百合ゲームレビュー -Works of "L" favorites-

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星彩のレゾナンス 感想/詳細レビュー

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◆序文:
(注意点、心得)


シナリオ改変におけるクレジット表記の問題に、
誤字脱字も大変多く、また主人公の声が個別ルート中の多くに渡って無い上、
いくらかカットを使い回す等、問題は幾つかある。

改変の為、同級生ルートは支離滅裂な文章が散見され、
結末に関しても所謂やっつけ仕事になっていて、概ね数合わせと言って差し支えない。
加えてスクリプトのミスもそれなりに目立つ。

しかし上述の問題を補って余りある程、本作は多くの魅力に溢れている。

改変を行ったとされているディレクターに関しても、本作を企画したという点で称賛に値する。

個人的感想は主に「後記」にて記述。ネタバレはこれにのみ含まれる。

体験版は以下でDOWNLOADタブをクリック後、各ミラーサイトにて。
星彩のレゾナンス 公式サイト



◇:攻略


プレイ時間目安:四十時間

共通ルートの終わり(プレイ開始から四時間程度)に、
学園長の質問に答え、上級生側と同級生側の二つのルートに分岐。
物語を進め、そこから更に枝分かれして行く形。

回答は一通り(完全に固定)ではないが、上級生(奈岐)ルートに入るにはこの質問において、
カリスマ性、高潔さ、冷静さ、基礎能力等を重視すれば良い。
下級生(由布)ルートに入るには、協調性、
慈愛等を選ぶこと。結果は直ぐに告知される。


ルート開放条件:

 末来:他の全ルート
 奈岐・真:末来ルート以外を全部
 縁子:上記二つ以外を全部


プレイするお薦めの順番としては、奈岐(ノーマル)、他、奈岐(トゥルー)が良いだろう。
トゥルーエンドを迎える前に、もう一度最初から奈岐ルートをプレイすると、特に感慨深くなる。



奈岐:

 一, 能力
 二, 殺生には変わらないので抵抗がある
 三, カリスマ
 四, 状況に即した対応をとる
 五, 避けられないならば全力で戦う
 六, 奈岐の部屋に向かう (もう少し考える → 八弥子ルートへ)
 (以下の選択肢は真ルート開放後に現われる)
 七, 恵の星霊石を取る
 八, 二人の星霊石を取る
 九, 星霊石を渡してもらう


八弥子:

 (奈岐ルート六から分岐する)
 一, もう少し考える
 二, 八弥子さんと相談する (末来さんと相談する
→ 末来ルートへ)
 三, 今は寮に戻る


末来


 (八弥子ルート二から
分岐するが、途中まではシーンの差し替え)
 一, 寮で末来さんを探してみる


由布:

 一, 慈愛
 二, やらなければならない義務
 三, 愛情
 四, すぐにでも助けに行く
 五, 避けられないならば全力で戦う
 六, 誰にも会いたくない (
誰かと過ごしたい → 恵ルートへ) (誰かに見られている → 真琴ルートへ)
 七, 部屋でゆっくりかな
 八, 由布って可愛いと思って
 九, 絶対に仲良くなんかならない (妙にモヤモヤする → 縁子ルートへ)
 十, 声をかける
 十一, とりあえず、寝顔を見る


恵:

 (由布ルート六から分岐するが、途中まではシーンの差し替え)
 一, 誰かと過ごしたい
 二, たまには部屋で勉強かな
 三, 何となくだよ、別に見てたワケじゃ
 四, 絶対に仲良くなんかならない
 五, やっぱりやめておこう
 六, 何もせずに寝よう……


真琴:

 (由布ルート六から分岐するが、途中まではシーンの差し替え)
 一, 誰かに見られている
 二, 明日にならないとわからないよ
 三, 可愛い人
 四, 何となくだよ、別に見てたワケじゃ
 五, ちょっと待って


縁子:

 
(由布ルート九から分岐するが、途中まではシーンの差し替え)
 一, 気分転換に部屋から出る


バトルパートのコツもいくつか、ハードモードでも通用するように。
まず、説明書を常に傍らに置いて、技名と内容を把握しておくこと。
次に、ゲームパッドを使用した際における、お薦めのボタン割り振りを挙げる。

