百合ゲームレビュー -Works of "L" favorites-

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よるのないくに2 個別エピソード (リリィクエスト) 草稿

以下は自分用資料兼、プレイ動画を見るのは時間的に面倒という方へ向けて。

まだ追加DLCも残していますし、メインシナリオ含めて
前作の五倍程度の情報量はあるかもしれません、構成的にも良い仕事してますね。
あとは若干の説明不足の解消と納得のいくエンディングだけだったんですが。



リリアーナ:


1, 約束通りユーラルムを一緒に回る

  湖を見たという思い出、昼は湖面がキラキラと輝いていて綺麗だった。
  路地裏は集合場所だった、人が少なく見つけやすい、静かで話しやすかった。
  三人の特別な場所をいっぱい作りたかった。それはいつか大切な思い出になる。
  資材置き場でかくれんぼをした、アルは隠れるのも見つけるのも上手かった。
  アル「どこに隠れてたって見つけるよ」 リリア「そうね……今回も、私を見つけてくれたもの」
  楽しかった、またお出かけしよう。


2, 思い出の場所を見たいというリリアと学園へ

  ラベンダー畑が残っていて良かった。手入れをしなくても育つんだ、とリリア。
  リリアが愛情を込めてお世話したからだよ、とアル。
  食堂にて、料理は豪華だった。でもリリアの料理の方が好きだと言うアル。味付けも丁度いい。
  二人の好みに合わせていた、とリリア。また今度作ってあげる。喜ぶアルーシェ。
  三人の部屋にて、始めはびっくりしたというリリア。みんなは二人部屋なのに。
  なんでだろう、とアル。でもおかげで楽しい三年間だった。
  色んなことをしたね、とリリア。迷惑かけっぱなしだった気がするというアル。
  そんなことない全部大切な思い出だわ、とリリア。
  礼拝堂にて、卒業式の日を思い出すアル。みんなで一緒に卒業出来て良かった。
  首都移転の際に転園するかしないかで、自分の家は貧乏だから無理だったけど
  二人は出来たはず。それでも残ってくれた。あの時は言えなかったけど本当にありがとう。
  アルを置いていくわけないわ、とリリア。お返しが出来ていないと言うアルに対し、
  気にしないで、とりリア。それでも気がすまない、とアル。
  それなら、約束して欲しいとリリア。絶対に生きて月の女王に負けないで、
  たとえ私がいなくなったとしても。
  どうしてそんなことを言うの、とアル。気にしないで、とリリア。
  最後の思い出作りじゃないよね?と尋ねるアル。逡巡した後、一応否定して見せるリリア。
  ホテルに戻った後で、お礼を言うリリア。どういたしまして、とアル。
  リリアとのお出かけは楽しみだと言い、次の約束をする。


3, 森の花園へ

  花が好きだというリリア。いつか枯れて散っていくのに一生懸命育って花を咲かせる。
  その花を見て皆が笑顔になる、まるで人の一生のよう、私もそんな花を咲かせて散っていきたい。
  自分はちょっと違うかな、とアル。たとえ散っても種を残す、そしてまた次の年に咲かせる。
  私は花のそういうところが好き、人間だって同じ、残せるものがある。それがいつか花を開くんだ。
  アルはいつも未来を信じてるんだね、とリリア。そういう未来にしたいんだ、とアル。
  連れて来てくれたことにお礼を言うリリア。いつでも声をかけて、とアル。


4, 学園のラベンダーを植え替えて教会で育てることに

  ユーラルムにまで鉢植えを取りに行き帰ってくる。
  お礼を言うリリア。また何かあったらお願い。分かった、とアル。


5, ラベンダーを取りに学園へ

  ラベンダー畑を荒らす邪妖を一掃。ラベンダーは無事だったけれど、
  もう生きられる場所ではないという。出来るだけ持って帰ることに。
  ホテルの屋上にある教会に、ラベンダーを植える二人。
  ずっと残ってくれるといいな、とリリア。たとえ私がいなくなったとしても。
  まだそんなことを、とアル。謝るリリア、でも死んだ後のことを考えるのは悪いことじゃないと思う、
  後のことを考えるから、人は何かを残せる。それが未来へ繋がる、森でアルが言ったことと同じ、
  このラベンダーが私たちの種になる。そして次の年にまた花を咲かせて、ここに来た人たちを笑顔にする。
  それを聞いてアルは言う。そこに私たちもいられるよう頑張ろう、この街の邪妖を追い払って、
  壊れた場所を直して、昔いた人たちを呼び戻すのだと。
  一年で出来るかな?とリリア。やってみようよ、とアル。
  そして二年、三年、ずっとずっと経っていつかここが花園になるまで一緒にいよう。応じるリリア。


6, 悩み事があるというリリア。ラベンダーに元気がないという。肥料を集める為に鉱山へ

  肥料の元になるものを集め、カミラ博士に渡す二人。早速肥料を生成し二人に渡すカミラ。
  教会にて肥料を撒く。状態の良くない花を切るリリアに対し、萎れてるだけなのに切っちゃうの?とアル。
  そうしないと元気な部分に行くはずの栄養が取られちゃうから、とリリア。
  まだ綺麗だし切るなら頂戴、とアル。花冠を作ってリリアにプレゼントする。感謝するリリア。
  屋上を去るアルーシェ。花に願いをかけるリリア。未来もその先も、アルがおばあちゃんになるまで
  私の代わりにアルを支えてあげて……




ルーエンハイド:


1, 故郷を荒らす邪妖を退治することに

  邪妖を一掃した後で、昔を思い出すアル。ルーエは男子相手にケンカしていたな。
  男子と殴り合いのケンカになったのは、アルが先に手を出したからだと説明するルーエ。
  そうだっけ?とアル。ルーエによると、その男子達は近所の女子をいじめていたのだという。
  間違っていると思ったことには何でも口を出していたが、
  最後はいつもアルが出てきてケンカになったとのこと。
  

2,    〃

  いつも全力だな、と言うアル。当然だ、とルーエ。全ての悪を退け全てを救うにはそうでなくてはならない。
  いざという時の為に力はとっておけよ、とアル。本当に守るべき人の為に。私にはリリアとルーエだと語る。
  その場を後にするアル。自分がアルを守るんだからな……とルーエ。


3, 学園を荒らす邪妖を退治することに

  ルーエは上級生にもよくケンカをふっかけていたな、とアル。
  それは先輩方の悪事を問い詰めていただけだ、とルーエ。
  ルーエは間違ってない、いつだって正しい、だから自分も迷わずに加勢したと話すアル。
  これからも共に邪妖を倒していこうと決意。


4, 手がかりを求め、月の女王と戦った場所を調べる為、山村へ

  教皇庁を抜けたことに対して驚いていたというアル。何かあると思った、ルーエは間違えないから。
  自分も間違えるかもしれない、とルーエ。それでもルーエを信じてる、昔からずっと。
  間違っているなんて一度も思ったことがない。
  そういうことを簡単に言えてしまうなんてズルい、とルーエ。
  自分も同じだ、アルを信じてる。一緒に戦ってくれると信じてる。
  だから迷わず自分を信じる道を進める。互いの信頼を確かめ合う二人。
  もっと本当のルーエを見せてよ。……善処する。


5, 邪妖発生の真相を求め、地下研究施設へ

  研究員の日記が見つかる。蒼い血の適応は課題ではなくなった。
  問題は吸血衝動と全身の痛みであるという。これに耐えられず被験者は死に至る。
  最初から感覚と感情を無くしてしまえばいいのでは。憤るルーエ。
  仮説を元に実験を進める。同僚にこれ以上廃人を作るのはやめろと言われた。
  どれほどの価値があるかも分からずに……お前には行方不明者になってもらう。
  続出する不明者に、他の職員も犯人がいるのではないかと騒ぎ始める。しかしついに成功。
  成功すれば誰も行方不明者のことなど気にかけなくなるだろう。明日は記念すべき日となる。
  激昂するルーエ。見つけたら裁いてやると決意。ホテルに帰還。
  カミラに事情を尋ねることに。自分は直接研究には関わっていないから良くは知らないが、
  娘の病を治す為に研究者になったらしいとのこと。実験の失敗で死亡済みだと語る。
  何で半妖化と関係があるのかと尋ねるルーエ。アルーシェの身はどうやって治ったかと
  問い返すカミラ。蒼い血には並はずれた治癒能力がある。
  現代の医療では治せない病気も治せるかもしれない、医療分野でも
  半妖化技術は期待されているのだという。
  その気持ちが分かる気がするというアル。何を言うんだ、とルーエ。
  その人にとって本当に守らなければならなかったのが娘だった、その為に全てを捨ててしまった、とアル。
  アルはそんなことをしないよな?とルーエ。だったら?と返すアル。そうなったら私は……とルーエ。
  力づくで止めろ、とアル。ルーエの判断を私は信じてる。


6, ルーエをヴァルデロッサから救出した後で

  助けてくれてありがとう。言っただろう何があっても助けるって。
  流石だなアル。私は自信を無くしそうだった。リリアにも怒られた自分を信じなくてどうするの、と。
  リリアらしいな、とアル。私たちの中で一番強いのはリリアかもしれないな、とルーエ。
  月の女王に挑む前に倒しておきたい邪妖がいるとルーエが言い、二人でユーラルムへ向かう。
  心臓が痛むアル。もう半妖ですらないみたいだ……。ルーエの出番はそう遠くないかもしれない、と気弱になるアル。
  諦めないでくれ、とルーエ。諦めてはいないというアル。でもいざという時のことは考えている。
  リリアに影響されたかな、ルーエ、本当に守らなきゃならないのはなんなのか分かってるよな。
  違う……違う!私は全てを救うんだ、もちろん世界は救う。そしてお前もだ、アル!
  ルーエがそう言うならきっとそれが正しい。
  私は信じているだけだ、考えは私と違うかもしれない。それでも胸に抱いている友情は同じはずだ、
  それは妖魔になろうが、何があろうが、絶対に変わらないんだ。
  だからお前は絶対に蒼い血の誘惑に屈することはない。私がお前を手にかけるなんてことにはならない。
  私たちの友情を信じろ……! ああ!
  心臓の調子は大丈夫か? 落ち着いたよ。
  ルーエに騎士時代の剣を渡すアル。人間だった頃の思い出がたくさん詰まっている。
  絶対に妖魔に堕ちないという約束を形にしておきたい。
  嘘だと見抜くルーエ。いざという時の形見代わりだろ、と指摘。
  持っておくだけだからな、生きて必ず取りに戻って来い。
  お前のことを信じている。
  私もだ。




カミラ:


 ※ リリィクエストだけでなく、重要な期間限定イベントも併せて扱う。


1, ユーラルムの調査へ

  ルースワール以外でも邪妖が発生しているのは、
  雨や川を通して蒼い血が拡がっている為だと推測するカミラ。
  これまでにも一人でこっそり来ていたらしい。邪妖に支配された街はいい研究対象だという。
  心配するアル。アルーシェと違って自分の力はきちんと把握しているという。自分の体を大切にしろと注意。
  ユーラルムが首都になった理由を質問するカミラ。歴史は苦手とアル。
  山と湖で囲まれた天然の要害であり、攻め込むルートが限定される故
  長年に渡って平和であり栄えたのだと説明するカミラ。
  しかし邪妖はそれを超えて来た。取り戻せないのはそれが仇になっている。
  何度も調べているのは、いつか街を取り戻す為。


2, 調べたいことがあり必要な器具を取りに教皇庁へ

  教皇は苦手だというカミラ。手段を選ばない上意見はバラバラで振り回されるという。
  博士もそっち側かと思っていたというアル。少しムッとするカミラだったが、そう思われも仕方ないかと言う。
  蒼い血を適合させる為に自分の心臓を使ったと独白。(アルには聞こえていない)
  蒼い血の為、精神に影響があるのが普通だが、アルーシェは変わらないという。
  それと、近い内に知人に会いに行くらしい。
  博士が愚痴を言うなんて以外だ、とアル。自分でよければいつでも話を聞くという。
  覚悟しておけよ、と微笑するカミラ。アルが去った後で、少し傷心の様子。


3, ロエルと再会

  アルーシェの心に魔は見えない、とロエル。教皇庁から自分を逃がした後、
  元気でいるのか心配していたという。泉でも見えなかったという。
  天才研究者と未来を幻視出来る巫女で二人とも孤独だったらしい。
  ルルド教団を作ってからは仲間が増えて自分は救われたというロエル。
  ホテルに戻り、アルーシェに感謝するカミラ。お前は最高傑作だ、
  想定以上の成果を見せている、皆がお前を頼りにしている。


4, 学園調査

  ラベンダー畑は様変わりしているなというカミラ。自分もここの出身だという。
  驚くアルーシェ。教師か生徒かと尋ねるも、生徒としてだと答えるカミラ。
  だがあまり良い思い出がなく覚えていることは少ないという。
  学力に嫉妬してちょっかいかけてくる奴をやりすごすことばかり考えていた。
  ラベンダーには魔除けの効果があるらしいからと、採取することに。
  図書館にて。本の感想に、アルーシェの考えや価値観も知りたいという。
  それは半妖として?と尋ねるアル。純粋にアルのことを知りたい、とカミラ。


5, 心臓の事について告白するカミラ

  教会にて、心臓について尋ねる。少し不安そうにアルーシェは、
  自分には機械のようなものが入っているんじゃないですか?と答える。
  半妖にするには人間の心臓が必要だと説明するカミラ。
  死んだ人間の心臓を使ったわけじゃない。
  私の知っている人ですか?とアルーシェ。目の前にいる、とカミラ。理由を問うアルーシェ。
  適合する可能性が高いのは、自分の心臓だと判明した為だと答えるカミラ。
  自分の心臓には蒼い血への適合性があり、迷ってる暇は無かった。
  それに犠牲を出さずに済むからだという。
  そして自分にはアルーシェが言うところの機械のようなものが入っているという。
  知らずに受け取っていた愛情に気づいた様子のアルーシェ。
  重荷になったらすまん、だが知っていて欲しかった。深く考えるな、後悔はしていない。
  お前はお前の生きたいように生きてくれ。


6, 地下研究施設を調べる為、鉱山へ

  邪妖や妖魔だけでなく、人、動植物も含め、様々な掛け合わせが行われたという。
  そんなことが許されるのかと激昂するアルーシェ。たとえ許されなくても、裁く者などいない。
  何故なら指示しているのは教皇だからだ、と語るカミラ。理由を問うアルーシェ。
  蒼い血には強大な力があり、それを得たいからだという。
  邪妖のみならず、周辺国からの侵略に備えたる為だと説明するカミラ。
  重ねて理由を問うアルーシェ。答えるカミラ。
  今は邪妖という人類共通の敵がいるから協力しているが、
  邪妖がいなくなったら、人類が繰り返してきた侵略の歴史に逆戻りし、
  その時に蒼い血の力を使いこなしている国があったら?
  次の時代の覇権はその国が握るだろう。どこの国も同じことを考えているのだという。
  ヴェルーシュカは隣国の産物であり、国のトップは将来を見据えて
  大きな力を手にしておきたいのだと語るカミラ。納得がいかない様子のアルーシェ。
  実験記録を持って帰ることに。ここで発生した邪妖の原因をつかめればあるいは――とカミラ。
  実験の失敗から街の邪妖は発生したという。
  それと、改良を加えればもっと強くなれる、とカミラ。メンテナンスはゾワゾワーってするから苦手
  と答えるアルーシェ。我慢しろ、とカミラ。


7, 月の宮殿へ調査

  ケガは無いかと気遣うカミラ。少しだけ、と答えるアルーシェ。
  帰ったら手当してやろう申し出るカミラ。最高傑作だから?と問うアルーシェ。
  そういうことにしておいてくれ、とカミラ。
  氷の壁が溶ける様子がない。ただの氷ではないと考え採取。
  ホールにて。いつの間にこんなものが出来たのか、とアルーシェ。
  この世のものではない、とカミラ。常世の国を知っているかと問う。常世の国?
  妖魔の世界のことさ、と続ける。おそらくこの宮殿はそこのものだという。
  それが何らかの理由で時空がねじ曲がり、月の宮殿だけがこの世界に顕現したのだという。
  幽霊船って……とアルーシェ。我々の世界と常世の国を繋ぐ船かもしれない、とカミラ。
  ホテルに戻り、ケガは大丈夫かとアルーシェを気遣う。サンプルはどうだったんですか?とアルーシェ。
  これまでに収集したものを使って護符を作ってはみたが、効果は実戦で確認するという。
  最高傑作は役に立てましたか?ああ、お前は最高の人間だ。お前が頼りになるのは、
  半妖にしたことと何ら関わりがない。お前本来の人間性がそうさせている。
  自信を持てアルーシェ。お前はこれから先たくさんの人に頼られ愛されるべき人間だ。
  いきなりそんな褒めるなんて……とアルーシェ。
  伝えておきたかった。その人間性に興味がある。これからも傍で見させてくれ。
  はい!




