく。正確な考察を行う為には必要不可欠な為。


ユダが首を吊った木という伝説があるが、
それがニワトコかセイヨウハナズオウのどちらであるかは定かではない。

ニワトコとセイヨウハナズオウは、同じ植物の別称というわけではなく、それぞれに異なるものである。


解釈一, ニワトコ → セイヨウハナズオウ → スオウ → 蘇芳 → ニワトコの君
解釈二, マユリ =
ニワトコの君


まずは、解釈一を念頭に置く。
これまでに行ってきた考察によって、解釈二については言及済みである為。


青色部分を蘇芳視点、橙色をマユリ視点とする。

(以下の文章で、視点変更があったとする解釈は非常に強引であり、
マユリが別の誰かに急かされている、というのもおかしいと思われるが、
ニワトコの樹が、蘇芳の樹であるという仮定は満たされる)

――息をするのを忘れてしまう程の煙景だな、と白羽蘇芳は思った。

左右の道をトンネルのように覆った桜並木、見頃を過ぎた所為かはらはらと散ってゆく花弁は
まるで暗夜に降り積もる雪のように音なく舞い、辺りを異界にしていた。
――まるで夢の中の情景のよう、と花菱立花が言い同じ思いを抱いていた私は微笑み、そうねと頷く。
アミティエは眼鏡の奥の瞳を細め、舞い散る花びらを掴もうと手を伸ばす。
しかし、薄桃色の花弁は白魚のように逃げ手に取ることはできない。
両手を広げ気持ちよさそうに陽光と桜の花弁を浴びる彼女。
心地好く目を細める彼女へ、親密な花弁が舞い、髪を飾った。
その情景を視て、まるであの人のようだ――と私は想う。

“天に行わるる如く、地にも行われんことを”

主の祈り、キャンパスに描かれていたその言葉の意味を、
只引用した一節だと捉えていた私は、彼女を――……


――約束に遅れてしまうわ、と立ち止まっていた私は彼女へせかされ先を急ぐ。
桜色の絨毯を歩み行く。
一歩一歩が彼女との思い出を紡ぎ、心を温かくし冷えさせもした。
桜色の絨毯を歩き続けていると、ようやく開けた場所へたどり着く。
白く剣を思わせる墓標の隣には寄り添うように
ニワトコの樹が生えていた。そう、彼女の樹だ。
そして――

桜色に塗れた墓所で佇む少女は私へ、
――やっと見つけてくれたんだね、嬉しいよ。蘇芳。
万景の中、桜の中に咲いた百合の花弁は、そう私の名を呼んだ……。


解釈二, マユリ = ニワトコの君

とするには、上の引用において、文章をそのまま読んで強引な解釈を加えず、
全てを蘇芳視点だと判断すれば成立する。(「考察」を参照)



秋篇のパンフレットには以下の通り。 (視点は譲葉)

寮へと続く道を行きながら、私はニワトコの君へと祈る。
どうか変わらぬ幸せな日常を壊さぬようにと――。



ユダツリーの君:


以下は、春篇Chapter2より。

蘇芳 「部屋の……私たちの名前だったのよ。
    私の蘇芳と言う名の花――」

     「西洋種はユダ・ツリーと呼ばれている。
     キリストを裏切った弟子、ユダがこの木で
     首をつったという伝説にちなんでね」

以下は、春篇Chapter3より。

譲葉 「蘇芳……蘇芳――花蘇芳か!
    ああ、そうだ。 確かに耳にしたことがある。
    ユダツリーの君だったね」

譲葉 「ユダツリーの話を覚えていたので、
    名前をみるまでピンと来なかったが――
    ユダと知り合えて光栄だよ」

譲葉 「ああ、そうそう。 それでユダ君の質問だったね。
    確か、僕のスリーサイズを知りたいんだっけ?」

譲葉 「それは僕が済ましたよ。
    ネリーにはユダ君らへの勧誘を頼みたいんだ」


解釈一,
<ユダツリーの君 = ニワトコの君> ならば < ユダツリーの君 = 蘇芳 = ニワトコの君>


解釈二,
<ユダツリーの君  ≠  ニワトコの君> ならば <蘇芳 = ユダツリーの君> かつ <マユリ = ニワトコの君>



結論:


筆者個人としては、文章の正しい読み方を重視して解釈二を選びたいところだが、
マユリをニワトコの君とする根拠は、春篇パンフレットにおける蘇芳視点の文章のみであり、
譲葉が劇中で直接、蘇芳をユダツリーと結びつけていた事から、こちらを採用することとする。






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  1. 2016/08/05(金) 07:06:05|
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