ダッシュ:×
ターゲットロック:□
攻撃1(直接攻撃):○ (八弥子、由布、恵は、ここも遠隔攻撃になる)
攻撃2(遠隔射撃):△ (真琴、縁子は、ここも直接攻撃になる)
ガード:L1
ジャンプ:L2
スキル1:R1
スキル2:R2
PT攻撃(支援攻撃):セレクト
荒御魂解放:スタート
一霊天破(奥義):スタート

荒御魂解放時に、再度スタートボタンを押すことで、各キャラ固有の奥義が発動する。
この時、バトル前にスキル設定で組み込んでおくと、スキル攻撃もコンボとして含まれる。

ガンダムゲームで言えば、ここ数世代のバーサスシリーズに近いシステム。


ガードキャンセルを使いこなす
が肝要。
ガードボタンを押せばモーションが途中で切れる為、
硬直時間を減らす事が出来て、同時に攻撃ゲージ(通常攻撃・技で共有)の回復を促せる。
続けて、ダウン属性の技(“昇神楽”あるいは“火炎”)を出し続ける。この二つが基本の戦術となる。
(モーションのキャンセルについて、説明書に載っていない)

 

複数を相手にする時は、互いの間合いと攻撃の及ぶ範囲を、的確に把握する事が不可欠。

ダッシュ中に直接攻撃をする
ことで、
通常のモーションと違うダッシュ攻撃が発生。(これもまた説明書に無記載)
その他の攻撃でも慣性は付く。(つまり、滑りながらの攻撃になる)

誰でもいいが、ルートを一つ終えれば、次回以降はバトルをスキップする
ことも出来る。


以下の個別ルートについてだが、奈岐が全体の約三割、末来が八分、八弥子が二割、
由布が二割、恵一割、真琴一割、縁子二分ほどの割り当て。
奈岐に関しては共通ルートからそれなりに関わる為、実質全体の四割を一人で占めている。


バグについて。

相手を倒しても戦闘が終了しない場合、別ルートを先にプレイし、そのバトルをスキップすること。
何故かは分からないが、別ルートをプレイしてからだと、上述の戦闘が正しく終了した。

起動すら出来ない場合、別PCにインストールするのが良いだろう。



簡易表:


奈岐ルートは共通ルートから始まっていると言える為、
本作プレイ時間の四割を占め、およそ十五時間に及ぶ。

個別ルート内から、更に別ルートへ派生する方式のルートデザインは、
構成力が枝分かれ元に集中する
ことになる。

縁子ルートはおまけみたいなもので、本来評価対象にはならない。


末来ルートは、他の上級生ルートが前提となっていて、
単独で見ると薄い上、情報が圧縮されて押し込まれている。
故に、脚本としては秀でてはいないと考える。いわば解答編と言えよう。



脚本
 (what to tell 何を描くか)

奈岐
末来
八弥子
由布

真琴
縁子
物語

C-B-DD-D
E-
構成

CC+
D+
D-D
E-

(※一.物語とは、世界の変革、個人の心境変化、それらの変化量。描出すべき事象の過不足の無さ)
(※二.構成とは、物語を描く為の適切な場面の配置、伏線、
起伏、溜め、ミスリード、小道具の使用等)


演出
 (how to show どう描くか)

奈岐
末来
八弥子
由布

真琴
縁子
脚本的

B
B+
B-
D+
B-
E
作画的

B
B
C+
C+
C+
C+
音響的
A-
B
B
B-
B-
B-
C+
スクリプト
B+B
B
B-
B-
B-
C+

(※一.脚本的演出とは、見せ場を指す。出会い、別れ、愛情、信頼、危機、対決、和解、真実の劇的発露)
(※二.作画的演出とは、印象的な絵。構図、背景、表情、所作、衣装、色、光、象徴、対比、レンズ効果等)
(※三.音響的演出とは、音楽と効果音の使い方。挿入歌は含むが、演技とシステムボイスは含めない)
(※四.スクリプトとは、画面効果を指す。アイキャッチ、ワイプ、暗転、立ち位置や表情の変化等も含む)