ミュベール:


 1, 稽古をつけて欲しいという申し出を断るミュベール。邪妖の情報を入手し掃討することに

   稽古をつけて欲しいと、とアルーシェ。
   お前は私を超えた、そんな資格は自分には無い、とミュベール。
   ヴェルーシュカが山村が邪妖に襲われているとの情報を受け取り、
   邪妖を掃討することに。一掃した後、ミュベールに語るアルーシェ。
   あなたはたしかに私に負けたかも知れない、でも邪妖から人々を守る力はある。
   その言葉に何か気づかされた様子のミュベール。
   強くあろうとした理由を思い出したという。首都移転の日、
   自分も防衛に参加していたのだという。当時は新米だった。
   気が付いたら周囲の邪妖を一掃していた。だが既に街は邪妖の手に落ちていた。 
   もっと冷静に対処していればあるいは……。しかし今回はそれが出来た、
   自分で思っている以上に私は強くなっていたのだな、と自信を取り戻すミュベール。
   ホテルに帰還し。ヴェルーシュカが褒める。驚くミュベール。元気も取り戻した様子。
   不甲斐ないところ見せた。もう一度ここから強くなっていくと誓おう!
   もっと強い高みへ二人で登ろうアルーシェ。はい隊長!


 2, 手紙を受け取ったミュベール。どうやらラブレターらしく断りに行くことに

   特定の相手と付き合う気はないというミュベール。一緒に断りに行きましょう、とアル。
   エレノア、カミラ、ルーエがその様子を伺っていた。二人とも戦闘バカだからな……とルーエ。
   ツッコミがいないというのはかくも恐ろしいものか、とカミラ。
   ユーラルム開閉橋にて。意識を保った邪妖が登場。隊長が妖魔になったとはいえ、
   邪妖なんかと!と憤るアルーシェ。愛というものは、時に種族も性別すらも超える
   素晴らしいものだと聞く、おそらく彼は私の心を見てくれたのだ。その想いには
   真剣に応えねばならん。とミュベール。すみません隊長、私は幼稚でした。
   ゆっくり大人になれアル……。さて用件を聞こう、とミュベール。
   強さを求める信念が俺に理性を保たせた。果たし状について語る邪妖。
   一瞬戸惑うミュベール達だったが、勝負することに。返り討ちに合う邪妖。
   その強さはどこから来る?とミュベールに問う。答えるミュベール。
   挫折から這い上がった。それが今の私を強くした。
   これがオレにとって挫折となるだろう。必ずや戻ってくる、と邪妖。
   楽しみにしている、とミュベール。とても空しい気分だ、これが失恋というものか?
   今日は私が傍にいます。とアルーシェ。
   半妖の悩みがあったら今度相談に乗ろう、とミュベール。
   遠くから様子を伺っていたエレノア達。ただの勘違いからくる空しさだな、と一蹴するルーエ。
   この状況を楽しんでいないか?とカミラ。
   ホテルに戻り、あの後妙に皆の視線が優しいのだが、と語るミュベール。


 3, 売られたケンカをアルーシェと共に学園まで買いに行く

   手紙を握り潰すミュベール。理由を尋ねるアルーシェ。縦読みの挑発文だと理解し、
   二人で叩き潰しに行く事に。その様子を眺めていた三人。
   ワナ見え見え、とヴェルーシュカ。気をつけてアル、とリリア。あの二人なら正面突破出来そうだ、とカミラ。
   学園中庭にて、邪妖が仲間を引き連れて待ち受けていた。蹴散らす二人。
   戦略だけで鍛錬を怠ったのが敗因だと教えるミュベール。
   戦いは力ですよね、とアル。もちろん戦略も大事だ、お前は頭は足りないようだが。と説教が始まる。
   学園時代は赤点の連続、自分は大いに頭を悩ませたという。
   自分が学生会長でなければ、諦められていたかもしれない。
   騎士時代も座学はダメだった、全てが戦闘に繋がっているということを忘れるな。
   その様子を遠くから見ていたリリア。アルがんばって。


 4, 体が戦いを求めているというミュベールの元に、ヴェルーシュカが邪妖の情報を持ち込み倒しに行くことに

   アルーシェ、体が戦いを求めている、前回は小物だった。もっと強い敵と戦いたいですね。
   二人とも、耳寄りな情報。地下研究施設に強力な邪妖がいるらしい。
   一部始終を眺めていた三人。凄まじい殺気だ……とルーエ。
   アルが元気なのは良いことだわ、リリア。ホテル内で剣を抜くな馬鹿者、とカミラ。
   邪妖を倒した後で、月の女王を倒しても私たちの戦いは終わることはない。
   悪は必ず現れる、それと戦い続けなくてはならない、と語るミュベール。返事をするアル。


 5, またも手紙を受け取るミュベール。全ての恨みを晴らすと書かれているが覚えがない

   その様子を見た三人。ラブレター?とヴェルーシュカ。違うと思います、とエレノア。
   あの二人に春が来るのか、とカミラ。
   手紙の主は、四年前の首都防衛の時に倒された邪妖だった。
   ミュベールの強さだけでなく、その美しさにも魅了されていたらしい。
   アルーシェに対してミュベールは言う。お前がいて本当に良かった。
   お前のお陰で今の私がある。礼を言わせてくれ。
   自分も同じです、ありがとうございます隊長。


 6, アルーシェの悩みを聞いてやる為、礼拝堂へ

   何か悩んでいるな?分かります?分かるさ、同じ悩みを抱えているんだろうから。
   ここでは話しにくいだろう、礼拝堂へ行かないか?はい。
   またも三人が遠くから眺めていた。心配するカミラ。
   今回は付いていかない方が良さそう、とエレノア。二人なら大丈夫だろ、とルーエ。
   学園前庭にて。懐かしいなここには色々な思い出がある、というミュベール。
   迷惑かけっぱなしでした、とアルーシェ。
   まったくだ、学業も振るわない。ケンカばかりで素行も悪い。
   この生徒を入園させてあげましょう、なんて言わなければと何度思ったか。
   どういうことですか?言ってなかったか?あの年、入試で最低点を取ったのがお前だ。
   唯一の不合格者でもある。驚くアルーシェ。続けるミュベール。
   知りたかった。生まれも普通で頭も良くない者がこの学園にどんな風を吹かせてくれるのか。
   当時学生会長だった私は権力を使ってお前を入園させた。
   宿舎の部屋が足りなかったが、ちょうど幼馴染がいるようだったので、まぁ
   三人部屋でもいいだろうと突っ込んでおいた。
   あれは隊長のせいだったんですか?
   おかげで楽しい学園生活が送れただろう?結果的には良い判断だった。
   隊長に頭が上がらないネタがまた一つ……
   礼拝堂にて。妖魔になったかもしれません……。……そうか。
   これからさらに蒼い血に侵されていくかも……隊長でも抗えなかった妖魔の力の誘惑に
   耐えられるんでしょうか……。アル……
   そこにこれまで挑んできた邪妖共が現れる。指摘された敗因を克服して戻ってきたという。
   返り討ちにする二人。負けた理由を知りたがる邪妖に対し、
   理由を教えてやる。私たちが最高に強い!それだけのことだ!
   そんな身も蓋も無い……覚えてろ。逃げ帰る邪妖。
   流石に手強かった。それでも勝てました。アル、お前は強い私なんかよりずっと。
   お前は大丈夫だ。誘惑に負けることなどない。
   ずっと面倒を見てきた私が言うんだ、間違いない。隊長……。
   感謝するアルーシェ。これからもお世話になります。お前の成長を見るのも楽しみの一つだ。
   ホテルに帰還、屋上にて。必ずお前を追い越してみせる。そうしたら、また
   私の背中を追ってくれないか?もちろんです、また追い抜かしてみせます。
   感謝するミュベール。学生会長の腕章を取り出すアルーシェ。
   まだ持っていたのか。捨てるわけないです、憧れの人からもらった物なんですから。
   腕章を一度預けるというアルーシェ。自分を追い越したらまた返して欲しい告げる。
   追いかける側の証というわけだな。追い抜かして、抜かされて。
   そうしてこれからも一緒に戦っていこう。より高みを目指して!
   はい!




ヴェルーシュカ:


 1, 指令を受け邪妖退治の為ユーラルムへ

   邪妖を一掃した後で、どうしたらそんな風に動けるのかと尋ねるアルーシェ。
   お前は自分を守ろうとしているそれでは効率が悪い.
   それは当り前のことだよ、死んだらどうするの。
   自分の代わりはいくらでもいるとヴェルーシュカ。誰がそんなことを言ったの?自分を造った人。
   自身を大切にしないヴェルーシュカを見て、心を痛めるアルーシェ。


 2,      〃     学園へ

   後に被害をもたらすはず(ロエルの幻視によるところ)の邪妖を掃討。
   命を救えたんだから嬉しいだろ?嬉しい……それはどういう気持ちなんだ?
   友達や家族との例をいくつか挙げてみせるアルーシェ。親はいないと聞かされ、表情を曇らせる。
   孤児院にいたら、偉い人に連れ出された。そして妖魔と邪妖を倒す為に造り変えられた。
   昔のことはあまり覚えていない。今の自分にあるのは妖魔と邪妖への憎しみだけだ。
   憤慨するアルーシェ。ヴェルーシュカがかわいそうだ。
   こころなしか微笑を浮かべるヴェルーシュカ。今笑ったのか?とアルーシェ。
   お前が怒って悲しんでいる。なぜか少し胸がザワッとした。
   感情を取り戻しつつあることを喜ぶアルーシェ。
   ホテルに帰還。あのザワッとの意味はなにかと問うヴェルーシュカ。
   多分それが嬉しいだよとアルーシェ。


 3,
     〃     ユーラルムへ

  いつも通り邪妖を倒した後で、アルーシェと戦うのは気持ちがいいと語るヴェルーシュカ。


 4, アルーシェをロエルジリスの元へ連れて行くヴェルーシュカ

   来てもらいたい所がある。見られては困る場所へ連れて行く。
   変な所じゃないよな?変な所ではない。
   ロエルジリスの元へアルーシェを連れて行くヴェルーシュカ。
   一度アルーシェと話してみたかったというロエル。連れて来るように頼んだは自分だという。
   あなたと過ごすうちにヴェルーシュカの表情は柔らかくなりました、と言うロエルジリス。
   ヴェルーシュカとルーエンハイドが慕う人物がどんな者なのか知りたかった。
   自分は何もしていません、とアルーシェ。あなたがという人か分かった気がします、とロエルジリス。
   ヴェルーシュカ、あなたはまだいつ死んでも構わないと?
   ハッとするヴェルーシュカ。死にたくはない、生きてアルーシェと共に戦いたい。
   あなたは自分が思っている以上に多くのものをヴェルーシュカに与えています、
   これからもヴェルーシュカを頼みます。と言うロエルジリス。
   ホテルに戻る。オレが生きたいと思うと嬉しいのか?嬉しいと答えるアルーシェ。
   アルーシェが嬉しいと、オレも嬉しい。それを聞いて礼を言うアルーシェ。なぜ?
   ヴェルーシュカが変わってくれたから、頑張ってくれたから。


 5, 指令を受け邪妖退治の為鉱山へ

   葛藤するヴェルーシュカ。邪妖が数年後に百人を殺すという。
   しかしそれがきっかけとなり騎士が生まれ、もっと多くの人を助けるらしい。
   どうしたらいいかと悩む。そいつらもヴェルーシュカが助けてやればいい、とアルーシェ。
   その時にはもうオレは……。
   生きるんだろ?不安は死んでもいいって時には思わなかったはず、とアルーシェ。
   ならそれは生きている証だ、とヴェルーシュカ。
   悪い感情は生きている限り起こる。良い感情になるよう考えよう、とアルーシェ。
   オレはアルーシェと戦っていきたい。
   たくさんの人を助けていこう。


 6, ロエルジリスに呼び出しを受けたヴェルーシュカ

   一緒に行くというアルーシェ。アルーシェと一緒に戦えるのは楽しい。
   ロエルジリスの元へ到着するヴェルーシュカ。開閉橋で待つアルーシェ。
   伝えるべきか迷っていたというロエルジリス。アルーシェのことだという。
   ホテルに戻る。悪い感情止まらないというヴェルーシュカ。
   何があったのかと尋ねるアルーシェ。屋上へ。
   未来を幻視した結果、アルーシェは暗い所にずっといるのだという。死んでいるみたいに。
   複雑な表情のアルーシェ。これを言われてから、ずっと楽しい未来を考えてた。
   アルーシェと美味しいご飯を食べる。
   アルーシェと思いっきり遊ぶ。
   アルーシェとたくさん寝る。
   アルーシェとおしゃべりする。
   アルーシェと共に戦う。
   いっぱい考えた。悪い感情を飛ばそうとした。でも消えない。
   この未来から全部アルーシェがいなくなる。
   オレの……未来がなくなる……これが、絶望か……
   そうだな、とアルーシェ
   イヤだ、アルーシェからもらってばかりだ!何も返せてない。
   私は死なない。今までだってルルドの巫女が指令を出して未来を変えてきただろ。
   きっとこれもそうだ。私を救えっていう指令なんだ。
   ……!
   助けてくれるだろヴェルーシュカ?
   もちろん……だ!
   ハンカチを渡すアルーシェ。いいのか?とヴェルーシュカ。
   絶対に死なないという約束の証だという。死んだらウソつきって破っていいよ。
   大切にする。まだあの言葉を一度も言えてなかった。
   アルーシェ、ありがとう。
   ……!ああ!



エレノア:


 1, 妖魔にチョコレートを届けに行くというエレノアに付き合うアルーシェ。客はなんとクリストフォロスだった

   クリスにチョコをを売る。代金は情報。妖魔も人も関係無いというエレノア


 2, 究極のカカオを盗んだ邪妖がユーラルムにいるとクリスから聞き現場へ向かう

   邪妖を倒そうとするアルーシェだったが、エレノアはチョコレートをあげてカカオと交換してもらった。


 3, クリスの情報を頼りに究極の粉乳を求めて学園へ

   粉乳を手に入れた後、バレンタインを楽しみにしていて欲しいというエレノア。


 4, クリスの情報を元に究極の砂糖を求め鉱山へ

   ヴェルーシュカにチョコレートを食べてもらおうとするエレノア。
   チョコレートなんかで世界が救えるわけがない、とヴェルーシュカ。
   力だけでは救えないものもあるんです、とエレノア。その場を後にするヴェルーシュカ。
   ヴェルーシュカに対し、言い過ぎだと言うアルーシェ。
   間違ったことは言っていない、とヴェルーシュカ。
   お互いに間違っていなくてもぶつかることはある、とアルーシェ。エレノアを気遣う。
   バカげてると思いますか?とエレノア。そんなことない、エレノアのチョコレートを食べると
   あったかい気持ちになる。それが妖魔の心も魅了している。
   エレノアのチョコで皆の心が一つになれば争いも消える、と励ますアルーシェ。
   元気を取り戻すエレノア。クリスが登場。究極の砂糖は坑道にあるらしい。
   またも邪妖にチョコレートをあげて帰ってもらうエレノア。
   一部始終を見ていたヴェルーシュカは驚く。ホテルに帰還。
   謝るヴェルーシュカ。エレノアのチョコを食べてみることに。
   苦い……だがうまい。これならまた食べてもいい。逆にお礼を言うエレノア。
   改良を重ねたチョコを食し、感激するアルーシェ。
   いつもと違ってアルーシェが難しい言葉を使っているのを
   遠くから見て動揺するエレノア。責任取れよ、とカミラ。
   ヴェルーシュカに話しかけるアルーシェ。
   少し心が和らいだ気がするというヴェルーシュカ。


 5, ユーラルムにて境遇を語るエレノア

   ユーラルムの下町に用があるというエレノアと二人で赴くアルーシェ。
   昔語りを始めるエレノア。若くして働くなんて色々あったんじゃないか、とアルーシェ。
   首都移転の前まではここに住んでいたというエレノア。おばあちゃん、お母さん、
   お父さん、それに自分の四人で暮らしていた。おばあちゃんはチョコレートをよく作ってくれた。
   おばあちゃんのチョコレートが大好きだったと語るエレノア。
   首都移転の時に腰を痛めてしまったらしく、チョコが作れなくなってしまった。
   今度は自分がおばあちゃんを、みんなを笑顔にしたかったという。
   アルーシェさんには知っていて欲しかったというエレノア。私もエレノアを知ることが出来て嬉しい、とアルーシェ。


 6, バレンタインが近づいてきた為、究極のチョコレートを作ることに

   それを聞いて喜ぶアルーシェ。施設が充実しているからと学園へ。
   究極のチョコレートが完成する。大量の材料から、出来上がったのはほんの僅かだけだった。
   少し残念そうに、感想を聞かせてと言うアルーシェ。
   これはアルーシェさんのです、とエレノア。夢だったんでしょ自分で食べなくちゃ、とアルーシェ。
   最初から決めていたというエレノア。それにきっとこれだけしか作れないという事も分かっていたという。
   バレンタインチョコです。受け取ってもらえますか?受け取るアルーシェ。
   すごく美味しい、これまでに食べた中で一番だよ。どこか懐かしいような味がする。
   小さい頃に嬉しかったことを思い出したような幸せな気持ち。
   美味しいだけじゃなくて心があったかくなる。感謝するアルーシェ。
   本当に良かったの?いいんです。自分で味わうより人の笑顔が好きだから、とエレノア。
   アルーシェさんの笑顔が私の幸せです。照れるアルーシェ。
   自分も恥ずかしいというエレノア。究極のチョコの材料はまた一から集めればいいと締めくくる。
   ホテルに帰還。チョコのお礼としてエレノアへハンカチをプレゼントするアルーシェ。




アーナス:


 1, 月の女王と出会ってからのアルーシェの道のりを知りたいというアーナス。その案内をすることに

   ホテルは慣れました? 待機してるのは慣れっこだよ。
   月の女王と出会ってから今までの道のりを案内してくれないか?そんなことでいいんですか?
   私なら分かる事もあるかもしれない。私の知っている月の女王の話もしたいけど、まずは情報整理からだ。
   それに暴走の影響で力が上手く引き出せないから感覚を取り戻したい。
   まずは村外れへ向かうことに。何か縁のある場所なの? 知らないと答えるアルーシェ。
   そして私は月の女王に負けてリリアやルーエと離れ離れになりました。
   アルーシェの幼馴染だよね。 久しぶりに再会したばかりなのに……
   まるで私みたいだな。久しぶりに再会したばかりの親友が目の前で邪妖に連れ去られて、
   必死で取り戻しはしたけど、夜の君を封じる生贄に選ばれて。
   似た境遇なのかも。それなら、最後は私は月の女王に?
   無いとは言い切れないね。夜の君にそう言われると重みがあるなあ。
   ホテルに帰還。 次はどうしたの? 教皇庁で半妖化されてからユーラルムに向かいました。
   また別の機会にしよう、ありがとう。もう離れ離れにならないように気をつけなよ。
   私が言えたことじゃないけど。


 2, ユーラルムを案内するアルーシェ

   リリアの目撃情報を受けて、ユーラルムを探すことになりました。
   運河の向こうから見つけたんですが、追いつけなくて見失ってしまいました。
   届きそうで届かない……歯がゆいよね。 悔しかったです。 この街について教えてもらえる?
   ここは数年前までこの国の首都だったんです。それが邪妖の出現で
   首都を移転することになって、ここは廃都になりました。 なるほど。
   私たち三人の生まれ故郷でもあるんです。 三人はいつから知り合いなの?
   6、7才くらいからですね。 きっと強い絆で結ばれているんだろうね。
   当然です! ぶつかることもあったけど。 そういうものだよ、でもその衝突を通して、より強く結ばれるんだ。
   そうですよね!とアルーシェ。案内してもらった事にお礼を言うアーナス。それで次はどうしたの?
   次は学園へ向かうリリアを見たという情報が入って、それで学園を探しに。
   そうか、続きはまた今度聞かせてもらうよ。


 3, 学園を案内するアルーシェ

   礼拝堂にて。目撃情報は本当だったの? はい、星降りの丘でリリアと再会出来ました。
   その場所を見てみたいというアーナス。案内するアルーシェ。
   綺麗な場所だね。 ところでアルーシェはリリアーナが好きなの?
   なんでそんなこと聞くんですか? 似た者同士だから、なんとなくそう思った。
   私も、守ろうとした人のことが好きだったし。 それを聞いて思わず目を泳がすアルーシェ。
   多分はずれてないでしょ、とアーナス。視線をそらすアルーシェ。
   まぁ、これ以上は追及しないであげよう。 
   ちょっと聞きたいんですけど、アーナスさんが好きだった人は
   アーナスさんが半妖だってことを受け入れてたんですか?
   もちろん。私たちの間では半妖かどうかはあまり重要じゃなかったかな。大事なのは心だよ。
   ですよね!
   この場所が気に入ったというアーナス。それで次はどうしたの?
   月の女王を倒すと決意しました。その為に月の女王を倒す為の情報を集めることにしたんです。
   ありがとう、続きはまた次の機会にお願いするよ。


 4, 鉱山の案内をするアルーシェ

   月の女王の情報を得る為、鉱山の地下研究施設へ向かうことになりました。
   そこで月の女王を捕えていたそうです。 驚愕するアーナス。
   資料もあったし多分本当のことですよ。 連れて行ってくれ、とアーナス。 現場に到着。
   人工的に半妖を作ることには大きなリスクがあるんだ、実験の末滅びた国だってあるのに。
   新教皇庁は何を考えてるんだ。 憤慨するアーナス。
   アーナスさんは天然の半妖でしたっけ? そうだよ。
   やっぱり吸血衝動はあったんですか? あったあった。でも意地で我慢したよ。
   意地でですか?私は全然我慢出来ませんでした。
   血を吸いたくなる時は、普通の人間じゃないってことを強く実感させられたよ、とアーナス。
   私もです、とアルーシェ。 私はもう完全に人間じゃないけどね、と言うアーナス。
   それで何か手掛かりは見つかったの?
   月の女王は月の宮殿にいるって分かりました。
   それからはクリスの助けもあって宮殿に行くことが出来ました。
   ユーラルムで一度戦ったんですよ、私達。
   ごめん、それは覚えてない。
   ホテルに帰還。
   アーナスさんは夜の君なのにあまり偉そうな感じがしないですね。
   夜の君になったからって偉くなるわけじゃないよ、周りの妖魔には元人間ってバカにされるし。
   まぁそういう奴には拳で言って聞かせるけどね。
   実力はやっぱり凄いらしい、と心で思うアルーシェ。


 5, 月の宮殿を案内するアルーシェ

   手掛かりを追って宮殿にたどり着きました、と説明するアルーシェ
   そして私と戦った。月の女王は罠を張っている可能性が高い。
   森で急に現れたのも、その後も。全てのことがアルーシェたちを苦しめ、悩ませるように出来てる。
   それがおそらくは奴の狙いだ。全て奴の思い通りになっているとみてまず間違いない。
   これを聞いて驚くアルーシェ。
   月の女王は非常に狡猾だ、それに私もやられた。私は、世界を滅ぼそうとする月の女王と
   対立していた。そんなある日、私は大切な人を人質に取られた。
   降伏するしかなかった、そして拷問を受けている時に言われた。
   お前の大切な人は既に殺したって。その時から記憶が無い。きっとそこから暴走を始めた。
   でもあの指輪が、大切な人がまだ生きていることを示している。
   嘘だったんだ、私を苦しめる為の。このままいけば、確実に奴の罠にはまる、とアーナス。
   でも私たちはこのまま進むしかない、とアルーシェ。
   分かってる、今言えるのは十分に注意しろってことだけ、とアーナス。
   そんなことがありえるんですか? むしろその可能性が高いよ。
   私たちを苦しめて何になるっていうんだ!
   それが永遠の夜をもたらす鍵なのかも。
   ホテルに帰還。悩みや苦しみについて話し合っておくこと、特に幼馴染の二人とは。
   それに皆とも心を通わせておくんだ。


 6, 指輪を見つけた場所へ案内するアルーシェ

   ユーラルム下町にて。周囲に他に手掛かりがないか調べるアーナス。
   木箱の中から手紙を発見。『アーナスへ』
   『なんとか逃げ出して、私は無事です。早く追いかけてきてね』
   心の底から無事を喜ぶアーナス。
   邪妖が来るからと、まずはホテルへ戻ることに。
   手紙の続きを読むアーナス。リュリーティスは月の女王から逃げて東へ向かったらしい。
   月の女王を倒したらすぐに発たせてもらうよ、とアーナス。
   残念そうな様子のアルーシェ。
   似た者同士だから、きっとまたどこかで会えるさ、とアーナス。
   アーナスの指輪が光っていることに気がついたアルーシェ。
   両方見つけたら術がかかるようになっていたらしい。
   どんな困難も乗り越えられるお守りだってさ、と嬉しそうなアーナス。
   愛する人からの贈り物ならはめないとですね、左手の薬指に!
   か、からかうな。





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  1. 2017/09/27(水) 23:29:24|
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よるのないくに2 シナリオ簡易分析 草稿

前書き:


本稿の目的は、『よるのないくに2 ~新月の花嫁~』のシナリオが、
前作と異なり、十分な技量を以って構築されていたことを証明することにあります。

シナリオと設定と有意味な描写を総合した場合、
前作比で三倍以上の情報量が作品に込められています。(個別エピソード含む)

良質なADVゲームに見られる懇切丁寧な構成ではなく、
昨今の流行である高密度のアクションアニメ的な構成となっています。
「走り抜けろ! この明けない夜の中を」というクリスの台詞にある通りです。
(これは時間制限と日数制限、ヴェルーシュカの命などもメタ的に言い表していますが)

可能な限り見せ場を連続させ、最小限の繋ぎを設ける。
そして舌足らずによって不足した情報は、設定資料で補う。
こうした方法によって、視聴者を釘付けとし、ダレること無く終わりまで走り抜ける。

ジェットコースター的展開とは、中身の無い勢いだけの作品にのみ見られるわけではありません。
素早く論理を展開することで、限られた時間の中、
中身の詰まった高密度で大質量の物語情報を伝達することを目指しています。

周回前提のゲームバランスであった為、シナリオ密度を高めても大丈夫だと判断されたのでしょう。
ゲーマーはストーリーを読まない、と言われていますが、
ゲーマーの中にも、シナリオを重視する者とゲーム性を重視する者とに別れます。
シナリオ重視で見る目のある方は今作のシナリオにおける技量を称賛する傾向にあり、
ゲーム性重視の方は前作を讃える傾向にあります。

しかしゲーム性メインの百合ゲームにおいて、もっとも重要なのは、
百合的な面を描く為に、シナリオとシステムをそのゲーム媒体に適したバランスで構築していくことであり
そういった意味で本作は十分に成功しています。現状、百合の為のシステムとしては最も優れています。

ただし、日数制限と初周のみ厳しい時間制限を設けた為、
ゲーム性重視のライトゲーマーからは特に不満が噴出する事になりました。
障害物と武器を含んだ従魔の扱いに関しても問題です。

話を戻します。

高速な情報処理に耐える演算能力、
把握すべき情報を記憶領域に留め、
それを必要な時に必要なだけ素早く引き出す。
こうした能力が視聴者に求められます。
能力が足りないのであれば、努力で補う他ありません。ですが、本作では判断材料が不足している以上、
プレイヤーがどれほど優秀であったとしても正解には辿り着けません。

一定の決着が着いているものの、明らかに続編を見越したシナリオであったので、
不完全な印象は拭い切れません。リリアーナの見た夢の意味するところが曖昧だった為、
今作もまた、某RPGの十作目以下の内容だと評されるのは免れないでしょう。
ただし、百合好きにとっては、わざわざ非百合ゲームと比較する必要はありませんが。

ゲーム内設定資料において、なるべく厳密に設定を解説してあれば良かったとも思いますが、
ユーザーの反応や希望を伺ったり、続編にて調整する為の余地をあえて残したとも考えられます。
今作のスタッフの関わった作品の中には、続編で真のエンディングを迎えたものもあると聞いています。
DLCでトゥルーエンドが見られる作品もあるそうですので、本作もその可能性が無いとは言い切れません。

ゲーム性メインの百合ゲームにおいて、初めて不朽の名作となるだけの
可能性があった数少ない作品であり、そしてまだその希望は絶えてはいません。
この嵐の中で、ロウソクに灯った希望の火を消さぬよう少しでも手助けをすることが出来たのなら幸いです。




見方:


以下では、必要な情報や伏線のほぼ全てを拾い上げてあります。
伏線や反復に気付き記憶するだけの能力が無ければ、構成の巧緻とは猫に小判です。
無論、伏線だけが構成の真髄というわけではありませんが。

  重要かつ明瞭な伏線
橙  重要かつ不明瞭な伏線
  さして重要ではないが明瞭な伏線
  反復
  伏線と反復

※ 色分けが増え過ぎると見づらくなるので、伏線と前振りは区別しません。
※ 性格付けに関する反復は無視します。
※ 起伏と溜めは扱いません。


ミスリードリスト:
刻の花嫁と新月の花嫁、嘆きの叫びと人工半妖化実験(カミラの関わっていない)

小道具リスト:
蒼い血、吸血行為、吸血の設定(妖魔の吸血は相手の能力を得るための行為)、
絵本(光の戦士)、感情を力に変えるルーエンハイドの能力、
刻を止める(無限に遅らせる)リリアーナの能力、未来を幻視するロエルジリスの能力、
懐中時計、記憶の硝子鏡、運命のペンダント(妖魔の心臓を破壊)


プレイを重ねるごとに、分析精度を上げていく予定です。




プロローグ:





教皇庁にて。この場所まで巫女リリアーナをエスコートせよ、との任務を受けるアルーシェ。

馬車で合流地点に向かうアルーシェ。森にて、見知らぬ少女が邪妖に襲われていた。

助けた後、リリアーナだと気付く。

車中で会話。互いのこれまでについて話す。
世界を救う巫女になれると言われ、何か思うところのあるリリア
 ※ 夢の中ではなく、現実のリリアは既に月の女王に奪われていた為、
  時を遅らせる力はほとんど残っていなかった。あの状況ではもう世界を救えないと分かっていた。
  夢の意味が曖昧な為、正確に説明することは出来ません


邪妖に馬車が襲撃される。共闘する二人、邪妖を撃退する。

他の邪妖に不意打ちされてアルーシェが危機に、
間一髪リリアーナが時を止める。その隙にアルーシェが邪妖を一閃。

力を行使したことに対し、リリアーナの体への負担を心配するアルーシェ。

壊れた馬車を捨て、山村まで歩く二人。

村に到着。花畑を見て、二人の想い出の場所である“星降りの丘”を思い出す。
昔話に花を咲かせる二人。任務が終わったら故郷であるユーラルムに一度帰ろうと約束。

教皇庁へと向かう。道中、ルーエが教皇庁を辞めルルド教団に入った
という噂があると話すリリア。驚くアル。

教皇庁前へと到着するも、少しためらうリリアーナ。

アルーシェ、教皇に聖騎士として任命される。
月の女王が目覚めた故、“刻の花嫁”を生贄に捧げよと仰せつかる。
そして、リリアーナが今回の刻の花嫁に選ばれた。

山村にて、ルーエンハイドと再会。アルーシェ、ルーエンハイドに教皇庁を辞めた理由を問い詰める。
自分はリリアを守ると言うアル。ルルド教団に来いと言うルーエ。
そこに邪妖が現れる、共闘する二人。ルーエはアルに、リリアを連れて逃げろと言う。

突如月の女王が現れ、不可解な言葉を告げる。戦闘が始まる。
幾度も剣を交えるが健闘むなしく、月の女王に心臓を貫かれるアルーシェ。
何かを思い出した様子の月の女王。叫ぶルーエンハイド。
 ※ アルストロメリアに心臓を刺されたことを思い出していた

ルーエの回想、ルルド教団にて。教主ロエルジリスが幻視した未来を聞かされる。
刻の花嫁を生贄に捧げることで、月の女王は力を増し、
世界に終わりがもたらされる
事になるだろう、と。
これをルーエンハイドとヴェルーシュカに告げるロエルジリス。
 ※ リリアの力によって、後にロエルは未来を見ることが出来なくなる。
  ヴェルーシュカと共に戦い(リリィクエスト)、未来を変えることは出来るとプレイヤーは知る


どこかで目を覚ますアルーシェ。そこで見知らぬ女性が告げる、
お前は血の渇きに苦しむことになるだろう、と。




第一章 『廃都は明けない夜の中に』:





ここはどこかと問うアル。見知らぬ女性、教皇庁の研究施設だと答える。
自己紹介をする女性。自分の名はカミラといい、教皇庁で妖魔や邪妖の研究をしているという。

月の女王に心臓を貫かれ、既に一度死んだ身であるということをアルーシェは知らされる。
実験で人工半妖として生き返らせたと告げられる。驚愕のアル。
蒼い血を与え、心臓も移植され適合しているという。