◆脚本:
(シナリオ、構成、テキスト、表現)


件の改変があったルートに関して本項では言及しない。「他」項にて詳述。

共通ルートからトゥルーエンドまでの一本を「メインルート」と呼称。

メインルートの全編に渡って、
精緻に配されたシーンの数々には思わず舌を巻いた次第。

ファーストシーン、主人公の動機が説明された後、老婦との他愛ない会話に続く急転。
個人に流れる時間における、早さの対比がまず以って見事。

伏線もさり気なく気が利いていて、会話の中にそれとなく含みを持たせている。
二回プレイすることで、この繊細な仕事が浮き彫りになる。

物語開始直後、海の香りが漂う文章は、
実際に肌で感じて来たかの様に生き生きとしている。
その後も、森や洞窟の描写に造詣の深さを感じさせる事がある。

情景描写、植物、鉱物、化学反応においてもそうだが、
充分な取材力(題材や各シーンを描く為に必要な知識の摂取)と、それを扱う技量を兼ね備えている。
またこうした知識(設定)を、蘊蓄(うんちく)がましくならない様、適度に配されている。

主人公が“力”を初めて行使する時の、時間の引き延ばしは、
読み手に変化を受け入れるだけの猶予を与えてくれた。
(引き延ばしとは、スローモーションではなく各人物による視点)

本作は伝奇であり、異形の存在として“穢れ”と呼ばれるものが存在する。
類で言えば一つのみ、種を細かく分類すれば三つに大別されるのみだが、
メインルートでは形態的側面、行動的側面、発生的側面について、包括的に調査を進める。
幾百の生物を表面的になぞるより、存在感の点では遥かに勝る。

脚本的演出の一つとして、あえてこちらに書く。
メインルートでは、ある部屋(の明かり)が心の象徴として用いられている。

寮の部屋背景を使い回した事による、美術面(小物類)での不自然さを、
“私物持ち込み禁止”の設定で緩和している。
(ここで言う不自然さとは、生活感や個性が無いという意味)

序盤や中盤にかけて、甘い時間があっても長続きせず物足りなく、
全く以って口説き上手な脚本である。

個別ルートはかなりの部分を主人公と相手の一対一で進む為、関係が濃密に描かれている。

只、分岐のタイミングと尺の関係から、メインルート以外は構成に無理が生じている。

要するに、足りない時間の中で関係を押し進める為、
心境の変化等を細やかに描き上げる余裕が無かった。

加えてサブヒロイン的な方が絡んで来たり、行為の描写に注力したりと、
物語部分が多少だが等閑になってしまっている。ラストバトルの件も、主役交代の様な形に。

制作期間(予算)に余裕があったならと惜しまれる所。

誤字脱字について、メインルートで五十回前後、そのほとんどは助詞。
こういった所からも、制作に余裕が無いのが伝わって来る。

そこまで難しくもない常用漢字に読み仮名を振る反面、
難読漢字にはそれがなされていないのは少々問題。
台詞にそれを振る労力もまた、そちらへ回した方が良かったと思われる。

シナリオにおけるゲーム性の役割について。
アクションゲームで実際にキャラを動かす事を通じて、 感情移入(自己投影)が強化される。
その結果、プレイヤーのシナリオに対する没入度が増すことになる。



◇演技:


主人公の声が無い箇所はどうにも掛け合いが物足りない、
少なくともラストシーンだけは絶対に収録して頂きたかった。
画竜点睛を欠いているとまでは言わないが、盛り上がりに欠ける。
(ラストと言うのは、後日談の事ではなく本編の)

ヒロインは皆、本作の数多ある名シーンを彩ってくれた。棒読みも無し。

息遣いの音量が小さめな所はリアル。

下世話ではあるが、行為中における主人公の声の諧調が細かく華奢で、
聞いていて非常に心地が良い。

桜川未央氏の演技は、二人の人物を二つの時代で、累計四人分を演じ分けていたのは見事だった。



◆演出:
(スクリプト、画面作り)


ファーストシーンからして、演出に手を抜かないであろう事を予期させてくれた。

具体的に言えば、パン(カメラ視点の横移動)、ティルト(カメラ視点の縦移動)、
ズーム、フェイドアウト(徐々に黒く、あるいは白く等)、シェイク(画面を小刻みに揺らす)等。

立ち絵においても、跳んだり座ったり、
歩み寄ったりする毎に動かし、実に細かい所まで行き届いている。

場面が変わる際も場合に合せて
ゆっくりとディゾルブする(溶け込む)様に転換する為、眼に負担が掛からない。

回想にも手が加えてあり、使用回数も最小限で無駄が無い。
その上、時に伏線があった事も再認識させてくれて、二重の効果を上げている。

“血カラ”のカット、画面後方の強烈な歪曲収差がその歪さを際立たせている。
(カメラのレンズに現れる様な歪みを、背景に特殊効果として使用しているという事)

強いて難点を挙げるなら、力場のエフェクトを色違いで流用した程度。



◇作画:
(キャラクターデザイン、原画、
塗り)


衣装にはそれぞれ個性が出ていて良い。
装束にも和のテイストが含まれている物などもあって個性的。

人物設定の名残の様なものを感じさせる所があり、興味深い。
特に炎属性の二人の装束について。

瞳に強さを感じる絵は好印象。顔立ちは猫系、特に驚いた表情に顕著。

数人だけではあるが、目を閉じた時のまぶたの影に違和感があって、人形の様に見える。
腰のラインに違和感を覚えたカットが一枚あった。胸はいわゆる乳袋で、賛否が分かれる所。

ある人物の若い頃の姿が見られたのは嬉しかった。



◆音楽:


夜想曲の様なピアノが耳に優しい。
物語上、幾度も殺伐とした状況に駆られたが、その度に安らぎを与えてくれた。

メインルートにおいては、どの曲の使われ方もほぼ全てシーンにマッチしていて、
様々なドラマを生み出すのに一役買っている。
シークエンス(一連のシーン)の間に一曲を使い続けた箇所等もあり、切り替えが的確。
特定の数曲を、ほぼその場面専用に用いているのも、場面を強く印象付けるのに貢献している。

楽曲集のダウンロード販売を願いたい。もちろん、圧縮音源ではなく。

予算の都合や配分にもよると思うが、曲数は若干少なく(二十曲ほど)、各人物のテーマ曲と、
ライターである西村氏の作詞による、奈岐専用のエンディング曲(歌)があれば万全だったと思われる。



◇効果音:


アクションのシーンが多い為、臨場感を出すのに一役買っていた。
これも細かく配慮が行き届いていた。

水飛沫(しぶき)の音、森を駆ける足音、爆発音、
武器の激突音、銃声、氷の砕ける音など、枚挙に暇(いとま)が無い。

変身の際には、是非特徴的な効果音を入れて頂きたかった。
(簡易的なものが付せられていた場合もある)



◆背景:


都会では見られない様な、美しい星々が印象的。

使い回しが中盤辺りは多いのが少々残念な所。具体的に言えば、森と海岸。
とはいえ質に問題は無く、共通ルートまではむしろ多く感じたくらい。

個別CGでは、画面手前にピントを合せない被写体を入れて遠近感を出すカットが多かった。

どれも質は高く、立派な商業クオリティだ。



◇システム:


およそ必要なもの全てを兼ね揃えている。テキストウィンドウも見易くて良い。

画面解像度を複数から選択可能、人物の個別音量調整も付いている。

次の選択肢までのスキップ機能があればという所、
とはいえその数自体が少ない為、さしたる問題ではないだろう。

唯一の欠点は、ロード後にバックログが消えていること。



◆他:


タイトルの意味については、考察サイトを参照。

バトルにおけるグラフィックもそこそこ綺麗。(PS2中期レベル)
若干単調ではあるけれど挙動は滑らかで中々に爽快感がある。
一般ゲーム以外の百合作品でここまでやってくれた事に驚きを禁じ得ない。