リリアとルーエはどこかと尋ねるアルーシェ。
アルーシェが殺された後、二人は姿を消したという、
何にせよリリアーナを探さなければならないと言うカミラ。
目撃情報を元に、ユーラルムへ向かう。

まずは拠点へ向かうアルーシェとカミラ。
邪妖に遭遇。血剣について説明するカミラ。二人でこれを一掃。
とある半妖の血をアルーシェへ流したという。

その半妖とは、伝説の存在であるアーナスである。またも驚くアル。
アーナスのことはアルーシェも知識として多少は知っているらしい。
 ※ 後にアーナスを正気に戻す為、蒼い血を吸うだけでなく、アーナスの血を返す

心を保った邪妖を見つけたアル。ネーロだと気付き呼び掛ける。
昔友達になったのだという。こういったモノも存在すると説明するカミラ。
邪妖と会話するアルを見て、実験が失敗してアタマがおかしくなったのかと心配するも、
蒼い血の力の成せる業かと推察するカミラ。

ネーロと共に、突如現れた邪妖と戦いこれを倒す。
これからも力を貸して欲しいと言うアル、応じるネーロ。
これからも同様に、心を保った邪妖を受け入れてやれと言うカミラ。

拠点となるホテル・エテルナに到着。かつて教皇庁が経営していて、今はカミラの管理下にあるらしい。
ルーエンハイドと再会、アルーシェの生存に驚く。心配していたと言い、
連絡が無かったことに対し少し怒るも安堵する。ルーエもリリアの居所を知らないという。

カミラを紹介するアル。ルーエはカミラの存在は知っており、
彼女は邪妖研究の権威であり、首都移転の立役者だという。
同様にカミラもルーエンハイドを調べて知っていて、現在はルルド教団に属し、
リリアーナを助けるという目的の為に行動しているのだろうと本人に確認を取った。
そしてホテルの利用をルーエにも許可した。

ホテルを見て回ることに。施設や式神の説明などを受けるアル達。

屋上にある教会を見て、結婚を考えることはあるかとアルに問うルーエ。
寝室に訪れ、一緒に寝ようかと言うアル。学生時代とは違うと言うルーエだったが、満更でもない様子。
せっかくだから一人一部屋にしようと言うアル。少しだけ拗ねるルーエ。

今日はもう休むことに。夢の中で蒼い月と世界の終わりを見るアルーシェ。

目覚めるも朝が来ていないことを疑問に思うアル。
アルーシェが月の女王に敗れて以降、一度も夜が明けていないと言うカミラ。

世界は永遠の夜に包まれたのか、と問うアル。
それなら、目覚めることのない眠りについているはずだと答えるカミラ。
夜が明けないのは、ユーラルム周辺だけだという。
 ※ リリアの力によって、世界全体にまでは波及していない

屋上に行き、蒼い月を見るアル。見えているのは蒼い血を持つ者だけだと言うルーエ。
ルーエはこれを教主ロエルジリスから聞かされていた。
また、新月の訪れと共に、世界は闇に包まれ永遠の夜が来るという。
アルは自分の見た夢と同じだと言う。カミラはこれに注意する必要があるとした。

滅びの時が近づいているとして教皇庁は、
刻の花嫁を月の女王に捧げ封印したいと考えている、とカミラ。
それを拒むアルーシェ。カミラは世界が救われるなら手段はどうでもいいという。
いずれにせよまずはリリアーナを探すことに。

目撃情報のあった廃都ユーラルムへと向かうアル達。
長時間の行動にその体は耐えられないと警告するカミラ。心配するルーエ。

廃都にて、純血の妖魔クリストフォロスと遭遇する。
リリアを知っているか尋ねるアル。アル達をからかった後、
それらしき人物が東へ向かったと教えるクリス。
この地は、人にとっても妖魔にとっても悲しみが溢れている
と意味深な言葉を告げるクリス。気が付いた時にはその姿は消えていた。
 ※ 主にアルストロメリアやマルヴァジーアのこと

心ある邪妖を見つけ、仲間に迎えるアル。名はピッツという蜂型の邪妖である。
そこでリリアのハンカチを見つけるアル。ピッツは自分がケガをした際にこれを巻いてもらったのだという。

報告に戻る二人。メンテナンスルームへ呼ばれるアル。

人工半妖技術は未確立であり、定期的な健診が必要であるという。
倒した妖魔の血が蓄積する程に妖魔に近づいていく。
故にこれを浄化する必要があり、同時に体は強化される。

渇きを満たすようにと、自分の血を吸わせるカミラ。血の相性は良いという。
 ※ 心臓を移植する際に調べた結果

一部始終を覗き見て驚くルーエ。自分が半妖だと実感し落胆するアル。
生き返らない方が良かったかと問うカミラ。自分はアルーシェを、
完全な人工半妖を作りたいという自身の願いを叶える為の実験台にしたのだという。
人でなしかもしれないと自身を卑下するカミラ。しかし感謝するアル。
「人かどうかは大したことではない、大事なのは何を成すかだ」とカミラ。
その言葉を繰り返し、胸に刻み付けるアルーシェ。
アルを最高傑作だとし、渇きを感じたらいつでも吸えと言うカミラ。
 ※ ミュベールの一件でカミラは苦しんでいた。
  何を成すかという言葉も最初にミュベールにかけていた。

  後に、ヴァルデロッサ相手に、人間だとか妖魔だとかは関係無い、
  人間と妖魔に必要なのは相手を受け入れる勇気だと語ることになるアルーシェ


寝室にて眠りに就くアル。起きた後、ロビーにてルーエが
何かを言いたげな様子だったがどこかへ行ってしまう。

再度廃都へリリアを捜しに向かう。資材置き場にて大型邪妖と遭遇、これを撃退。
強力な邪妖を倒すと蒼い月の進行を逆行させられることが判明。
リリアの懐中時計を拾うアル。心臓の負担が大きくなりホテルへ戻る。

ホテルで目覚めるアル。危ない所だったとカミラ。式神達に辺りを捜索させているという。

アルの無事を確認した後、プールへ向かうルーエ。追うアル。

アル、ルーエを見て綺麗になったと言う。からかうなとルーエ。
心情を吐露するルーエ。実は動揺していたのだという。
妖魔や邪妖は倒すべき敵であると教わっていた為。
そうした敵から人々を守り、世界を救う為に自分は騎士になったのだという。
いずれは敵となるはずの存在にアルがなってしまったが故に怖くなった。
アルが自分の知っているアルではなくなった気がしたのだという。
傷心のアル。リリアを捜し出せたとして、今の自分では怖がらせるだけかもしれないと落ち込む。
半妖でもアルはアルだ、リリアも分かってくれると励ますルーエ。何があっても自分はアルの味方だという。
 ※ 後に、ヴァルデロッサ相手に、人間だとか妖魔だとかは関係無い、
  人間と妖魔に必要なのは相手を受け入れる勇気
だ、と説くアルーシェ。

明日に備えて休むことに。

ルルド教団にて。刻の花嫁は帰る場所に帰れずに苦しんでいるのだと言うロエルジリス。
月の女王の企み通り世界は滅びる、とヴェルーシュカに告げる。
ルーエンハイドから連絡が途絶え、側に半妖がいるのだという。
ルーエンハイドと協力して、刻の花嫁を取り戻すように頼まれ、これに応じるヴェルーシュカ。
世界もヴェルーシュカにも時間がないのだというロエルジリス。
 ※ リリアの力によって、後にロエルは未来を見ることが出来なくなる。
  ヴェルーシュカと共に戦い(リリィクエスト)、未来を変えることは出来るとプレイヤーは知る




第二章 『水の交わり、血の絆』:


久しぶりにちゃんと眠れたというアル。(リリアのことで気を張り続けていた)

リリアの新情報があるか尋ねるアル。無いと答えるカミラ。
ルルド教団に不穏な動きがあるが、これはルーエンハイドが
教団に戻らない事と関係があると推察するカミラ。
リリアを見つけるまでは戻れないというルーエ。

何か出来る事はないかと尋ねるルーエ。戻っていない式神が
手掛かりを得ている可能性があるとして、救出するようにと頼むカミラ。

廃都にて式神を救出後、拠点へ帰投。

ルーエにこれまでの経緯について尋ねるアル。
なぜ教皇庁を抜け、ルルド教団へ入ったのか。聖騎士にまでなったというのに。
その前に、刻の花嫁を月の女王に捧げ続けることについて問うルーエ。
犠牲は出したくないというアル。まるで生贄のようだとルーエ。
アル、リリアを生贄にはせずに守るという。ロエルジリスから
聞かされた真実をアルに聞かせるルーエ。
教皇庁が嘘を言うなんて信じられない、とアル。
どちらが本当かは分からないとしながらも、
ロエルジリスには全てを見通す目があり、自分が出会った時にも
気持ちを言い当てられたという事実から、信じることにしたのだと話すルーエ。
 ※ 本作が個別エンドであり、アルーシェと結ばれることがあれば、
  この時に言い当てられた気持ちとは、アルーシェへの恋心だと解釈し得る

話している内に世界を救うと感じた。それが付き従う理由だと。
戸惑うアル。まずはリリアを捜そうと提案するルーエ。

再度廃都へ。式神を救出、ホテルへ戻る。

後日、残りの式神を救出する為、再度廃都へ。
クリスと邂逅。“あのお方”の気配がするという。
嘆きの叫びには気をつけるようにと言われるアル達。

翌日もう一度廃都へ。式神を救出。

直後、奇襲を受けるアル。ルーエの知り合いらしい。
名はヴェルーシュカ、ルーエンハイドを取り戻しに来たという。
ヴェルーシュカに半妖かと問うアル、自分はお前達とは違うと斥けるヴェルーシュカ。
戦闘後、倒れるヴェルーシュカ。気が付くと近くにクリスが立っていた。
ヴェルーシュカを見て先が短そうだと言い、蒼い血を吸えば延命できるかもしれないという。
自分は敵だというヴェルーシュカに対し、それでも助けるというアル。
ホテルに戻りカミラに診てもらうことに。ルーエの仲間なら分かりあえるはずだと言うアル。
この強い気も“あの方”のものではなかったと落胆するクリス。

ホテルで目覚めたヴェルーシュカ。自分は殺そうとしていたのに、なぜ助けたのかとアルに問う。
悪い奴じゃない気がしたというアル。教皇庁の犬に何が分かると激昂するヴェルーシュカ。
確かに自分は教皇庁のエージェントだが、リリアを月の女王に捧げたりはしないと伝えるアル。
理由を問うヴェルーシュカ。代わりに答えるルーエ、アルの目的は自分と同じだと。
何故ルルド教団に戻らないのかと尋ねるヴェルーシュカ。
抜けたわけではなく、いずれは戻ると答えるルーエ。今はアルの側にいてリリアを捜したいという。
アルーシェを気にかける理由を問うヴェルーシュカ。
大切な幼馴染だからだと答えるルーエ。分からないというヴェルーシュカ。
しかし刻の花嫁捜しは自分も協力しようと申し出る。
ロエルジリスも刻の花嫁を捜していて、目的は同じだという。
アルーシェに対し、不思議な奴だと言うヴェルーシュカ。




第三章 『追憶の園は夢の香り』:


寝室にて。学校に行く時間だと言い起こしてくれるリリア
の夢を見て目覚めるアル。決意を新たにする。

ロビーにて電話しているカミラ、「……しかし、それは最後の……」
 ※ 妖魔の心臓を破壊するという運命のペンダントについて。教皇の一人であるエスフェリアと話していた

チョコレートドリンクを飲んでいると、見知らぬ少女が現れる。
名はエレノアというらしい。旅するショコラティエだという。カミラとは知り合い。
以前話したホテルお抱えのショコラティエだが、今回は商人としての支援を頼んだというカミラ。
稼ぎつつチョコの材料を集めているのだと言うエレノア。支援の理由を尋ねるエレノア。
幼馴染を捜していると伝えるアル。その特徴を説明するカミラ。
それらしき人が廃園となった学園へ向かうのを見たというエレノア。
母校だと気付くアル。夢に見たのは、リリアが自分を呼んでいたのかもしれない、と思うアル。

ルーエに報告するアル。昔を思い出す二人。
アルによると、リリアは星降りの丘が好きで、そこでいつも何かを祈っていたという。
恋人の丘とも呼ばれていた、とルーエ。そこで想い合う二人が告白すれば、
永遠に結ばれるという。あまり関心のない様子のアル。

ルルド教団に戻り、ロエルジリスに報告するヴェルーシュカ。
ルーエンハイドは無事で、半妖(アルーシェ)も敵ではないと報告。
自分の見えない場所へと運命が流れている、誰かの意志の力だというロエルジリス。
愛する人を待つ強い願いの力を感じると。
ロエルジリスに質問するヴェルーシュカ。ルーエンハイドは幼馴染だから
アルーシェを信頼している、というのが分からないという。
ヴェルーシュカの変化の兆しを感じ取るロエルジリス。
ロエルジリスは、彼女達を見ていれば分かると答え、
それは今のヴェルーシュカに必要なことだという。
 ※ 言うまでもなく、アルーシェを待つリリアーナの願い 

教皇庁にてカミラが報告。アルーシェの半妖化は成功、成果も上々だという。
引き続き監視せよと仰せつかるカミラ。何か思う所があるエスフェリア。(三人いる教皇の一人)
 ※ 後に、カミラの電話の相手はエスフェリアだと判明する。
  個別エピソードでは、カミラはロエルジリスとも電話している


ホテルのロビーにて。会話するルーエとアル。
ルーエは上級生によく突っかかっていたよな、とアル。
それは悪事や不正を働いたからだ、とルーエ。
ミュベール隊長にはケンカの後始末でいつも迷惑をかけていたというアル。
先輩には頭が上がらなかったな、とルーエ。次いで“隊長”の二文字に反応する。
それはミュベール先輩の騎士隊にいたからだというアル。

メンテナンスルームにて。ヴェルーシュカの体を調べていて分かったことがある、とカミラ。
半妖化の施術がメチャクチャであり、性能を引き出す為に素体に悪影響が出ている。
何度も延命措置を受けていて、この先は長くはないという。
覚悟はしていたと言うヴェルーシュカ。
生きている内にやれるだけのことをやるだけだと言う。
あの国も無茶をする、とカミラ。ヴェルーシュカの過去を気にかけるアル。

エスフェリア皇立学園へ。クリスに遭遇。お互いの探しものはここにあるという。

学園中庭にて嘆きの叫びが響き渡り、邪妖が逃げ出す。

アル、リリア、ルーエの三人の部屋に訪れ、
卒園の日もリリアは星降りの丘で待っていてくれたと思い出すアル。

中庭奥にて。妖魔が現れる。純血の妖魔で名をヴァルデロッサという。
次いでミュベールが登場。妖魔に堕ちて解放され、清々しい気分だと語る。
アルーシェに妖魔になるように誘うミュベール。一度半妖になればもう戻れない。
仲間からも疎まれ、愛する人とも引き裂かれる運命が待っている。
お前の苦しみが分かるのは自分だけだとし、誘いかけるミュベール。
自分にはなすべきことがあるとして断るアルーシェ。
半妖の苦しみを知れば考えも変わる。もがき、苦しみ、絶望の果てに
心が折れた時、お前は妖魔になる。お前がどんな姿になっても、
私だけはお前を受け入れる。待っていると言い残し、その場を去るミュベール。
ミュベール隊長はきっとまた立ちはだかる、その時に自分は戦えるのかと自問するアル。

礼拝堂にて大型邪妖を撃破。

星降りの丘へ向かう。卒園の日もリリアはアルをそこで待っていてくれたという。

星降りの丘にて。再会しアルーシェの胸に飛び込むリリアーナ。
初めて会った時のことなどを思い出す二人。
当時のアルーシェは臆病で他者を傷つけていたという。(ネーロとの出会いもこの頃)
この時に初めてリリアーナに勇気と優しさを教えてもらったというアルーシェ。
起きてしまったことは戻せない、少し遅らせることが出来るだけと言い、
このまま時が止まってしまえばいいのに、とリリア。
 ※ これが告白だという見方が、他サイトにて上げられていた。そこに気づくとは……大したものだ