ただしグラフィックスカードが無い場合は、満足に描画することは出来ないだろう。

マスコットであるガジも大変可愛らしい。

雑学的な面に関して違和感を覚えたのは、以下の一つのみ。

六月に脂の乗ったカツオは一般的に手に入らず、冷凍物である可能性がある。
カツオに関しては筆者の勉強不足かも知れない。


言うまでもなく、現実と全く同じである必要がそもそも無いと言えるが。


以下はメインルートに関わるものでは無い為、読み飛ばすことを推奨する。

さて本項で、改変されたと思われる文章に見られる特徴を少し挙げてみたい。

譲歩構文(~であるけれど…)の用法について、
一つの文中にこれらの従属節が複数あって、意味が通らない。
理由(~なので…)に関しても同様。

主語や目的語が、明白であっても省略されておらず、かなりくどい。
述語の対象や主格が変わらないなら、基本的に一回で事足りる。

三点リーダ(…)が乱用されていて、非常に読みにくい。

構成やテキストについても若干指摘したい。

情報量の少ない日常シーンに重きが置かれ過ぎていて退屈。
人称(視点)の移行も結構多く、さしたる効果も無い。
回想の使い方も拙劣で、ほとんど効果を挙げていない。単語選びのセンスも奇天烈と言える。

しかし唯一の美点として、悲劇の描出には目を見張るものがあった。
これらは、上記の「簡易表」にて、由布・真琴ルートの脚本的演出として評価した。

数多の名言(迷言)を生み出した独特の感性は、ある意味で注目に値する。



◇結語:


主にメインルートは、百合ゲームに予想されるクオリティを大きく上回った素晴らしい出来栄え。

メインシナリオは隅々まで気が回っていて、この上なく丁寧精妙、非常に洗練されている。
設定は主に神道と古事記から着想を得ている。
それを島という空間性から生じる解釈の相違として、上手く練り直し物語に活用。
戦闘の描写に無駄がなく、戦術にもアイディアがある。
人物も時に見せる仕草に幾度と無く心を鷲掴みにされた。
少しづつ繊細に関係が近づき、時に衝突して一度下降してからの飛躍。
小道具の使い方も真に素晴らしい。
メインルートはあらゆるシーンが自然に感じられ全く無理が無い。
“奈岐が持ったリュックに手をかけ、重さを半分にした。”
一見すると違和感を感じさせる表現であっても、そこには確かな意味が込められている。
全霊を以って事に当たったであろう真打ちの筆致である。
しかし本当の意味で絶技と言えるのは、物語を成立させるのに必要な情報を、
各シーンに適切な塩梅で配してあるという点だろう。

音楽もピアノを中心に質が高い。作画に違和感を感じた箇所はほとんど無い。
演技に棒読み等も当然無い。背景も上質。システム周りも十分。バトルパートの技術水準も低くはない。

本作を世に出された事に感謝致します。

最後に、本作の登場人物から功労者を一人選ぶなら、三輪縁子です。
主人公に対し、他所者で歓迎されていない事を示す洗礼を浴びせ、
加えて島の風習や価値観を体現、清涼剤(ネタ)の提供、
何をしても返り討ちに遇ってしまう可愛らしい(?)ところ、
本作を縁の下で支えてくれた彼女に、惜しみない拍手を送りたい。



★後記:


以下には極めて私的な感想と、ネタバレ多数なのでご注意下さい。

まずは主人公である鼎についてです。

物語序盤、一度学園を追い出されたその足で
また学園に潜入を試みる辺りで、主人公として魅力を感じ始めました。

終盤に明らかになる出生の真実、両親共に巫女の純粋血統なら破格の才能も頷けます。

二回目をプレイした時には、末来さんの視点で見ていると、
序盤の二人のやりとりに目頭が熱くなることがありました。

未来との再会を見て、心が張り裂けそうでした。
七年ぶりとあって母の前では幼い子供も同じ、鼎の悲しみの咆哮には胸を締めつけられた。
(重ねて言いますが、音声が入っていない事が悔やまれる。ここで挙げたのはノーマルエンドの方)

奈岐に関しては、特に見鬼の下りが良かったです。

部屋を尋ねる前に一度物語を綴じ、
鼎になった様な気持ちで暫くどうするべきか考えていました。

ところがいざ始めてみると、奈岐の側で状況を眺めていて、
気が付くと頬が濡れていました。

奈岐が最初に鼎の頭を撫でようとする辺りから、
本作に触れるのが楽しみで仕方がなかったです。

パジャマ姿の奈岐を初めて見た時は、思わず笑みが零れました。
本人のクールな外見に、着ぐるみのファンシーさが
可愛さを何倍にも増幅していて、完全にハートを射抜かれた次第。
フード姿の時点でも相当に揺さぶられましたが。