拠点へ。

リリアに対し心配したんだぞ、とルーエ。皆に感謝するリリア。
これからについて訊くカミラ。月の女王を倒しリリアを救うと答えるアル。
リリアは自分が教皇庁の指令通り生贄になるという。
驚くアルとルーエ。月の女王は想像以上に強く、
世界を救う確実な方法があるなら、そちらを選ぶべきだという。
それは嘘なんだ、とルーエ。ロエルジリスの言葉を聞かせる。
ルルド教団の言うことが真実かも分からないと斥けるリリア。
月の女王を倒せなかったら、皆死んでしまうかもしれない。
そんなことには耐えられない、とリリア。何が真実かは誰にも分からないが、
月の女王が世界を永遠の夜に包もうとしているのは確かだと言うカミラ。
アルに決断を委ねるリリア。アルに対し、良く考えて意見を聞いて決めることだと言うカミラ。

まずは皆に相談してみることに。

月の女王との戦いの後、どうしたのかと問うアル。
二人を助けるべく時を遅らせたと答えるリリア。
二人を安全な所に連れて行った後、力を使い過ぎた為か景色が歪み
気が付いた時にはユーラルムにいたという。おそらくは力の代償だという。
その後は邪妖から逃げて学園へ向かった。
そうすればアルやルーエが見つけてくれると思ったのだと。
助けてくれたことを感謝するアル。力は使い過ぎないようにと注意し心配するアル。
逡巡した後、それは時と場合によると言うリリア。表情を曇らせるアル。
そんなアルを見て謝るリリア。しかし自分が死ぬよりも、皆が死んでしまう方が
自分にとっては怖いのだというリリア。世界を救うだけなら
リリアの言うことももっともだけど、自分は……とアル。謝るリリア。

アルの決めたことについていくというルーエ。押し付けるわけではない。
アルの選択はきっと正しい、昔からそうで今も信じているという。

迷った時は己の直感を信じるようにしている、とカミラ。
それが一番後悔しないという。

生贄には反対、迷う必要は無い。ロエルジリス様が正しいと言って、
それに従うヴェルーシュカ。妖魔に力は与えるべきではないという。

世界には一つの悲しみも無い方がいい、チョコで世界を幸せにしたいというエレノア。
リリアーナさんを助ける方法があるのならそうしたいという。

眠らずに考えたアル。早起きのリリアと会う。
自分にとってリリアは特別な人であり、リリアがいたから自分はここまで来られた。
リリアと一緒に生きていきたい。月の女王を倒して、
世界もリリアも救ってみせると決意を固めたアル。
アルーシェの気持ちを受け入れ、その意志を尊重するというリリア。




第四章 『秘めた想いは地の奥に眠りて』:


皆の力を貸して欲しいというアル。快く受け入れるルーエ、
一人でも戦うつもりだ、とヴェルーシュカ。協力する、とエレノア。感謝するアルとリリア。
月の女王の居場所は分かっているのかと問うカミラ。これから探す、とアル。
そう言うと思って既に手掛かりを探しておいたというカミラ。
ここから東に、鉱山に偽装した研究施設があり、そこで過去
月の女王を捕えていたと聞いている、と説明するカミラ。
資料が残っているかもしれないらしい。しかし今では邪妖の巣窟。
ミュベール隊長が現れるかもしれない、とアル。
何か思うところがある様子のカミラ
 ※ 人工半妖実験での負い目

屋上にて。何をしているのか訊くアル。巫女のお仕事をしている、とリリア。
教会があったから、何か役に立てないかと思ってのことだという。
巫女の仕事について尋ねるアル。太陽への祈りや人の相談に乗ることだと答えるリリア。
騎士は人々の安全を、巫女はその心を支えるのだという。
それを聞きすごいなと褒めるアル。皆喜んでくれる、とアル。
皆との思い出になるというリリア。訝しがるアル、なんでもないとリリア。
悩みがあるならいつでも来てというリリア。
拾ったハンカチと懐中時計を返すアル。
時計が止まっている事に驚くリリア。「まさか、これも止まっているなんて……」
 ※ 最後の思い出作りは、数回に渡って言及される

ロビーにて、ミュベール隊長についてカミラに尋ねるアル。
人工半妖化実験における最初の被験者がミュベールである、と聞かされ驚くアル。
当時の技術は未熟で、半妖化もその浄化も今ほど技術が進んでいなかった。
増え続ける邪妖に対向する為に実験を急いだ。
蒼い血の拒絶反応、吸血衝動の苦しみ。ミュベールはそれらに耐えて戦い続けてきた。
しかし突然その行方をくらませた。教皇庁は死亡したと判断。

アルーシェの回想。
聖騎士に任命されたミュベールは特別な任務に就くという。
もしも自分が道を誤った時は、お前の手で私を殺して欲しい、と告げるミュベール。

そんなことがあったのか……とカミラ。
ミュベールが妖魔になったことに責任を強く感じている様子。
隊長は自分に運命を託した、とアル。
もしかしたら、蒼い血を吸えば助かるかもしれないと言うカミラ。
ただしアルーシェも妖魔になってしまう可能性があるという。
それを想像し自らを卑下するカミラ。

ユーラルムを襲った邪妖は、研究施設から発生した(逃げ出した)という。
直接関わっていない故、事情を完全に把握しているわけではないが、
何かの研究に失敗したのが原因であるらしいとのこと。
それを隠蔽(いんぺい)する為に、教皇庁は首都移転を行ったのだという。
実質的に教皇庁に故郷を奪われたことに対し、憤激するアルーシェ。
カミラは、教える必要はないと思っていたが、
アルーシェが自分の道を決める為に必要な情報だと考え話したのだという。
 ※ 月の女王を使って実験していたが、後にヴァルデロッサが解放した

鉱山にて。嘆きの叫びが響き渡る。逃げ出す邪妖。

奥に進みクリス登場。何をしに来たのかと問う。月の女王を調べる為、と答えるアル。
危険だからやめておけと注意するクリス。月の女王を倒す為だからそれは出来ないと斥けるアル。
クリスの探しものは何かと問うアル。聞かない方が賢明だと言うクリス。

更に奥へと進み、ベアトリア研究所に到着。そこにミュベールが待ち構えていた。
この先には進ませないというミュベール。

学園や騎士隊での日々を思い出すように呼びかけるアルーシェ。
その言葉に反応するも、思い出せないというミュベール。大切な何かがあった気がするという。
あなたに憧れていた目標だった、今ここであの時の約束を果たす、と言うアルーシェ。
切り結ぶ両者、激しい戦いの末、アルーシェの剣がミュベールのそれを両断し決着。
アルーシェが自分を超えてくるのではないかと、内心怯えていたのだというミュベール。
そして今、アルーシェは自分を超えた。しかし心のどこかでそれを望んでいたのも確かだという。
別れの言葉を最期に絶命しかけるミュベールだったが、
アルーシェがその蒼い血を吸うことで一命を取り留めた。

拠点へと戻るアル達。

ミュベールが目を覚ます。同時に正気に戻ったことに安堵するアルーシェ。

ロビーにて。信用し切れないヴェルーシュカ。ミュベール、共に戦うことで信頼を取り戻すと誓う。
それは心強い、とルーエ。自分をこんな体にした奴ら(妖魔)を許すわけにはいかないという。
共闘を申し出るミュベール、受け入れるアルーシェ。

部屋に戻るアル。心臓に負担がかかり、体が妖魔に近づいていることを感じる。

翌日。アルがミュベールと親しくしている姿を見て、嫉妬した様子のリリア。
アルと話すリリア。そこにルーエが加わり、じゃれ合う三人。それを見たヴェルーシュカは、
なぜそこにいるだけで安心したり笑顔になったり幸せを感じるのかと尋ねる。
幼馴染になれば分かるのかと言い、自分と幼馴染になってくれないかと申し出る。
あえて訂正はせず、三人はヴェルーシュカを快く受け入れる。
今、自分の心を明かしておかないと後悔すると思ったという。
そんなヴェルーシュカを見て、何かに気付かされた様子のリリア。

再度鉱山へ。

最深部にて大型邪妖を撃破。

ベアトリア研究所にて資料を発見。第十次半妖実験報告。
蒼い血……適合困難……月の女王を捕獲、などと読み上げるアル。
資料を拠点へと持ち帰る。

拠点へ戻る。

カミラへ資料を渡し解析を頼むが、肝心な所が暗号化されていて
直ぐには解読出来ないという。しかしそれだけ重要なことだと思う、とアル。

ミュベールに、これまでどうしていたのかと尋ねるアル。
ヴァルデロッサに捕まった後は、地下牢のような所で長い間
一日中拷問を受け続けていたという。顔を歪めるアルーシェ。
今ここでこうしていられるのだからそんな顔をするな、とミュベール。
 ※ ルーエも拷問されることになる前振り。リリィクエストではアーナスも受けていたと判明

屋上へ向かうリリア。追いかけるが何故か屋上にはいない。また空間の歪みかと推測するアル。

プールへ。リリアを発見。ずっとアルを待っていたという。
何か隠していることはないかと尋ねるアル。色々と隠してはいる、とリリア。
でも話そうと思っているのだという。ヴェルーシュカを見てそう思った。
実は今でも生贄になった方がいいと考えているのだという。受け入れたくないアル。
謝るリリア。しかしその方がアルを助けられるかもしれないという。言葉に詰まるアル。
ミュベール先輩とアルが楽しそうにしているのを見て、
自分の知らないアルを知っていると思って妬いていたのだという。
アルとずっと一緒にいたいと思っていると言うリリア。
自分もそうだと応えるアル。悲しいことは言わないで月の女王を倒そう、とアル。
もう迷わない、とリリア。一緒に月の女王を倒すことに同意。

アルが寝室へと戻るのを見送った後、独白するリリア。
まだ一つ言っていないことがある、しかしそれは絶対に言わないという。
 ※ 世界はもう終わりを迎えていたということ、しかし夢と現実が交わる為、
  結局のところ何が何だかよく解らないことに





第五章 『天使の謎かけ、悪魔の祈り』:


教皇の一人、エスフェリアと電話するカミラ。
リリアーナを取り戻した事について確認するエスフェリア。報告しなかったことを詫びるカミラ。
しかしそのおかげで月の女王について調べる時間が稼げたことであろう、と。
また、アルーシェを使って月の女王を倒す方法についても。
逆らうならその心臓を破壊せよ、とエスフェリア。
それは何度も言っているように最後の手段です、とカミラ。
 ※ 第三章でもこの事について電話で話していた
花嫁を捧げる赤の祭壇についての情報が届いているでしょう、とエスフェリア。
二人の教皇には怪しまれぬよう、任務は任務として取り組め、
しかし生贄に捧げるのだけは何としてでも避けるように、とエスフェリア。
了解するカミラ。電話を切った後で、その心臓は元々は自分のなんだが、と一人ごちる。

ロビーにて。暗号が全て解けた、とカミラ。二つの重要な情報。
一つは、月の女王は月の宮殿を拠点としていること。
二つ目は、そこに行くには幽霊船を使う必要があるということ。
幽霊船と聞き怖がるルーエ。どこにあるのか、とヴェルーシュカ。
書いていない、とカミラ。まずは船から、とリリア。
赤の祭壇にも、何かこちらに繋がる手掛かりがあるかもしれない、とカミラ。

廃都へ向かう。その前にロエルからの伝言を伝えるヴェルーシュカ、
強力な夜の力を持つ者が近づいているという。
 ※  これは、これまでに複数回なされた“嘆きの叫び”の帰結。
  月の女王の台頭を許してしまったのは、リュリーティスが攫われた為。
  リュリーティスの為に拷問を甘んじて受け入れ、
 その最中にリュリーティスが死んだと聞かされ、アーナスは我を失って暴走


廃都へ。大型邪妖を撃破。月の進行が何故か戻らない。

大時計広場にて。赤の祭壇を発見。クリス登場。
この祭壇は偽物だという。アルーシェ達を呼ぶ為の嘘だと説明するクリス。
周囲に結界を張った為、奴らに見つからずに話が出来ると言う。
幽霊船の呼び方を教えてくれるらしい。記憶の硝子鏡と呼ばれる物があり、
それは五つに割れて各地に散らばっているという。
森、学園、大きな穴にそれぞれ一つずつ、この街に二つ。
それを大いなる水鏡にかざすと幽霊船が現れるという。
全部集めこの場所に持ってくれば直してやる、とクリス。
集める度に面白い話を聞かせてくれるという。了解するアルーシェ。

ホテルにて。資料には他にも興味深い箇所があったというカミラ。
月の女王は新月の花嫁を求めている。その魂を身に宿した時、
月の女王は新月の女王に進化を遂げるだろう、と。
新月の花嫁ではなく、刻の花嫁ですよね?とアル。
だが違ったらどうする?とカミラ。考え事をしながら独り言を始めるカミラ。
 ※ この部分はイベントではなく、プールで話しかけると見られる

廃都にて鏡のかけらの一つ、勇気のかけらを拾う。
そこにはある絵があった。それはある人間が妖魔を剣で貫いている絵だった。
クリスが現れ語る。この絵のモチーフとなった二人は愛し合っていたという。
しかし世間はそれを認めなかった。誹謗や中傷が向けられ、その中には
実害が伴うものもあっただろうという。このような世界では生きられない、と二人は心中することに。

同じく廃都にて決意のかけらを拾う。
それは世界を滅ぼすと誓った妖魔の決意だと言うクリス。

聖者の森にて。リリアと歩いたのが遠い昔のようだと呟くアル。人間だった頃を思う。

川沿いにて悲しみのかけらを拾う。
愛する人が首を吊っているのを見つけた妖魔の悲しみだというクリス。

エスフェリア皇立学園、礼拝堂にて。希望のかけらを拾う。
愛する人と共に歩む未来に対する希望だと言うクリス。

鉱山、ベアトリア研究所にて。怒りのかけらを拾う。
実験の為に何度も殺されては蘇らされた妖魔の怒りだと言うクリス。
 ※ 嘆きの叫びは、マルヴァジーアとアーナスをミスリードさせる為にも用いられていた。
  故に、鉱山においても描写される必要があった


ユーラルム、大時計広場にて。
あれらは全て同じ妖魔の記憶だと明かすクリス。鏡を修復しアルに渡す。
突如嘆きの叫びが響き渡る。“あの方”が来るという。その場を後にするクリス。

教会前広場にて。謎の妖魔が現れる。襲いかかる妖魔、応戦するアルーシェ。
アルーシェに対し、自分の血も流れているな、お前は誰だと問い掛ける妖魔。
教皇庁のエージェント、アルーシェだと答える。
分からないという妖魔、血を返せという。自分が誰かも分からないという。
斬り合った後、姿を消す妖魔。

命拾いしたな、とクリス。あのお方は夜の君。かつて“アーナス”と呼ばれていた者だという。
月の女王にしてやられた結果だという、暴走を止めて欲しい、とクリス。
どうすればいい?とアル。
あの方の愛する人がこの街辺りに来たらしい、本人でなくともいいから、
その痕跡さえ目にすれば正気に戻るはずだという。了承するアル。
月の女王を倒すのは、自分の願いでもある、とクリス。

ホテル前にて。心臓を抑えるアル。蒼い血による衝動が強くなってきた。
蒼い血を浴び過ぎた為かと推測。このまま妖魔になってしまうのか。
ミュベール隊長のように、そしてアーナスのように暴走を。
もし皆を傷つけてしまったら、と不安になるアルーシェ。
以前屋上でリリアが言ってくれた言葉を思い出す。リリアに相談することに。

屋上にてリリアと相談。妖魔になり、皆を傷つけてしまったらと思うと怖くなる、とアル。
どうしたらいいのかと尋ねる。その時は私が助けるし、きっと皆が助けてくれるというリリア。
本当にそう思っているのかと聞くアル。これは自分がアルだったら言うだろう言葉だという。
リリアの言葉が聞きたい、と言うアル。自分なら、誰かを手にかける前に
殺してとアルに頼むという。謝るリリア。礼を言うアル。
この役目はあいつに頼むしかない、と心の中で決意する。

メンテナンスルームにて。カミラとミュベールが何かを話している。
ミュベールに謝罪するカミラ。必ず成功すると大口を叩いておきながら失敗した、と。
気にしていない、とミュベール。妖魔になったのは自分のせいだ、
自分は人でなしだと、自責の念に駆られるカミラ。
大事なのは何を成すかだと言った言葉を忘れたのか?とミュベール。
私達はまだ道の途中だ、まだ何も成していない、いくらでも取り戻せる。
カミラを励ますミュベール。また共に進もう、とカミラ。応じるミュベール。

眠れないアル。屋上にてルーエと話す。もし自分が妖魔になって
皆を傷つけるようなことがあれば、その時は自分を殺してくれと。
何故そんなことを言うのかと問うルーエ。こんなことを頼めるのはルーエだけだ、とアル。
決してそんなことにはならない、私がアルを守る、とルーエ。その為に強くなった。
それでも怖いというアルーシェ。抱き締めるルーエンハイド。




第六章 『氷の玉座を作りしは涙』:


ロビーにて。先の件、ルーエは了承してはくれなかったが
最後にはやってくれるはず、とアル。

大いなる水鏡とは何かと考え込むアル。しかしアル以外は全員分かっていた。
実は自分も分からなかったとフォローするエレノア。気を使わなくていい、と落ち込むアル。
皆を鼓舞するルーエ。がんばろう、とリリア。

クリスとの約束を果たす為ユーラルムへ。
指輪を発見。AからLへと刻まれている。

水鏡を湖にかざし、幽霊船に乗り月の宮殿へ。

奥に進むとクリスが登場。本当にここに月の女王がいるのか、とアル。
そう聞いている、とクリス。奴は狡猾だから油断するな。
それと近くにあのお方の気を感じる、とクリス。
出来たらあの方の血を吸って、アルーシェの中に流れている
アーナスの血も吸わせてやって欲しい。
妖魔の吸血は相手の力を得る為のもので、アルーシェの中に眠る
アーナスの力によって、その記憶を呼び覚ますことが出来るかもしれないという。了解するアル。

更に奥へと進む。

そこにアーナスが佇んでいた。呼び掛けるアル。
分からない……と繰り返すアーナス。「返せ……。血を……!私の大切なものを……!」
 ※ これはリュリーティスを指す。脚本的に、あえて“人”と言わせなかったのは、
  作品の主題が曖昧になるのを避ける為。この作品は主にアルーシェの物語であって、
  前作主人公へのウエイトを割くわけにはいかなかった。と推察される

アーナスを退けた後、指輪を差し出すアル。
それは大切な物だ、大切な人の……と言うアーナス。
互いの血を吸い合う二人。自分の血を取り戻し、正気に戻るアーナス。
(アルが吸ったのは、アーナス自身のものではない蒼い血)
アルに名を尋ねる。答えるアル。感謝するアーナス。悪い夢から覚めたようだという。
伝説の半妖アーナスですよね、と尋ねるアル。
伝説と聞いて驚くアーナス。自分も有名になったもんだと苦笑。
クリス登場、お前にも迷惑を掛けた、と謝るアーナス。
あなたを追って随分と遠くまで来てしまった、とクリス。
暴走していた間のことを教えてほしいというアーナス。
月の女王が世界を滅ぼそうとしていると聞かされ憤慨。
共闘を申し出るアーナス。それは心強いと受け入れるアル。

ホテルへ戻り、皆にアーナスを紹介するアルーシェ。驚く一同。

再度月の宮殿へ。

玉座にて、月の女王のお気に入りがようやくここまで来たか、とヴァルデロッサ。
月の女王はどこにいると問われ、ここにはいないと答える。
ここには辛い思い出が詰まっているのだという。
自分の役目は、アルーシェを苦しめることだ、とヴァルデロッサ。
戦う両者。撃破したかと思いきや、それは氷の身代わりだった。
隙を突かれルーエンハイドが攫われる(さらわれる)。
アルーシェを一番苦しめることができるのはルーエンハイドだとして攫ったという。
月蝕城にて待つ、とヴァルデロッサ。
 ※ リリア自身ではなかったのは、自分がアルに一番愛されているというのが
  自惚れだと思った為か。夢は思い通りにはならないからか


地下牢のような所で、毒の拷問を受けるルーエンハイド。決して屈しないと気力を振り絞る。
これまでの騎士は一日と持たなかったと言い、まずヴァルデロッサを恨み、
次に自分を恨み、後悔し、最後には守ると誓った愛する人を憎みながら堕ちていったという。
流石は半妖、ミュベールは百日も責苦に耐え続けたと語るヴァルデロッサ。

ルーエの叫びが城内に響き渡る。




第七章 『最後の夢、最後の望み』:


ルーエが攫われたことを皆に報告。悔むアル。月蝕城はどこにあるのと問うリリア。
電話を切るカミラ、湖の中にあるという。戸惑うアル。
教皇庁から連絡があり、湖から強大な夜の力が溢れているという。
皆に出発の号令をかけるアルーシェ。

幽霊船にて月蝕城へ。

城内に到着、ルーエの悲鳴が聞こえる。先に進むとクリスが待っていた。
偽の情報を掴まされたことを謝る。誰にも分からなかったのだから仕方がない、とアル。
月の女王は狡猾で手段を選ばない相手だとして、注意を喚起するクリス。
生きて帰るようにと言われるアル。お前が死んだら楽しみがなくなる
と言われるなど、すっかり気に入られている様子。

地下牢に到着。拷問を受けているルーエ。
ルーエンハイドの目の前でアルーシェを殺せば、絶望して妖魔に落ちる。
そしてアルーシェの心臓を刺させるのだと語るヴァルデロッサ。
お前だけは許さない、とアルーシェ。
 ※ アルストロメリアとマルヴァジーアの悲劇を再現させるつもりなのだろう

ヴァルデロッサ撃破。自分の役目はこれで終わりだというヴァルデロッサ。
なんのことだと尋ねるアル。妖魔と人間は分かりあえない、夜と昼は共存し得ない。
人間は炎や電気で必死になって夜を光で埋めようとしている。
そうしていずれ世界は光であふれ“よるのないくに”が訪れる。
それは妖魔が生きることの出来ない世界。だから同じことをしてやるのだ、
世界を夜で埋め尽くす、と語るヴァルデロッサ。
そんなことはない、共存していける。人間だとか妖魔だとかは関係ない。
大事なのは何を成すかだと教わり、人間でも半妖でも私は私だと言ってくれる人もいた。
人間と妖魔に必要なのは相手を受け入れる勇気なんだよ。と応えるアルーシェ。
アルーシェのような人間がもっといれば、マルヴァジーア様は……と続けるヴァルデロッサ。
過去の悲しみのあまり、もはや誰の言葉の受け入れることはない、
どうかあなたの手で解放して、と言い残し息絶えるヴァルデロッサ。

ルーエを助ける為、蒼い血を吸うアル。気を失うルーエ。
ルーエの持つ、感情を力に変える能力を手に入れるアルだったが、身体は完全に妖魔になってしまった。
それでも何を成すかが大事だというカミラの言葉を噛みしめるアルーシェ。
  ※ 設定上、妖魔の吸血は相手の力を得る為の行為だとされていて、
  体が妖魔になったことで初めてアルーシェは相手の力を手に入れられるようになった


ホテルに帰還。

回想。ルーエンハイドに機械を渡すカミラ。
アルーシェはお前に運命を託した。そうだな?と確認。応じるルーエ。
これは何なのかと問う。それは妖魔の心臓を宝石に換えて破壊する装置だ、と説明するカミラ。回想終了。

寝室にて。ルーエに寄り添うリリア。無事で良かったと安堵。
暴走したら止めて欲しいと、以前アルに言われたと語るルーエ。自分にその資格があるのかと思い悩むルーエ。
心配した後、ルーエがやらなかったら誰がやるの?アルはルーエを信じたのよ
そんな自分を信じてあげて、と勇気づけるリリア。どこか辛そうな様子。
少し一人にしてくれ、とルーエ。部屋を後にするリリア。
 ※ 一番アルーシェに信頼されていることに対する嫉妬を含んでいる為か。
  あるいは、夢は自由にならず自分にはどうすることも出来ないからか


ロビーにて、心配を掛けてすまなかった、とルーエ。残るは月の女王のみとし、出発する皆。

月蝕城、月の塔にて。
もっと苦しむがいい、その苦しみがお前を美しくする、入るといい花嫁よ……
と、どこかから語りかける月の女王。

月の塔最上階にて。
リリアは渡さない、世界を守る為に、いやリリアの為にお前を倒す。と、アルーシェ。
叶わぬ恋に身を焦がす魂は美しい、自分も妖魔と人間の恋の苦しみと死の味を知り、
この力は強く大きくなった……と語る月の女王。
良くぞここまで苦しみを力に魂を磨き上げた、とアルーシェに語りかける。

切り結んだ後、その胸を貫くアルーシェ。これで精一杯なの……?
あの時はこんなに優しい剣ではなかったわ、心を、魂ごと心臓ごと貫くような悲鳴のような剣だった……
もう一度この心臓を貫くのでしょう、アルストロメリア……
と口にするマルヴァジーア。

更に戦う両者。心臓を貫くアルーシェ。月の女王とリリアが消失。空間が歪み世界の色が変わる。

起承

アルに待っていたわ……と呼びかけるリリア。真実を口にする。
アルが死んだ後、自分はユーラルムで月の女王に奪われた、と語る。
 ※ 純潔だという意見もあるが、吸血の際に能力を全て奪われたということを指すと筆者は解釈している。
既に世界は終わりを迎えていた、起きてしまったことは戻せない。ただ遅らせることが出来るだけ
刻を遅らせたユーラルムは、自分の夢の一部になった。
アルともう一度街を回り、アルが自分を守ってくれるという夢。世界が終る前に夢が叶った、とリリア。

まだ終わっていないと言い、吸血しリリアの力を手に入れるアル。
ルーエンハイドの持つ感情を力に換える力を使って、リリアーナへの想いを力へと換えるアルーシェ。
時の流れを無限に遅らせることで、終わりの時を遅らせ続けることに。
命の尽きかけるリリアーナに寄り添い、永遠に時を遅らせ続けるアルーシェ。

起承

後日。それが二人を見た最後だったと語るルーエ。

ユーラルムを邪妖の手から奪還したカミラは、教皇庁に残りその体制を改革していく。
アルーシェの帰る場所である、ホテルの経営を続けている。

究極のチョコレートを量産出来るようになったエレノアは、
さらに美味しいものを目指し世界に広めることを決意。
いつの日か妖魔も人間も皆を笑顔にするそのチョコレートが、アルーシェに届く日を夢に見ながら。

ヴェルーシュカもまたアルーシェ同様、活動限界を超えて生きていた。
アルーシェと共に戦う日を願いながら、命ある限り戦い続けることを決意。

ミュベールはルルド教団に迎えられ、アルーシェが帰る日を思い、
強さを求め高みを目指し続ける。

クリストフォロスと共に、二人を助けることを夢見ながらも、
まずは愛する人と再会する為、東へと向かうアーナスだった。

ルルドに入団してきた者達の前で、世界を共に守ろうと呼びかけるルーエンハイド。
教団の戦士を率い、幼少の頃より夢見ていた光の戦士となった。
演説の場である教会には、アルーシェとリリアーナのラベンダーが咲き誇っていた。






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  1. 2017/09/23(土) 21:51:14|
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よるのないくに2 ~新月の花嫁~ 感想/レビュー

よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20170921123722

本稿は大きく分けて二回更新しました。

・初稿
・第二稿 アップデート後
・第三稿 DLCプレイ後


前書き:


結論としては、
百合好きの場合にはかなりお薦め出来ます。

ですが、割と賛否が別れると思われるエンディングであるという点だけは注意しておきます。
システムは百合的には最高に良かったですが、諸々の制約が完全に裏目に出ています。

(以下の九行は、人によっては意味不明な記述となりますので、無視して下さって構いません)

それと、これまでにも再三言葉を尽くしてきましたが、良い機会ですので覚えておいて下さい。
本作の様な、男性によるある種の理想を込めた百合とは、歌舞伎の女形の在り方に近いものがあります。

登場人物の女性を、脚本的な点で男性が演じているという意味ではありません。
男性の理想とする百合を描く為、男性から見て百合の美しい部分が強調され、
そこに必要なものが足され、不要なものをそぎ落としているという意味です。

百合に対して、写実的で低次の現実主義を求める層とは相容れない運命にあります。
そちら側の住人によって本作が非難されていても、筆者はこういった者達を責めるつもりはありません。
大事なのは互いの国境を侵犯しないことです。この国の領土に土足で踏み込んでおきながら、
郷に従わず馬鹿げた要求や嘲笑をする者に対して、無理に留まってもらおうとは思わないだけです。


ゲーム性が十分にある媒体において、他のどの作品よりも
百合を重視しているという点で、『よるのないくに』シリーズは偉大です。
百合の未来を紡ぐ為に、このシリーズと系譜は守ってゆかねばなりません。
逆境を迎えている今だからこそ、我々百合好きがそれぞれ積極的に本作に
何らかの貢献をすることによって本シリーズを支えていく必要があるのです。
諸君らはこれらの作品から何かを与えてもらうことばかり考えるのではなく、
これら作品の為に自身が何を出来るのかを共に考えて欲しい。

若干演説じみてしまいました。さて、本題に移ります。

今作のシナリオは、技術的な面においては、前作とは比べようもないほどに洗練されています。
ですが、媒体の違いによる手法の相違や、昨今のスピーディーな展開のシナリオ構成について
無知である場合は、その違いに気付くことはないでしょう。


十分ではありませんが、シナリオの分析も行いました。それに目を通すことで、本作のシナリオが
名実共にプロの仕事だということが理解されることでしょう。
前作の悪評(脚本部分)によって波及する、今後の本シリーズへの風評被害は、ここで断ち切らねばなりません。

プレイ時間の目安は、全てのエンディングやイベントを見るなら、二十五~三十時間
といったところです。ただクリアするだけなら十五時間程度です。

システムに関しては、良くなった部分とそうでない部分とがありますが、詳しくは後述します。

前作に比べて戦術性は大きく低下しましたが、
戦闘中においても百合的には優れたシステムへと変わりました。

前作と異なり、従魔主体の戦法から脱却しています。(前作では終盤まで戦力が従魔側に片寄っていた)
従魔は別として、孤独な戦いであった前作と違い、今作では戦いは絆を育む為の場でもあります。

これからプレイされる方は、攻略のコツを下に挙げておいたので頭に叩き込んでおいて下さい。

何も知らずにプレイした場合、システムに弄ばれることになります。
古強者を自負する方は徒手空拳で挑んでみるのも一興です。

筆者はなるべく独力でクリアしようと頑張った結果、シナリオを全て見るのに四周する結果となりました。(計六十時間)
その上、全体の流れを大切にする為に、その内三周は一度もシーンや演技を飛ばさずにプレイしました。
(後日、DLCの為にもう一度通しでプレイしたので計五周です)


近くアップデートにて改善される予定ですので、それまで待つのが賢明でしょう。
(二週目以降における、月齢進行によるゲームオーバーとボス戦での時間制限が廃止されました)

特に百合的な面において、プレイ前の期待度は高く、
実際にプレイしてそれを遥かに上回る仕上がりに心が躍りましたが、
いざ終わってみると小骨が喉に刺さっているような感覚に陥りました。

本編を補完する内容のDLCが今後に公開される予定です。
それらの内容や続編の有無によっては、筆者も妖魔に堕ちてしまうかもしれません。
(と言っても実際は傷心のあまりブログをやめる程度ですが)

筆者は上述の有料DLCに対しても喜んで払うつもりでいますが、
アップデート前にプレイされた方の中には、既に心に怒りの炎が灯っている者も少なくはありません。
そこに本編補完の有料DLCなどと油を注ぐような真似をすれば、信用は更に落ち、
次回作が仮にあったとしてもその販売に悪影響を与える事は免れないと考えます。

DLCをプレイしても、筆者の渇きが満たされることはありませんでした。
是非とも完全版か続編が欲しい所です。


以下、
「百合的な面とシナリオ」、「疑問点」、「感想」にてネタバレ注意。
特に個人的な記述は
「感想」にて。

百合的な場面を下部に一部抜粋しておきました。





攻略のコツ:


トロフィー目的以外で、アイテムを集める必要も、従魔を解放する必要もありません。
特定の
従魔を連れていなければ通れない箇所がありますが、
基本的に、その先にはアイテムか従魔、目的地までショートカット出来る設備があるだけです。
例外としては、エレノアの親密度を上げる為に、シャルフという従魔が必要になる程度。
ちなみにこれは学園西館1Fの障害を破壊する際に必要になります。
シャルフはユーラルムの資材置き場から先に向かった所にいます。
ですので、基本的には好きな武器に変わる従魔を使って戦闘を楽しむことをお薦めします。
無論、従魔を手に入れる為に別の従魔が必要になる場合もありますが、
日数制限が解消されない限りは、それらは無視した方が楽しめるでしょう。
従魔を進化させるアイテムがラスト付近で手に入りますが、他は店で買えます。
日数制限と時間制限は、近くアップデートされて改善されます。
エンディングや後日談を見るには、周回前提で親密度の管理が重要になります。
とはいえ、これに関してもアップデートにて解消されます。
(二週目以降における、月齢進行によるゲームオーバーとボス戦での時間制限が廃止されました)

バトルに関して。

リリィ(パートナー)が戦闘不能になってもゲームオーバーですので、十分に気遣ってあげて下さい。
息を合わせて戦うのがポイントです。具体的には、ルーエやリリアがパートナーなら
「ダブルアタック」を四回行うことで、「ダブルチェイス」が使用可能になります。
「ダブルアタック」とは、互いの攻撃を重ねることを指します。
カミラはチェイン数が百二十回、ヴェルーシュカとエレノアは吹き飛ばした回数が
それぞれ、十回、十二回で。ミュベールは状態以上付与が五回で。
アーナスは、パートナーが攻撃された際に攻撃し返すと発生する「リベンジアタック」を
三回行うことで使用可能に。言うまでもなく、一度使えばカウントはリセットされます。

ダッシュ攻撃はコンボのコマンドには含まれません。
コマンド通りに押しているはずなのに狙った攻撃が出ないのは、
タイミングが良くない場合だけではなく、上記の理由によっても生じるという点に注意して下さい。

難易度ノーマルまではそれほど敵は強くないので、自由にやっていても勝てるでしょう。
ラスボスに関してはガードや回避が活用できていれば問題無いと思われます。
どうしてもクリア出来ない場合は、絶対者たるあのお方の力を借りましょう。

基本的には敵の攻撃モーションを確認したら、先制して潰すか耐えるか避けるかするだけです。
ただし、攻撃を潰す事が出来るのは、赤いオーラを纏っていない中型邪妖までです。

エンディングについて。

バッドエンド、グッドエンド、<グッドエンド+後日談>で、計三通りが存在します。
グッドエンドの条件は、その周回においてルーエンハイドとリリアーナの
リリィクエスト(青)をクリアすることで、
後日談まで見るには、その周回において全員のリリィクエスト(青)を終える必要があります。




百合的な面とシナリオ:


前作ではアーナスとリュリーティスの関係がメインでしたが、
今作では主人公・アルーシェが中心となって、他のキャラとも心を重ねていきます。

前作に比して、一途さで劣るように思われる方もいるかも知れませんが、
関係性は全て異なっていますし、メインとなるヒロインは二人だけです。そして、一方へと落ち着くことになります。

不満点は四つ。一つ、月の女王によってリリアーナの純潔が奪われたと解釈し得るという点。
二つ、アルーシェの唇を月の女王が奪うこと。三つ、アルーシェとリリアーナのキスが無いこと。
(個別エンドが存在するなら、代わりにルーエンハイドとのキスが個人的には必要)
四つ、実に些細なことですが、滑車ギミックの後でリリアがアルをほぼ男扱いすることがある点。(筋肉がついた云々)

ギャグ的な面を残しつつも、ルーエが吸血されるところは
普通に恋愛的な感情を感じさせてくれたので良かったです。

毒の影響による身体への負担を感じさせなかった事に対して、不自然だと非難の声も上がりました。
しかし、あのシーンではルーエは感情(アルへの想い)を力に変えていた為に、
一時的にその影響を免れていたのだと考えられます。

個人的にはアルとルーエの関係に特に惹かれていたので、
この作品に個別エンドがあって二人が結ばれたらな……と考えながらプレイしていました。

今作でクローズアップされた、人間と妖魔の許されざる関係が、
同性同士のそれを禁ずる事に対して類比的であるのも良く出来てるなぁと思いました。

よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20171204215832よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20171204215910

二人が引き裂かれたことで終わる世界が、

二人が結び付くことで続く世界へと変わりました。
(上の二人は
アルストロメリアとマルヴァジーア、下の二人はアルーシェとリリアーナ)

こうした対比も上手いですし、構成はおよそ全てに渡って見事でした。

前作のキャラの取り扱いが程良い。当然ですが、前作の主人公が
今作の主人公の役割を奪ったりはしていません。ミスリードも
誘ってくれましたし、
今作のキャラと適切な距離感を保っていたと思われます。




百合的な面とシステム:


今作では、百合をアシストするシステムが非常に魅力的でした。

まずは諸々のギミックがそれです。移動の際にいきなりお姫様抱っこをしたりして、
その後の反応を見て思わず歓喜に打ち震えました。親密度毎に反応が違うのも丁寧な仕事です。
若干異性愛を感じさせるようなところもありましたが、個人的には許容範囲内でした。

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バトルでもリリィ(パートナー)が戦闘不能でゲームオーバーになります。
筆者は、最初からリリィを守ることに意識を傾けていたので、
このシステムに気が付いたのは二週目に難易度を一時的にExtremeにしてからでした。

息を合わせて戦うことで、強力な攻撃が放てるというのも実に魅力的なシステムです。
リリィバーストでもお姫様抱っこなどが見れる上、
パートナーが攻撃されると気遣ったり、敵に対し憤慨してくれたりします。
また、親密度が上がるごとに力を増していくというのも良い点です。

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システム:


良くなった部分も多数、そうでない部分もいくつか。

巷で言われている通り、特定のシステムが互いを食い合っている。

一つ、時間制限と日数制限が存在している。
二つ、特定の従魔でしか通れない場所がある。三つ、特定の従魔が武器に変わる。
これらが絡み合った時、三番目が無視されることになり、システムが死にます。

プレイヤー心理としては、アイテムをみすみす見逃したくはないものです。
また、初見の段階では行き止まりによってシナリオが進められなくなるのではないかという懸念が生じます。

よって、通行の障害を除去することが優先されることになり、
せっかく多彩で魅力的な武器の数々を、一度も使うことなくゲームを終えることになりがちです。

今からでも前作と同じように、自由に武器を変更出来るように変えるべきです。
R1ボタンを押しながら上下左右で変更出来るようにすれば馴染むことでしょう。
あるいは従魔をセットしていなくても、障害を破壊出来るようにするなど。
もはや仕様上不可能なら仕方ありませんが。

前作と異なり、クエストを受諾する手間が無いのは良い。
ホテル内の移動に対してショートカットが使えるのも便利。

目的地やオブジェクトが分かりやすくなり、
探索時における不要なストレスがほぼ無くなった。(前述の従魔関係は別)

戦闘時のエフェクトも過剰にならず、適度で見やすくなりました。

パートボイスについてですが、あれは後からシナリオを補間する為に
シーンを追加した形であるので、槍玉にあげるべきではありません。

念願のジャンプが実装。無くてもあまり変わりないような水準ですが、
無いよりはあった方が良いでしょう。

攻略箇所が六つしかありませんが、その一つ一つが割と広大である為、
前作と比べてそれほど減ったようには感じませんでした。また、DLCであと二つ追加可能です。

リリィクエストの為に、ほぼ同じ場所を何度も行ったり来たりするのは少々面倒でした。
視覚的な飽きはどうにもなりませんが、その都度キャラの掘り下げが
行われていたので、個人的にはそれほど苦ではありませんでした。


マップ画面時、メニューが開けないのは少々問題。

筆者の環境では、エラーの発生は十五時間に一回程度ありました。(PS4 Slimにて)

二週目の<早送りON>や<早送りOFF>の表示が邪魔です。

リリィバーストやダブルチェイスの際に音声のボリュームが小さくなる。

式神が小さくて、背景に溶け込んでしまっている。特に屋上にいるのが。
ただし、重要な情報を持っているわけではないので、いてもいなくてもほとんど変わりありませんが。

ホテルで話しかけられる従魔が、カエデを除いては二体だけであるという点や、
話の内容がほとんど変わらないというのも良い。

式神にしろ従魔にしろ、主要キャラに比べればおまけに過ぎないので、
話しかける手間は少ないに越したことはありません。
世界観の掘り下げに従魔は多少役立つかも知れませんが、
下らない世間話をさせるくらいなら、今作のようになるべく話させない方針が良いと考えます。




モデリングとモーションについて:


モデリングは前作がほぼ完璧でしたので、微調整する余地があるかどうかでした。
しかし、今作ではチープな感じのハイライトがべったりと髪に張り付いていて違和感があります。
前作はドールの髪のように輝いていたのが、今作ではフィギュアのような残念さに。
陰影の情報量が減って体がのっぺりとして見える場合が多少あります。とはいえ、ラインは十二分に綺麗。
メニュー画面でのキャラモデリングだけは理想的な仕上がりであると考えます。

開発段階で二転三転していたのは、これまでに公開されてきたものを見れば分かります。

ですが、遠くから見た場合はそれ程の違いは感じませんし、
元となったキャラデが魅力的という事もあり、現状でも十分可愛いです。
個人的には前作から服装のセンスが特に気に入っています。

前作では記号じみていたモーションも、数が増えて解消されました。
何より美少女や美女の数が大いに増えたので、画面が非常に華やいでいます。
戦闘中の動きには違和感を覚えるものもありますが、
戦いに集中していればそれ程気にはならないでしょう。

複雑なモデリングと多様なモーションは、トレードオフの関係にあると
思われますが、前作にせよ今作にせよ個人的には満足しています。

モーション的には、首を傾げるヴェルーシュカが特に可愛かったです。
控えめなガッツポーズを取るリリアも微笑ましい。

邪妖や従魔を一新してきたのには驚きました。

前作のシナリオが割と不評であり、主にそれを受けて今作の売上が減ってしまったので、
次回作では余計なお世話かも知れませんが、
邪妖や従魔はもっと流用して開発コストを抑えるべきだと思われます。
技術の蓄積を目的とし、実験作としての役割が与えられていて、開発費や売上が度外視であるなら話は別ですが。




その他:


大型邪妖が間抜けな感じで、世界観を壊していると思い、最初はかなり不快に感じました。
しかし、子安さんが演じていたというのが分かってからは、それほど気にはならなくなりました。

式神や従魔、邪妖の声も女性のものが多かったのは良かったです。
男性声も、ワンシーンだけチンピラじみた邪妖が不愉快でしたが、
ミュベールに挑んできた最初の邪妖は格好良かったと思います。

プールシーンは所々ギャグが入るのが面白かったです。

アトリエシリーズから出張してきたようなキャラが一名いて、
デザイン的に本作の世界観を破壊しているようにしか思えませんでした。
当初は、アトリエシリーズファンにアピールするだけの客寄せパンダとしか思えず、
親密度を上げるのが苦痛でしたが、ヴェルーシュカと対比させることで、
力によらない平和への道を象徴するキャラにまで昇華させられていました。
ヴェルーシュカの成長にも寄与していますし、エレノアは良いキャラだと思います。




疑問点:


妖魔は不滅という設定にもかかわらず、
アルストロメリアが心中しようとしたのは、月の女王にとっては精神的死が心中になるから?
ヴァルデロッサは生きているのだろうか?

ヴァルデロッサはマルヴァジーアを解放してくれと頼んだが、
その意味は、もはや心が戻ることはないから命を断てという意味?
それとも和解してくれということだろうか?

どちらもなされていない以上、ヴァルデロッサの願いは宙に消えるだけです。
マルヴァジーアの心が癒されないなら、楽にして(殺して)やった方が幸せかもしれない。
あのまま時を遅らせても、マルヴァジーアの憎しみは癒されることも消えることもない。

(上記はDLCにて概ね明らかとなりました)

アルーシェとリリアーナは、同じ時を重ねていくことが出来ない。(妖魔と人間という点はさておき)
命が尽きかけているリリアの時間も遅らせているのだから、思考するだけの時間幅はないはず。
命だけ保ったまま動かないリリアを、アルは永遠に眺めているだけ?
無限に遅らせた時の中で、二人は幸せと言えるのだろうか。
無論、それを決められるのは本人達だけではあるが。
神経科学的な面は考慮せず、愛する二人が永遠に共にある、
という一点のみを抽象的に受け取れば、客観的に見ても幸福と言えると思われます。
後日談では、明らかに真エンドへの道が残されています。

ユーラルムがリリアの夢の一部になったという言葉の意味は?
夢が実体を持っているのは何故?何が質量を与えているのでしょう?
「今回も見つけてくれた」という台詞から、繰り返し夢を見ていると考えられます。
某RPGの十作目における、<祈り子+召喚士>がリリアーナ。幻光虫の役割は?

アルストロメリアとアルーシェは血縁?生まれ変わり?

DLCなどで情報が追加され次第、考察を重ねていきたいと思います。




感想:


以下はかなり個人的な内容になります。

アルとルーエの関係が特に好きです。

ホテルを見て回った時に、一緒に寝ようかと無邪気に誘えるのはアルーシェならではですね。
満更でもない様子のルーエがとても可愛かったです。
せっかくだし一人一部屋にしようか、なんて気軽にフラグをへし折る
アルに対して、少し拗ねちゃうところも微笑ましい。
屋上の教会を目にして、結婚を考えることがあるか尋ねるシーンも良かったです。
星降りの丘について思い出すアルに対して、恋人の丘とも呼ばれていた、
なんて語り出すのも、思わず口角が上がってしまいました。
ことあるごとにルーエがアルを意識しているのが見て取れました。
普段の高潔な人柄に、ふと見せる乙女なところがとても魅力的です。
ルーエが初めてをアルに奪われてしまうシーンは最高でした。
割とギャグ的なニュアンスではありましたが、
この場面を初めて見た時はまさに天にも昇る心地でした。
妖魔に堕ちて皆を傷つけてしまうかもしれないと怯えていたアルーシェを
励まし勇気づけ抱き締めるところも良かったです。

検査なら見られても恥ずかしくない、と言うカミラ博士の体を見ている内に、
アルが興奮してしまったりするのも良い。(心臓の伏線であるとも言えますが)
この時に、この子は安心出来ると思いました。百合的な意味で。

ヴェルーシュカに対してはお姉さんぶっちゃうところも微笑ましかったです。
一時は敵だと思っていた相手にさえ、当たり前の様に手を差し伸べられる
アルーシェだからこそ、ヴェルーシュカの心を取り戻させることが出来たのでしょう。
自分のことで、自分以上に怒ってくれたり悲しんでくれたりする人がいる。
それはとても素晴らしいことだと、私は考えます。

ミュベール隊長は人を見る目がありますね。
入学に際しても学業にしても面倒を見てやって、騎士隊に入ってからも世話を焼いて、
お陰で立派にアルーシェは成長しました。(頭は若干お察しでしたが、そんなものは皆で補えばいいだけですし)
お姫様抱っこをした後で、アルに対して「色々な所が成長しているな」って、
そっちの成長も見守るとは、流石はミュベール隊長。妹を教え導くお姉さまの鏡ですね。(冗談です)
そうした所に強さを求める気持ちが加わり、互いに切磋琢磨して向上していく。
姉妹関係とライバル関係を併せ持った素晴らしい関係性だと思います。

ラストで、リリアが一人で戦い続けていたということを知った時には、
やはりリリアを守るのはアル以外にあり得ないと思いました。

アルは幼少時にリリアと出会うことで変わりました。
ルーエを含め三人で友情を育み、ミュベールに導かれ、カミラに命をもらい、皆に支えられてきました。
アルの真っ直ぐな性格は主人公としてとても魅力的でした。

続編や完全版、あるいはトゥルーエンディングの追加DLCが出るなら、今回のような若干
消極的で感傷的、抽象的にして曖昧な幸福さをはらんだエンディングではなく、
大団円を迎えて欲しいと個人的には願っています。

結局の所、多少のご都合主義があってもいいから普通にハッピーエンドが見たかったです。
これだと通俗的で、芸術性やある種のロマンには欠けますが、
アルーシェのような真っ直ぐな主人公には普通の幸せが良く似合うと思います。
(妖魔となった以上、無理な話かもしれませんが)

ラベンダーでいっぱいになった教会で、二人の花嫁が式を挙げる日が来るのを願っています。


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百合的な場面の抜粋:


※ ところどころ撮り忘れて抜けがあります


滑車

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<アルーシェとルーエンハイド>

リリィバースト
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アルを心配するルーエ
よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20170907222047
よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20170907222111


一緒に寝ようと誘うアル
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教会を見て、アルに結婚について尋ねるルーエ

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アルの身体を気遣うルーエ
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よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20170907225420


アルに見られて恥ずかしがるルーエ
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ガッツポーズが重なる二人
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アルを気にかける理由を問われ、答えるルーエ。言外にアルへの想いを滲ませている
よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20171126002734よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20171126002744よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20171126002752よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20171126002802

   
星降りの丘の逸話を語るルーエ
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互いを守ろうとする二人
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ルーエにもっと近づきたいアル
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妖魔に堕ちて、皆を傷つけてしまわないかと不安になるアルを抱きしめるルーエ
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ルーエの初めてを奪うアル
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<アルーシェとリリアーナ>

任務が終わったら故郷へ一度帰ろうと約束するアルーシェ
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よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20170907185343


リリィバースト
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アルの死後、初めて再会した二人
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子供の頃の二人
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リリアと共に生きる為、月の女王を倒すと決意したアル。事実上のプロポーズとも取れる
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アルと親しげにするミュベールに対し、嫉妬を覚えるリリア
よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20170909073038よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20170909073056よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20170909073047
よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20170912160150よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20170912160201よるのないくに2 ~新月の花嫁~_20170912160210