物語が進み行為に入った時も、特にその前半部は、
体に触れているというより心に触れているという感じが強く、
これこそ百合の真骨頂であると思いました。

この時、場所の選択と使い方も非常に上手く、
それまでの丁寧な下準備と併せて、シーンが極めて精巧に練られている。
まるで硬直したかの様に眼前のドラマに視線と意識を釘付けにされました。
(内面的描写の妙を加え、行為を超えてドラマの域にまで達している。
少々自分でも何を言っているのかと思いますが、筆舌に尽くし難い程に惹きつけられたということ)

奈岐が髪を下ろした姿には思わず息を呑みました。
あの瞬間、胸の奥に形容し難い何かが迫ったのを感じた。
魂が歓喜したとでも言い表したい。

フィールドワークにテキストワークをこなす才気煥発。
生い立ちと自身の能力、周囲の畏れから生ずる厭世的な所がありながら、
半ば一方的ではあっても、気を許した相手の幸福を望む。
遂には自己超克に至り、愛する者に正面から向き合う強さを手にする。

鼎と奈岐のカップリングが一番好きです。
少しだけ奈岐をからかった後に、ペースを合わせてあげる鼎、
という掛け合いが微笑ましくて、知らずと頬が緩みます。

願う必要などは全く無いけれど、二人が永遠に幸せでいますように。




For foreigners:


Honestly speaking , "Seisai no Resonance" is truly what I wanted for a long time.

I think that Kanae and Nagi are the best couple.

I recommend this to people who like yuri and action games ,
but this work have a few problems.

Half of this work are full of odd sentences and poor ends
which are considered to have been written by the director ,
yet the half have not the problems.

The latter’s sentences are concise, short and fine writings.
To see the true ending , you need get through most of the scenarios.

The battle systems of this game are reasonably good quality in adult adventure games.
Any attack actions can be cancelled by taking guard motion.
Do not forget that a game pad is needed to play comfortably.

These are DL seller's link.
http://www.getchu.com/soft.phtml?id=745394
http://www.d-dream.com/detail.php?arg_tno=10556

Finally , yuri-gamers are now only a minority , therefore we need also your power to buy.


Regards.


S0420920.jpgS0310622.jpg







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  1. 2014/07/27(日) 20:41:57|
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月桂樹

Author:月桂樹
◆サイト移転のお知らせ◆

http://www.yurigame.net/


大変お手数をお掛けしますが
ブックマークの変更など
よろしくお願い致します。




よるのないくに2:
楽しむコツ
・一周目は障害物を無視
・〃好きな武器を使用
・アップデートを適用
・サイドストーリーを
DLCで購入

ヴァルキリードライヴ:
楽しむコツ
デフォルトのペアで
クリアランクSSを取り、
初回からオーダールート
に入ること。
対象ステージはDrive
01~04、12~16
詳細は攻略サイトへ

星彩のレゾナンス:
楽しむコツ
初回に奈岐ルートに入り
プレイ意欲を確立する。
下級生ルートは流し読みで。
ゲームパッド使用推奨。
アクションはガードで
キャンセル可能

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筆者の想定する層
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読者諸氏が必ずしも
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“百合”の意味する所も
個人差がありますので
ご注意されるよう願います。

レビュー内にはいくらか
造語を用いています。
留意しておいて下さい。

解説やレビューは
筆者の主観であり
絶対的なものという
わけではありません。

ミスがあっても
気付かずに放置する
こともあります。

示した見解は、
記事を書き上げた
当時のものであり、
現在とは異なる
場合もあります。

整合性を取る為には
記事を全て見直す
必要がありますが、
その為に使う時間が
ありません。
全体の95%が
正しい記述となればいい
くらいの気持ちで
書いています。

当ブログは、
PCからのアクセスを
前提としたサイト作りに
なっています。