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<アルーシェとヴェルーシュカ>

命の尽きかけたヴェルーシュカを延命させる為、蒼い血を吸うアル
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連れて行きたい場所があるが、目隠しはさせてもらう
とヴェルーシュカに言われ、そういった場所を想像するアル
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<アルーシェとミュベール>

アルの抱える半妖の苦しみを理解出来るのは自分だけとし、アルを受け入れるというミュベール
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絶命しかけるミュベールを救う為、その蒼い血を吸うアル
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アルに愛を語るミュベール
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リリィバースト。戦闘中でも吸血とお姫様抱っこを忘れないミュベール隊長
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アルの成長を見守るお姉さまなミュベール
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<アルーシェとカミラ>

術後の経過を確認する為、心臓の鼓動を聞くカミラ
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吸血衝動を抑える為に、カミラの赤い血を吸うアル
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人工的に半妖になったアルの身体を検査するカミラ
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体をじっくりと見られて恥ずかしかったアル。
検査なら恥ずかしくはないと言うカミラに対し、検査をし返すが、綺麗な体に思わず興奮。
(心臓が持ち主に反応していたとも取れなくはありません)

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血の渇きに苦しむアルに自身の血を与えるカミラ
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アルの限界活動時間について聞かされ心配し、カミラに託すルーエ
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<アーナスとリュリーティス>

リュリーティスの指輪を見て、正気を取り戻すアーナス
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<アルーシェとアーナス>

血を吸い合う二人。アーナス側は自分の血を返してもらう為に吸血
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リリィバースト
 
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<アルとリリア、アーナスとリュリーティス>

好きな人について
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リュリーティスの手紙を読んだ後で、指輪について
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<ヴァルデロッサとマルヴァジーア>
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<マルヴァジーアとアルストロメリア>

二人の思い出
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再会したマルヴァジーアとアルストロメリア。還る魂
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  1. 2017/09/22(金) 18:09:09|
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ことのはアムリラート 感想/レビュー

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◆序文:
(注意点、心得)


まず始めに、本作において言及すべき大きな欠点は存在しない。

言語の扱いには苦労したと思われる。しかし限りある労力がそちらに割かれ、
シナリオ構成的には若干弱いものとなっているように、個人的には感じられた。

具体的に言うなら、後半の展開において、若干の引き延ばしからの打ち切り感がある。

しかし、シナリオ重視の作品に日常を足したのではなく、
日常系をベースにシナリオを足したものであるように思われる為、
その括りであれば間違いなく良作の部類に含まれる。(異世界での日常は、割と非日常ではあるが)

仮に本作のタイトルが、
『異世界に迷い込んだあたしは年下天使(JC)の虜になってなすがままな件について』
のような安っぽいネーミングだったら、人はシナリオにそれほど期待せず、
逆に期待感を上回る場合が多かったことだろう。

ちなみに、筆者は別に本作を茶化すつもりはなく、単に
過剰にシナリオ部分に期待するべき作風ではないと言おうとしただけである。
異世界モノというジャンルと価格設定を考慮すれば、十分なクオリティだと考える。

本作のコンセプトに話を移そう。

英語等がある程度解り、基本の文型と多少専門的な用語、前置詞の扱い方などが頭にあるなら良いが、
そうでない場合、ユリアーモ(エスペラント)の勉強はストレスに感じるかもしれない。
後者の場合、文字と数詞と名詞までは良いとして、それ以降は
学ぶ気力すら生まれないのではないかと思う。

とは言え、これを飛ばす事は出来る為、勉強したくない場合はやらなくても済む。

しかしながら、これが感情移入を促す装置である為、
物語を楽しみたければ、積極的に勉強するべきだと考える。

ユリアーモの勉強に対する筆者お薦めの取り組み方に関しては、「他」項で扱う。

本作は、ヒロインの可愛さが何よりの美点。

以下、「脚本」、「演技」、「後記」にてネタバレあり。
特に個人的な感想は「後記」にて。



◇:攻略


プレイ時間目安:約十二時間


以下を参照のこと。
http://seiya-saiga.com/game/sukerasparo/kotonoha.html

この度もお世話になりました。



簡易表:


脚本 (what to tell 何を描くか)
物語C
構成C

(※一.物語とは、世界の変革、個人の心境変化、それらの変化量。描出すべき事象の過不足の無さ)
(※二.構成とは、物語を描く為の適切な場面の配置、伏線、起伏、溜め、ミスリード、小道具の使用等)


演出的な意図はほぼ見られなかったが、スクリプトの労はかなり払われていた。

演出 (how to show どう描くか)
脚本的B
作画的B
音響的B-
スクリプトA+

(※一.脚本的演出とは、見せ場を指す。出会い、別れ、愛情、信頼、危機、対決、和解、真実の劇的発露)
(※二.作画的演出とは、印象的な絵。構図、背景、表情、所作、衣装、色、光、象徴、対比、レンズ効果等)
(※三.音響的演出とは、音楽と効果音の使い方。挿入歌は含むが、演技とシステムボイスは含めない)
(※四.スクリプトとは、画面効果を指す。アイキャッチ、ワイプ、暗転、立ち位置や表情の変化等も含む)




◆脚本:
(シナリオ、構成、テキスト、表現)


ヒロインには天然な所があるとはいえ、最初から好感度が高く、
そこから関係を一度壊したりしない為、変化の幅が大きくないように思われる。
しかし、そのお陰でギスギスしたりしないのは良い。多少ヒビが入ることはあっても、修復は早い。

中盤からはヒロインの元を離れての勉強が増え、
勉強のストレスが溜まるが、これは構成において不可欠な溜めを作る為の良性のストレスであり、
真面目に勉強することで、主人公に対する感情移入も促してくれるだろう。

ありがちなネタではあるが、ヒロインに“恋人”がいると聞かされて、
その後に主人公があまり引きずらないのは、個人的には少々感情移入が損なわれた。
未プレイの方を誤解させてしまうかもしれない為、念の為に書いておくが、“恋人”とは実は主人公を指している。

とは言え、多くのシーンでは十分に感情移入が成された。
助けられてばかりで申し訳なさを感じたり、
ヒロインが別の人と親しくしているのを見て主人公が嫉妬したりする度、
筆者も同じ様な気持ちになり、物語世界に入っていくことが出来た。

社会保障が伏線というのは珍しい。現在では税金による負担が
半分から四分の一に減ったということで、ヴィズィタントへの風当たりの強さを表している。
(ヴィズィタントとは、訪問者、異なる世界から飛ばされてきた者を指す)
ヒロインのクラスメイト達が、悪い意味で保守的であり、それがイジメにつながっていた。

イジメと言っても、ヒロインは病んだり憎んだりしておらず、描写も重くない。
その為、イジメという行為の持つ陰湿さよりも、
ヒロインの繊細さや健気さという魅力が描かれていた。

主人公も、ヒロインを守ろうとして相手に詰め寄るが、決して腕力に訴えたりはしなかった。
ヒロインに身体的な意味で危険が迫っている訳ではない為、
作中でも言われている様に理性で解決するのは正しい。

また、加害者側も決して悪人ではなく、不幸な行き違いがその理由であって、
最後にはきちんと和解して友人関係に戻っている。


選択肢について。

トゥルーエンドに至る選択肢を選んだ場合、
唇どうしでのキスが見られないのが、個人的には残念だった。

描写不足に関して。

偶然とはいえレイがどうやって凛を呼んだのかについてや、
導入部分の流れにおいて現実味が欠けるという指摘に関しては、
異世界モノというジャンルを鑑みれば、槍玉に上げる程のものではないと考える。

結末について。

奇跡が半ば偶然によってもたらされていたように思える為、
それほどカタルシスを得ることは出来なかった。

人物について。

主人公が異世界に飛ばされた時、割と危機的状況である中でも、
身だしなみを気にする女の子らしさが良かった。 (現実だったら少し迷惑だが)

ヒロインがお姫様のようだからとて、自らを卑下する事が多く、
割とヘタレている事も少なくはなく、個人的にはもう少しだけしっかりして欲しかった。
もしかすると、ヒロインは主人公の方だった……という解釈も出来なくはなさそう。
しかし、人数的に不利な中でもいじめ現場に割って入ったのは勇気があるし、十分に主人公していたと思う。

プレイした人なら誰でも思っているだろう為、言う必要も無いが、やはりヒロインは特に可愛い。

他。

場面毎にタイトルが振ってあるのは好印象。
“I can fly”は、某看護作品における先輩リスペクトだろうか。
ニワトリのくだりではカタハネのココが思い出された。




◇演技:


日本語を読み上げて主人公が泣きだすシーン。
特に物語上盛り上がる箇所でもないのに、演技が真に迫っていた為、
聴いているだけでこちらまで泣きそうになった程だった。

ヒロインは、海外生活の長かった方が声を当てているそうで、カタコトの日本語が実に可愛いらしい。



◆演出:
(スクリプト、画面作り)


玉ボケが、丸と角張っているものを併用していたが、意図は正直良く判らなかった。
演出は感じるものであって、必ずしも理解するものではないが、
一つの画面に絞りの異なるレンズを感じさせるのは、個人的には少々違和感。

被写界深度の異なる位置の二人に対して、顔にのみフォーカスを当てるのは、
フォーカス合成を用いた写真を思わせた。これが支持される演出であるのかは判らない。

いずれにせよ、個人の好みの問題と言える。



◇作画:
(キャラクターデザイン、原画、塗り)


指の関節があやしいのが数枚、複数のキャラが一枚に描かれている場合に
設定身長上の比率が崩れているのが数枚あった。
一人で仕上げまで担当している事から、時間に余裕が無かったのだと思われる。

服の反射光と、髪の塗りが個人的には割と好み。

髪におけるハーフトーンの諧調が、一般的なイラスト水準よりも一つか二つ多い。
これによって情報量が増えて綺麗に見える。(増やし過ぎると実写になってしまう)

ルカの服はもちろんのこと、小さいリボンで髪を飾るのも可愛い。
フリルは細かいと仕上げるのが大変だったと思われる。
これに対する妥協の無さに賛辞を贈りたい。



◆音楽:


ピアノ曲がメインで十一曲、歌を合わせて十三曲。
再プレイ時に何か思う所があれば、追記するかも知れない。

レイ通いを振り返ってのシーン、音楽が日常系のままなのが残念。
しかしパッチで修正されているかも知れない。



◇効果音:


若干控え目だった。食事の際に食器の音がしなかったような。
高音が耳障りだと判断した可能性もある。

再プレイしたら他にも多少意識してみる予定。



◆背景:


個別CG以外でも、被写界深度エフェクトを用いていたのは良かった。

枚数は少な目。個人的には、リビングだけでなくルカの部屋も見たかった。
何枚か線がジャギっていたのが気になった。



◇システム:


個別音量調整を始め、必要な機能は大体揃っている。

アイキャッチが気持ちの切り替えを促してくれる。
時間の経過をコマ数少な目のアニメーションで示すのも良かった。
吹き出しでの回想も、良いアクセントを加えてくれた。

テキストのフォントサイズは大きめで視認性は十分。

テキストボックスは大きく、絵とトレードオフだが、濃淡調整があるので特に問題ではない。
強いて言うなら、ボックスより下のスペースと、ボックス上部の設定ボタン分まで
詰めた方が、絵を見せる点では良かっただろう。

バックログはゲーム終了で消える。
プレイしてから終了せずにロードすると、そこまでのログが残る。
改行箇所と空白行があまり考慮されておらず、少々読み難い。

下スクロールが出来ないのは少々問題。
オートプレイ時、上スクロールでオート解除出来ない。

ユリアーモ(エスペラント)の設問に関して。

数詞に関してはサービス問題で、ほとんど誰でも楽勝と思われる水準。
名詞に関しては、個人差もあるとは思われるが、少し目を通せば大体正解出来るはず。
他に関しては非常に難易度が高い。チラ見で習得して全問正解するのはおよそ不可能。
これらの正解不正解が、ルートに影響を与えないとしたのは良い判断。
 
ユリアーモ(エスペラント)以外の、ルートに影響を与える選択肢に関して。

選択肢を選ぶにあたり、根拠となるものがほぼ無い為、割と無意味。
ただし、多くのADVゲームがそうである為、気にする程でもない。
ディレクターが「ソルフェージュ」の方である為、この点にも少々期待していたが。

ボディタッチクイズの時、ルカが「ひゃんっ! ///」とか
可愛い声を上げるんじゃないかとヨコシマな考えを抱いた者がいれば、怒らないから前に出なさい。
そういうけしからん妄想をした人は、筆者と友達。(握手)



◆他:


ユリアーモの問題に取り組む際のお薦めの方法。

まず、ケータイでプリント内容の写真を撮っておく。
次に、一度は自分の力で挑戦してみる。不正解の場合は、
その都度ロードして写真で確認して答える。こうして二度答える事で、復習も促される。

ルート分岐に影響は無い為、問題に正解する必要はないが、
正解しなくてもいいと投げやりになっては、単なる傍観者となり、
主人公と気持ちを一つにすることが出来なくなってしまう為、やはり可能な限り正解を目指すべきだろう。

しかしながら、絶対に正解してみせる!と意気込んでいると、
物語を楽しむことが疎かになる為、ほどほどに集中する必要がある。



◇結語:


個人的には、シナリオ面において若干盛り上がりに欠ける内容ではあったが、
作品に込められた優しさが、どこまでも心を暖かくしてくれた。

この作品をプレイ出来て良かった。Dankon.

やはりルカは可愛い。



★後記:


もう勉強はイヤだ~、と思い始めたタイミングで、
ルカが褒めてくれたり優しくしてくれるので、その度に癒されて
またユリアーモの勉強を頑張ろうって気になれました。

凛にドッキリで赤潮を見せてみたい……冗談です。(レイさんのような若干サディスティックな笑顔)

ひたすらにルカが可愛かったです。
“ぎゅーっ”とか“どーん”とか、無邪気な天使過ぎて精神的に鼻血が出ました。

ドラマCDという媒体が好きではない自分ですが、本作では心底楽しめました。
ルカに良いようにされてしまう凛の反応も可愛かったです。

凛が、ケータイを熱冷ましに使った(使おうとした?)のネタは笑えました。
自分がベンチを温めているのではなく、ベンチが自分を温めている?
などと、クスリと来るネタがいくつかあって面白かったです。

正直言って、レイさんとの勉強は学校を思わせて退屈でした。
でもあんな過去があったのには驚きました。彼女にも救いが訪れることを願っています。

元の世界に戻れたということもあり、きっと凛も異世界に呼ばれて
ルカに巡り合わせてくれたことに対して、レイさんにこれまで以上に感謝しているでしょう。

はぁ……ルカが可愛い。フリフリな服も可愛い。アホ毛も可愛い。
ジャガ、イーモ、サト、イーモ、ナガ、イーモ……
芋という言葉を口にしているだけなのに可愛い。
ジト目も可愛い、ほっかむりでも可愛い、
百合っぽい下着雑誌で赤面しちゃうのも可愛い。

作中でも言っていた通り、凛の語学力向上はルカに対する愛情の顕われ(あらわれ)ですね。

凛の世界に来たルカはこれからどうなるんでしょう?
きっとルカを友達や家族に紹介したら、すぐに人気者になって
凛が妬いちゃうんでしょうね。

でもそんな凛に気付いて、ルカが特別な料理を振る舞ったりして。
凛がしたみたいに、ルカも隠れて食材を買いに行って、
捨てられたかと思った凛が不安になったり。

ルカが凛の友達の所に行って、凛の誕生日プレゼントを相談したり、
それを見て誤解した凛がまたヤキモキしたり。

なんて妄想が捗ります。

二人のこれからを考えるだけで楽しくなってきます。

どうぞお幸せに!

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  1. 2017/09/06(水) 23:06:01|
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プロフィール

月桂樹

Author:月桂樹
◆サイト移転のお知らせ◆

http://www.yurigame.net/


大変お手数をお掛けしますが
ブックマークの変更など
よろしくお願い致します。




よるのないくに2:
楽しむコツ
・一周目は障害物を無視
・〃好きな武器を使用
・アップデートを適用
・サイドストーリーを
DLCで購入

ヴァルキリードライヴ:
楽しむコツ
デフォルトのペアで
クリアランクSSを取り、
初回からオーダールート
に入ること。
対象ステージはDrive
01~04、12~16
詳細は攻略サイトへ

星彩のレゾナンス:
楽しむコツ
初回に奈岐ルートに入り
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ゲームパッド使用推奨。
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